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2024 年3月10日掲載

第71回NHK杯 一力、4度目の優勝

NHK杯テレビ囲碁トーナメントは、日本囲碁界のトップ棋士50人によって行われるテレビ棋戦で、半世紀以上の歴史を誇ります。一手30秒の早打ちで行われる対局は、棋士たちの真剣な表情と緊迫した勝負のだいご味を、全国の囲碁ファンに伝えています。今年度で71回目の開催となりました。

決勝戦では、序列1位の一力遼棋聖(26歳)と同2位の芝野虎丸名人(24歳)が激突しました。序盤から読み比べの難戦を展開し、形勢は二転三転する緊迫した戦いが続きました。先の見えない戦いが終盤まで続いたが、一力がわずかに抜け出し、4度目の優勝を飾りました。初優勝を目指した芝野はあと一歩届かず、涙を飲みました。

関連棋譜:

【第71回NHK杯決勝】芝野虎丸名人 対 一力遼棋聖(白)

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2024 年3月19日掲載

第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出

第15回春蘭杯世界囲碁選手権が3月19日に中国福建省の「武夷山悦華酒店」で開幕しました。日本からは、一力遼九段、芝野虎丸九段、井山裕太九段、許家元九段、広瀬優一七段が出場し、1回戦の対局結果では、一力、芝野、許が2回戦進出を決めました。2回戦は3月21日(木)11時30分から行われます。

【1回戦 結果】(左が勝者、△が先番)

  • 一力遼九段 vs △Alexander Qi初段(アメリカ)
  • 芝野虎丸九段 vs △申旻埈九段(韓国)
  • △羋昱廷九段(中国)vs 井山裕太九段
  • △許家元九段 vs Jan Simara初段(欧州)
  • 李維清九段(中国) vs △広瀬優一七段

第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出
第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出
第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出
第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出
第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出
第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出
第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出

【2回戦】

  • 一力遼九段 vs 李軒豪九段(中国)
  • 芝野虎丸九段 vs 楊鼎新九段(中国)
  • 許家元九段 vs 丁浩九段(中国)

関連棋譜:

【第15回春蘭杯1回戦】芈昱廷九段 対 井山裕太九段(白)
【第15回春蘭杯1回戦】申旻埈九段 対 芝野虎丸九段(白)
【第15回春蘭杯1回戦】Alexander初段 対 一力遼九段(白)
【第15回春蘭杯1回戦】広瀬優一七段 対 李維清八段(白)
【第15回春蘭杯1回戦】許家元九段 対 Simaraアマ(白)

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2024 年3月26日掲載

阿含・桐山杯日中決戦 前夜祭

3月26日、日本の京都で、第24回阿含・桐山杯日中決戦に出場する楊鼎新九段と一力辽九段が、日中のメディアの共同取材に応じました。楊鼎新は、対戦相手である一力遼の実力は非常に強く、特に棋風が力強いと述べ、勝利するには容易ではないと述べ、一力遼は、「日本の囲碁を振興するためには、まずは手合いに勝つことが大切だ」と述べました。

質問と回答

楊鼎新についてよく知っていますか?そして、今回の意気込みを教えてください。

一力:はい、責任感はありますが、今のところ大きな行動はしていません。まずは良い成績を残すことが大事です。

この間家族経営会社の取締役になりました。一力さんは初めての日本の棋聖が持ちつつ、かなり特殊な経歴を持つ棋士ですが、この新しい役職とプロ棋士とのバランスをどう保つ予定ですか?

一力:僕の立場は変わっていません。依然として囲碁を中心に、プロ棋士を中心にしています。

興味深い質問ではありますが、一力さんは早稲田大学を卒業し、卒業後囲碁の記事を執筆しています。将来、自分の手合いを記事に書くつもりはありますか?

