女流本因坊5連覇を果たした藤沢里菜女流3冠の第43期女流本因坊就位式が、1月24日に東京都内のホテルで行われました。5連覇を達成した藤沢女流3冠は「連覇はとても大変だが、これから少しでも連覇を積み重ねていけたらいい」と意欲を語りました。
昨年11月に入籍した夫で囲碁棋士の横塚力七段も花束を手に祝福に駆け付け、「10連覇でも20連覇でも続けていただきたい」とお祝いの言葉を述べました。
フルセットを制した
藤沢女流3冠が5連覇を決めた第43期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負(共同通信社・日本棋院主催、JA共済連・共栄火災協賛)は、昨年9月18日に岩手県花巻市の温泉旅館「佳松園」で第1局が開始されました。藤沢女流3冠は2連勝でスタートしましたが、挑戦者の牛栄子四段が2連勝で追い上げる展開となりました。そして昨年11月15日に行われた第5局では、藤沢女流3冠が勝負強さを発揮して制し、同じ年齢のライバルである牛四段の挑戦を退けました。
祝福の声
主催者の株式会社共同通信社・三土正司社長は、「藤沢女流3冠の5連覇とご結婚は、日本棋院が創立100周年を迎えた昨年にふさわしい慶事です」と、公私ともに充実した藤沢女流3冠を祝福しました。また、花巻市で第1局を主催した岩手日報社・川村公司社長は、「花巻は多くの人に力や幸運を与える“パワースポット”です」と地元の喜びを語りました。
日本棋院の武宮陽光理事長は「実力者同士の熱戦でしたが、いくつもの修羅場を乗り越えてきた藤沢さんが素晴らしい実力を発揮して勝利しました」と称賛しました。藤沢女流3冠のファンである宮本文義さんも「夫である横塚力さんの力も得て、さらなる高みを目指していただきたいです。」
就位式には関係者約80人が参加しました。協賛社であるJA共済連・共栄火災からは、5連覇を記念してJAタウンギフト券やおコメ券の副賞が藤沢女流3冠に贈られました。
ギャラリー