【第3回岩本薫記念益田杯本戦4回戦】(黒)竹下奈那初段 対 小幡みのり初段(白)実戦からの一手です。
対局は第94手まで進み、白番の小幡みのり初段が打った「ハネ」は、勝利を確定させる決め手です。
白は地合いでおよそ10目リードしており、唯一勝敗を逆転する可能性があったのは右下です。下図のような手順でコウを作る手段があります。
実戦では黒が「オサエ」と打ったため、白が先手でコウの芽を摘み取りました。そのまま白の優勢が最後まで続きました。
大きくリードしている時こそ、自分の弱点をしっかり補強し、相手に逆転のチャンスを与えないことが大切です。