一力:今後は自分について、囲碁に関する話題について、皆さんが興味を持つような話題についても書くつもりです。

AIの登場以降、日本にも実力と将来性を持つ若い棋士が現れています。将棋の藤井聡太さんのように、今後の日本囲碁界を導くエリート棋士は見つかりますか。

一力:今誰でもAIを使えます。AIが登場してから、日本でも研究熱心な若い棋士が現れました。今後自分よりレベルが高い棋士が出られると思います。日本のナショナルチームもスケジュールに応じて調整を行い、AIを利用して研究しています。特に最近は明日行われる1時間の棋戦のために早碁の研究をしています。

かつて、李昌鎬九段が独走した際、日本の「七番勝負の鬼」である趙治勲九段は「2日制だったら、李昌鎬に勝てるかもしれない」と述べましたが、一力さんは柯潔九段や丁浩九段と2日制で対局したい考えはありますか?

一力:やってみないとわかりませんが、明日の1時間の対局と8時間の2日制の対局は、考え方も全然違います。

阿含・桐山杯日中決戦 前夜祭

対戦相手の一力遼九段の実力について、そして明日の意気込みを教えてください。

楊:現在、どの対戦相手も非常に強力です。自分の実力を発揮できるよう、バランス感覚を保ちたいです。

一力遼は現在、棋圣三連覇を達成し、井山裕太さんに何度も勝利しています。これは年齢的の差か、それとも実力の差ですか?

楊:一力さんは以前に井山さんに何度も負けていたので、この時かなりの力を蓄えていたと思います。年齢的には今が絶頂期にあたりますが、井山さんとの実力はほぼ互角だと思います。

楊さんの早碁は非常に強く、西南王戦で2度優勝経験がありますが、昨年の阿含・桐山杯ではようやく初優勝を果たしました。阿含・桐山杯日中決戦では初出場ですが、この棋戦によく適応できなかったのですか?

楊:碁というものは確かに難しいものです。西南王戦は2日間で終わり、1日2局行われます。毎回成都での対局に行くと、気持ち面でもリラックスできます。他の早碁棋戦、阿含・桐山杯も含めて、特に良い成績を収めたことがないので、多分早碁での実力は強くないかもしれません。持ち時間が長い棋戦の成績は近年あまり良くありませんが、以前は世界戦で優勝したり、早碁に関しては柯潔や范廷鈺のような実力もないですが、今回の阿含・桐山杯で優勝できたのは運が良く、多分その時期の良い状態で優勝できたと思います。

今回の阿含・桐山杯で、特に印象深い対局はありましたか?

楊:全体的に順調でした。特に難しかった時間帯はなかったようです。

先程、一力さんが柯潔や丁浩との2日制の対局について「やってみないとわかりません」と言いましたが、もし楊さんが一力さんと対局することになったら、どのような結果になりますか?

楊:まず2日制適応する必要があります。僕は子供の頃から2日制の対局をしたことがないので、正座したりあぐらを組んだりすることに慣れないでしょう。2日制の対局では、夜に電子機器を使えないので、それも適応できないかもしれないし、退屈になるかもしれません。中国棋士や韓国棋士の対局のリズムは比較的速いですが、2日制の対局ではかなりの時間がかかりますので、最初は適応することが必要かなと思います。適応した後は、多分いい勝負ができるかと思います。

京都での阿含・桐山杯日中決戦は初参戦ですが、京都の環境には適応できていますか?

楊:京都の本当に綺麗で、空気もとても良いです。ここでひと息できてとても良かったです。日本はどこでも綺麗で、礼儀正しいです。

楊さん棋風は日本棋士と似てて、あまり好戦的ではないように感じますが、本当ですか?

