韓国棋院は、アゲハマを正しく置かなかった場合の「反則負け規則」を廃止することを決定し、中国棋院に対して新たな規則が制定されるまで現行の判罰を適用しない立場を伝えました。中国棋院は6日、韓国棋院に公文を送り、この決定を歓迎する意向を示しました。
今回の合意を受け、第26回農心辛ラーメン杯世界囲碁団体選手権の第3ステージは、予定通り今月17日から上海で開催されることになりそうです。また、第1回ソパルコサノル世界最高棋士決定戦も、近日中に開催される見通しとなっています。
柯潔九段の反則負け事件と中韓棋院の対立
この規則は、第29回LG杯朝鮮日報世界棋王戦の決勝戦で大きな問題となりました。先月20日から23日にかけて行われた三番勝負において、中国の柯潔九段は第2局で2回アゲハマを正しく置かなかったとして反則負けとなりました。その後、第3局では判罰の決定を受け入れずに途中棄権し、大会を辞退する事態となりました。
この判定に対し、中国棋院は抗議し、韓国棋院に対して適切な対応を求めました。また、中国側は、今月6日から10日まで開催予定だった第1回ソパルコサノル世界最高棋士決定戦への不参加を通達しました。しかし、韓国側が迅速に規則を変更する措置を取ったことを受け、中国棋院もそれに応じる姿勢を示し、両国間の対立は早期に解消されました。
この問題をめぐる中韓間の対立は一時激化しましたが、迅速な対応により、囲碁界の国際大会はスムーズに進められることになりました。今後の両国の関係にも注目が集まります。