1月24日、一力遼棋聖に井山裕太王座が挑む第49期棋聖戦七番勝負第2局、栃木県日光市の旅館「日光千姫物語」にて対局室の検分と前夜祭が行われました。この地での開催は昨年に続き2年連続となります。
対局室検分
碁石や碁盤の感触、室内の温度、トイレの位置などを確認した両対局者は、数分で検分を終えました。
検分後のインタビュー: 一力棋聖
日光入りは東武鉄道の「スペーシアX」に乗りましたね。
(去年は乗れず)楽しみにしていました。初めて乗ることができてうれしかったですし、乗り心地もすごくよかったです。去年のシリーズから白番が勝つ傾向がありますが、意識はしますか?
特に意識はしていないですが、1勝1敗と2連敗ではだいぶ違うので、重要な対局だと思っています。今週は大相撲を観戦に行っていたそうで、テレビにもばっちり映っていました。
国技館自体も初めて行きましたし、迫力があって楽しかったですね。気分転換になりました。明日からの対局に向けて
必勝祈願もしていただきました。体調も問題ないですし、自分にできるベストを尽くしたいです。2日間戦い抜きたいですね。
検分後のインタビュー: 井山王座
先勝して迎える2局目です。2連勝できるか、1勝1敗になるかでは大きく変わるのでは?
序盤ではありますし、深く意識することはないですが、第1局同様、自分のベストを尽くして、いいパフォーマンスができればと思っています。過密日程が続いています。体調の方はいかがでしょう。
重要な対局が続くと日程はどうしても過密になり、大変さもありますが、それ以上に充実感を感じています。それもプラスに働いているのではないかと思います。今日のネクタイピンは眼鏡ですか。オシャレですね。
いや、特に意図はないです(笑)。時々つけていますよ。日光と言えば、去年は前夜祭で歌の歓迎がありましたが、今年もあるという話です。
去年を鮮明に覚えています(笑)。今まで数多く前夜祭は経験しましたが、初めての経験だったので。今年は去年の経験がありますから、それを踏まえて前夜祭に臨めれば。
前夜祭:開催地の情熱
今年もその伝統を引き継ぎ、手作り感あふれる素敵な会が開かれました。特に盛り上がりを見せたのは、地元の日光吹奏楽団による生演奏のコーナーです。音楽教室の先生が「囲碁の聖地日光の歌」と「囲碁よろしくの歌」というオリジナルソングを熱唱すると、会場は一体となって盛り上がりました。
両対局者の挨拶
井山裕太王座が「ほかにはない雰囲気の前夜祭でありがたい」と語り、一力遼棋聖も「熱烈な歓迎をうれしく思います」と挨拶しました。
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