楊:実は、そうではありません。山下敬吾九段から始まり、井山裕太、一力遼、芝野虎丸といった棋士たちはみな力戦派だと思います。彼らの読みは非常に強いです。自分自身、2020年の棋風が比較的に激しく、その年に国内のタイトル戦、天元戦で初めて優勝しました。しかし、2021年から棋風が変わったようで、どんどん抑え気味になってきました。その結果、先日芝野虎丸に力でやられました。今の碁はある程度の腕力がなければ勝てないので、自分の棋風を改善する必要があると思います。

3月27日、第24回阿含・桐山杯日中決戦が京都の阿含宗本山総本殿・釈迦山大菩提寺で開催され、楊鼎新九段と一力遼九段が対戦。阿含・桐山杯日中決戦は、中国国際友好連絡会、中国囲碁協会、日本棋院が主催し、阿含宗が協賛。優勝者と準優勝者には賞金500万円と200万円。これまでの22回の対抗戦では、中国棋士の16勝、日本棋士は6勝している。

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2024 年4月4日掲載

4月4日対局結果① 一力が名人リーグ開幕5連勝

2024年4月4日、第49期名人戦リーグの第5ラウンドが日本棋院東京本院で行われ、一力遼棋聖と志田達哉八段が対局しました。

一力遼棋聖はここまで4連勝を記録しており、その勢いを保ったまま対局に臨みました。一方、志田達哉八段は4連敗中で、残留に危機感を抱えている状況でした。

この対局では、一力遼棋聖が序盤からリードを保ち、最終的に完勝を収めました。これで一力遼棋聖は開幕5連勝を達成しましたが、挑戦権争いはまだ予断を許さない状況です。現在、第5ラウンド終了時点で4勝0敗の余正麒八段が後ろに迫っており、7月には一力と余の直接対決が予定されています。

名人リーグの現時点での順位は以下の通りです:

  • 井山裕太王座:1勝2敗(1手空き)
  • 山下敬吾九段:2勝1敗(1手空き)
  • 許家元九段:2勝2敗
  • 関航太郎九段:1勝2敗(1手空き)
  • 張栩九段:0勝3敗(1手空き)
  • 富士田明彦七段:2勝2敗

一力の今後の動向に注目が集まります。

関連棋譜【第49期名人戦リーグ】志田達哉八段 対 一力遼棋聖(白)

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2024 年4月17日掲載

第48期棋聖戦 棋聖就位式

仙台市出身の一力遼棋聖(26)が、第48期棋聖戦(読売新聞社主催)の7番勝負で優勝し、三冠(本因坊、天元、棋聖)に輝きました。就位式は16日、東京都内のホテルで行われ、一般参加者ら約120人が出席しました。

第48期棋聖戦 棋聖就位式

井山裕太王座は壇上で一力棋聖を祝福し、平田智也八段は「(カープファンですが)巨人を応援し、(父がキリン勤務だが)モルツを飲んで結果がついてきた」と話し、会場は笑いに包まれました。

一力棋聖は3連覇を達成したことについて、「今期の7番勝負は一進一退で、最後は運が良かったかなというのが正直なところだ。自分の足りないところが見つかり、自分にとって成長できたシリーズだった」と謝意を述べました。

村岡彰敏・読売新聞東京本社社長からは、正倉院宝物の金銅鳳形裁文を写した鳳を刻み込んだ純銀製の棋聖大賞メダルと、賞金4300万円の目録が贈られました。主催者代表である村岡彰敏社長は、「幾度となくタイトル争いを演じてきた2人が最高位の棋聖戦で再び相まみえ、2年前と同様にフルセットの大熱戦を繰り広げた」と評価しました。一力棋聖には日本棋院から允許(いんきょ)状が手渡されました。

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2024 年4月18日

第79期本因坊戦 余が挑戦権獲得

第79期本因坊戦本戦トーナメントの挑戦者決定戦が18日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、余正麒八段(28歳)が芝野虎丸名人(24歳、十段)に238手で白番中押し勝ちし、一力遼本因坊(26歳)への挑戦権を獲得しました。余八段は初挑戦であり、関西棋院所属棋士としては故・半田道玄九段以来62期ぶりの挑戦となります。

