第80期本因坊戦挑戦者決定戦が、4月7日に日本棋院で打たれました。芝野虎丸九段が孫喆七段に黒番中押し勝ちしを収め、一力遼本因坊への挑戦権を獲得しました。
棋譜解説
黒番:芝野虎丸九段
白番:孫喆七段
手数:175
結果:黒番中押し勝ち
対局日:2025-04-07
第1譜(1-30手)
本譜において双方ともに明らかな問題手はなく、完璧な内容と評価されました。
第2譜(31-60手)
黒の43手はやや繊細さを欠いており、H6に打つのが望ましいです。
黒の47手はわずかに損で、G6に打つのが良い手とされています。
白の52手は小さな損であり、C3に打つほうが有利です。
黒の53手は軽微なミスで、G2が良い選択です。
本譜では、白が一定の成果を上げ、形勢をややリードしました。
第3譜(61-90手)
黒の61手は小さな損であり、P8に打つのが好手です。
黒の63手はかなり問題があり、E4が良い選択とされます。
黒81手が若干損失を生んでおり、N4に打つことを検討する価値があります。
黒の71手も不十分で、同じくE4が望ましいです。
黒の73手は再考の余地があり、E4が正着です。
本譜では、黒の奮闘も実を結ばず、形勢が苦しくなりました。
第4譜(91-120手)
黒の99手はあまり良くなく、D11に打つのが好手です。
白の100手には少し疑問があり、E12が良い手です。
黒の115手は小さなミスで、C12に打つほうが有利です。
本譜では、白の優勢が明確になりました。
第5譜(121-150手)
白の122手は小さな損で、F13が好手です。
白の124手はやや損であり、B6に打つのがより良い選択です。
白の138手は熟慮が足りず、G9が適切です。
黒の141手も小さな損であり、B13に打つのがより良いです。
本譜では、黒が劣勢を挽回しました。
第6譜(151-175手)
白の154手はやや損であり、J13がより良い選択です。
白の156手は予想外の一手で、勝率を4.1%も上昇させた非常に鋭い着手でした。
白の158手は小さな損で、J15が好手です。
白の162手もやや損で、K17が好手です。
白の168手は非常に悪手で、J17のほうが明らかに優れています。
本譜では白の努力も実らず、形勢が困難に陥っています。