産経新聞社が主催する囲碁タイトル戦「大和ハウス杯 第63期十段戦五番勝負」の第3局が4月3日、長野県大町市の「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で行われました。挑戦者・芝野虎丸九段が黒番中押し勝ちを収め、十段位を奪還しました。芝野九段の十段獲得は通算3期目です。
対局の流れ
4月2日 - 検分
対局前日に「検分」が行われました。
検分の後、井山十段と芝野九段は前日インタビューに応じ、それぞれ開幕戦への意気込みを語りました。
- 井山十段:「数字の上ではタフな状況だが、(カド番は)これまでにも経験があるので悲観はしていない。第1、2局より体調も良いので、自信を持って対局に臨めれば」
- 芝野九段:「自分がタイトル戦で開幕から連勝するのは珍しく、新鮮な感じもある。気持ちは特に変わらず、次の一局を頑張るだけ」
4月3日 - 対局開始
- 9時30分 - 立会人の山城宏九段の合図で対局が始まりました。
- 12時 - 昼食時点で、白番の井山王座の勝率は6%。
- 13時 - 対局再開。
- 17時55分 - 終局。芝野虎丸九段が黒番中押し勝ちを収め、十段位を奪還しました。