終局後、余八段は「本因坊戦は昔から憧れていた棋戦です。挑戦できてうれしいです。一力さんは本当に強いですが、自分なりに精いっぱい頑張りたいと思います」と語りました。余八段は本戦トーナメントから参加し、結城聡九段と小池芳弘七段、井山裕太王座を破って挑戦者決定戦に進出しました。

対局は午前10時に開始され、ニギリの結果、芝野名人の黒番となりました。序盤から余八段がリードを奪い、中盤以降も隙のない打ち回しを見せて快勝しました。余八段は台湾出身で、2009年にプロ入りし、13年に当時史上最年少の18歳2カ月で第69期本因坊戦リーグ入りを果たしました。7大タイトル戦番勝負には、王座戦と十段戦に計5回出場していますが、いずれも敗退しています。

今期本因坊戦五番勝負は5月14日に東京都台東区の東京国立博物館で開幕する予定です。

関連棋譜:【第79期本因坊戦挑戦者決定戦】(黒)芝野虎丸名人 対 余正麒八段(白)

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2024 年5月9日

第49期名人戦リーグ 余が5連勝、志田は陥落

第49期名人戦リーグ(朝日新聞社主催)は9日に行われ、余正麒(よ・せいき)八段が志田達哉八段に黒番中押し勝ちして、負けなしの5連勝となりました。この結果、一力遼棋聖と同星首位に並びました。一方、敗れた志田は白星なしの6連敗でリーグ陥落が確定しました。

試合は異なる事情を抱えながらも、熱戦となりました。序盤から石と石が接触する白兵戦が繰り広げられ、中盤で余が志田の見ていなかった痛烈な決め手を放ち、一瞬で勝負を決めました。特に下辺の白の大石が生死を左右する本コウとなり、志田は盤上を4分間見つめてそのまま手を下さず、投了しました。

首位の一力と余はともに残り3戦を戦います。7月の直接対決を前に、余は6月に関航太郎九段(1勝3敗)と、一力は許家元九段(4勝2敗)と対局します。関と許はともに残留争いの渦中におり、激しい戦いが予想されますね。

成績表:

第49期名人戦リーグ 余が5連勝、志田は陥落

関連棋譜:【第49期名人戦リーグ】(黒)余正麒八段 対 志田達哉八段(白)

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2024 年5月13日

第79期本因坊戦五番勝負 東京国立博物館で開幕する

一力遼本因坊(26)に余正麒八段(28)が挑戦する第79期本因坊決定戦五番勝負第1局(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛、東京国立博物館協力)が14日、東京都台東区の東京国立博物館で開幕します。

この博物館で囲碁のタイトル戦が行われるのは初めてで、両者によるタイトル戦も初めてです。前期に本因坊位を獲得した一力本因坊は2連覇を目指しています。一方、初挑戦の余八段は本因坊初獲得を目指しています。

両対局者は13日午後に対局場を検分し、碁石や碁盤の感触、照明の具合などを確認しました。その後、囲碁ファンや関係者が参加する形式で前夜祭が行われ、日本棋院の小林覚理事長や関西棋院の池坊雅史理事長、大和証券の坂東歳晃上野支店長らがあいさつしました。

一力本因坊は「2年前の本因坊戦では九州の国立博物館で対局させていただきました。私自身は国立博物館での対局は今回が2度目です。歴史のある本因坊戦で歴史のある博物館で対局できることを棋士として光栄に思っております。じつは中学・高校と台東区の学校に通っていましたので、上野には非常にゆかりを感じておりまして、よくこのあたりに遊びに来ていました。そのような場所で対局できることも光栄に感じております。余正麒さんとは今回が初めてのタイトル戦となります。各棋戦で活躍しているたいへんな相手ですが、自分自身のベストを尽くせるように頑張りたいと思います。」と述べました。

余八段は「今回始めて博物館の対局ということで、自分自身楽しみにしております。明日は厳しい戦いになると思いますが、自分らしく精一杯戦いたいと思います。」と意気込みを語りました。

一力本因坊は前期、11連覇中(歴代1位)だった本因坊文裕を4勝3敗で破り、初めて本因坊位を獲得しました。今期は初防衛を目指しています。

一方、初挑戦の余八段は本因坊初獲得を目指しており、関西棋院所属棋士としては故・半田道玄九段以来62期ぶりの挑戦となります。

【日程】

  • 第1局:5月14日(火) 東京都台東区「東京国立博物館」
  • 第2局:5月23日(木) 長野県高山村区「藤井荘」
  • 第3局:5月30日(木) 三重県鳥羽市「戸田家」
  • 第4局:6月6日(木) 神奈川県箱根町「ホテル花月園」
  • 第5局:6月18日(火) 大阪府守口市「ホテル アゴーラ 大阪守口」
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2024 年5月14日

第79期本因坊五番勝負第1局 一力が先勝

一力遼本因坊(26)に余正麒八段(28)が挑戦する第79期本因坊決定戦五番勝負第1局(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛、東京国立博物館協力)が14日、東京都台東区の東京国立博物館で打たれ、同日午後5時32分、一力本因坊が188手で白番中押し勝ちした。一力本因坊は2連覇に向け、好スタートを切った。持ち時間各3時間のうち、残り時間は余八段1分、一力本因坊1分。第2局は23日、長野県高山村の「藤井荘」で打たれる。

同博物館で囲碁のタイトル戦が打たれるのは初めてで、一力本因坊と余八段によるタイトル戦も初となる。対局場の同博物館は、1872(明治5)年に設立された日本最古の博物館。平成館や東洋館などからなる日本最大級の博物館で、国宝89件など約12万件の美術品や工芸品を所蔵する。

対局室は、敷地の一角にある九条館に設けられた。午前10時、立会の張栩九段の掛け声で対局が始まり、ニギリの結果、余八段が先番(黒番)に。形勢互角のまま中盤戦に突入するが、戦いが中央に移った局面で一力本因坊が若干リードを奪う。余八段は左辺の白の大石を狙って黒109~119と打つが、一力本因坊は白120、122と的確な対応を見せてシノギ切り快勝した。

解説の河野臨九段は「お互いが秘術を尽くした面白い碁になった。一力さんの充実ぶりが光ったが、余さんも随所に好手を繰り出し、悲観する内容ではなかった。2局目以降もレベルの高い熱戦が期待できる」と話した。

一力遼本因坊の話

一手一手判断が難しかった。左辺をつながることができ、よほど大きく取られない限りは、という形になった。今後も毎週対局が続くので、気を引き締めたい。

余正麒八段の話

実戦の進行は悲観していた。白の大石を取りに行かねばならない形勢になった時点でだめだった。来週すぐに次局があるので、体調を整え全力で頑張りたい。

特設ページ:

第79期本因坊戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:

【第79期本因坊戦挑戦手合第1局】(黒)余正麒八段 対 一力遼本因坊(白)

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2024 年5月24日

第79期本因坊五番勝負第2局 一力、初防衛にあと1勝

一力遼本因坊(26)に余正麒八段(28)が挑戦し、第79期本因坊決定戦五番勝負の第2局が23日、高山村の山田温泉「藤井荘」で行われました。午後6時、一力本因坊が219手で黒番中押し勝ちし、初防衛にあと1勝としました。持ち時間各3時間のうち、残り時間は共に1分です。

序盤から中盤で一力遼本因坊が好調な打ち回しを見せましたが、後半戦で余正麒八段の強打から勝負は振り出しに。一進一退の攻防が続く中、一力本因坊が機敏な守りを見せて、2勝目を掴みました。

第3局は30日、三重県鳥羽市の旅館「戸田家」で行われる予定です。

特設ページ:

第79期本因坊戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:

【第79期本因坊戦挑戦手合第2局】(黒)一力遼本因坊 対 余正麒八段(白)

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2024 年5月31日

第79期本因坊五番勝負第3局 一力、本因坊位初防衛

囲碁の七大タイトルの中で最も歴史がある「本因坊戦」の第3局が三重県で行われ、一力遼三冠(26歳)が挑戦者の余正麒八段(28歳)に勝利して「本因坊」のタイトルを初めて防衛しました。

今期から五番勝負に縮小された「本因坊戦」は、タイトルを持つ一力三冠が挑戦者の余八段に対してここまで2勝0敗で、防衛まであと1勝としていました。

対局は三重県鳥羽市で行われ、序盤から速い展開で進み、形勢判断の難しい複雑な局面が続きました。

終盤、後手で白番の一力三冠が余八段を突き放し、午後6時16分、258手までで余八段が投了しました。一力三冠は3連勝で「本因坊」のタイトルを初めて防衛しました。

対局後、一力三冠は「結果を出せてほっとした。シリーズを通して持っている力はそれなりに出せたかなと思うが、自信のない展開もあり、よくしていける余地はあるのかなと感じた」と話していました。

一方、敗れた余八段は、「3局ともはっきりとよかった局面はなかったが、精いっぱい打った結果なので仕方ないと思う。次につながるように頑張りたい」と話していました。

特設ページ:

第79期本因坊戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:

【第79期本因坊戦挑戦手合第3局】(黒)余正麒八段 対 一力遼本因坊(白)

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2024 年7月10日

一力が応氏杯決勝へ 優勝すれば日本人初の快挙

4年に1度開催される「第10回応氏杯世界選手権」の準決勝第3局が9日、中国の寧波市で行われ、日本の一力遼棋聖が中押し勝ちしました。対戦成績は2勝1敗で、初の決勝進出を果たしました。第1局を落とした後、連勝しての快挙です。

一力遼棋聖は試合後、「序盤から前例のない展開でしたが、難しい戦いがずっと続きました。全体的に自分の力を出し切ることができたかなと思います。1局目は見せ場のない負け方でしたが、切り替えて2局目、3局目をどうやっていこうかなと思っていたので、結果を出すことができてうれしく思います」と語りました。

一力が応氏杯決勝へ 優勝すれば日本人初の快挙

決勝進出を果たした一力遼棋聖の相手は、中国の謝科九段。「謝科さんには前回の応氏杯準決勝でやられているので、そのリベンジをする気持ちで頑張りたいと思います」と話していました。

決勝は5番勝負で、最初の2局は来月に予定されています。一力遼三冠は初めての決勝進出で、優勝すれば日本人初の快挙となります。

一力が応氏杯決勝へ 優勝すれば日本人初の快挙

決勝戦は五番勝負で、優勝賞金は40万ドル(約6400万円)です。日程は8月12日、14日(重慶)、10月24日、26日、28日(福州)に行われます。

関連棋譜:

【第10回応氏杯準決勝三番勝負第3局】(黒)柯潔九段 対 一力遼九段(白)

【第10回応氏杯準決勝三番勝負第2局】(黒)柯潔九段 対 一力遼九段(白)

【第10回応氏杯準決勝三番勝負第1局】(黒)一力遼九段 対 柯潔九段(白)

【第10回応氏杯世界選手権本戦準々決勝】(黒)一力遼九段 対 許嘉陽九段(白)

【第10回応氏杯世界選手権本戦1回戦】(黒)一力遼九段 対 劉宇航七段(白)

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2024 年7月11日

第49期名人戦リーグ 全勝対決は一力が制す

第49期囲碁名人戦の挑戦者決定リーグ戦が、朝日新聞社主催で行われました。このリーグ戦では、6戦全勝の一力遼棋聖(27歳)と余正麒八段(29歳)が直接対決し、一力が勝利して7戦全勝となり、芝野虎丸名人(24歳)への挑戦権を獲得する大きな前進を果たしました。

一力遼棋聖は、棋聖、天元、本因坊の三冠を保持する日本の第一人者です。また、9日に中国で行われた世界戦「応氏杯」準決勝を突破し、日本勢として7年ぶりの世界メジャー決勝進出を果たしています。帰国後の国内棋戦でも大一番を制し、3期ぶり2度目の名人挑戦まであと1勝となりました。

挑戦者争いはすでに2人に絞られており、22日の最終一斉対局で一力が負け、余が勝って両者が7勝1敗の同星となった場合、29日の挑戦者決定プレーオフで決着がつけられます。

一力さんの相手は富士田明彦七段、余さんは山下敬吾九段です。一力さんが負けて余さんが勝利した場合のみ、29日の挑戦者決定プレーオフが行われます。

成績表:

第49期名人戦リーグ 全勝対決は一力が制す

関連棋譜:

【第49期名人戦リーグ】(黒)一力遼棋聖 対 余正麒八段(白)

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2024 年7月22日

第49期名人戦リーグ 一力、8戦全勝で名人位挑戦権獲得

22日、第49期名人戦リーグ最終ラウンドが行われ、一力遼九段が黒番中押しで富士田明彦七段を破り、8戦全勝でリーグ1位となり、在位名人の芝野虎丸九段への挑戦権を獲得しました。

一力さんにとって名人戦七番勝負の決勝に進出するのは2回目のことです。これまで名人戦のタイトルを獲得したことがない一力さんにとって、再びチャンピオンシップに挑戦する機会です。

在位名人の芝野虎丸九段は、既に名人戦2連覇を果たしています。過去5年間、芝野さんは3度の名人戦優勝を果たし、井山さんは2度の優勝を遂げています。一力さんは名人戦で一度もタイトルを獲得したことがなく、決勝進出は2021年の第46期名人戦のみで、その時は井山さんに3対4で敗れ、挑戦に失敗しました。

名人戦と応氏杯のスケジュール衝突

一力さんは「幸福な悩み」に直面することになりそうです。名人戦決勝第5局の日程と応氏杯決勝第3局の日程が重なっているのです。

  • 応氏杯五番勝負の後ろの3局:10月24日、26日、28日
  • 名人戦決勝第5局:10月22日~23日

4つの日程衝突の解決可能案、あなたの予想は?

(Twitter: リンク)

  1. 名人戦が4タテで決着をつける
  2. 応氏杯の後ろの3局が日本で開催される。
  3. 応氏杯日程を変更する / 名人戦日程を変更する
  4. 一力さんが夜通しの移動で両方に出場する。

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2024 年8月12日

第10回応氏杯世界囲碁選手権 一力が先勝

8月12日、中国重慶市江北区で行われた第10回応氏杯世界プロ囲碁選手権決勝の第1局で、日本の一力遼九段が中国の謝科九段を1点差で破り、先勝を飾りました。これにより、一力九段は五番勝負で1勝0敗とリードし、世界一に向けて好スタートを切りました。次の第2局は8月14日に行われる予定です。

激しい読み合い

今回の対局は一力九段が黒番(罰2点)で、難解な読み合いが続く中、最終的には1点の差で勝利を収めました。特に、序盤から中盤にかけては、謝科九段が白番で実地を優位に進め、積極的な攻勢を仕掛けましたが、中盤戦での失着により一力九段に逆転のチャンスを与える展開となりました。一力九段は冷静にそのチャンスを捉え、AIが推奨する最善手を次々と打ち、形勢を逆転させました。

壁を破った

両者のこれまでの対戦成績では、謝科九段が4戦全勝でリードしていましたが、今回の勝利により、一力九段がその壁を打ち破った形です。今大会では、最初の応氏杯と同様に、各プレーヤーに持ち時間3時間半が与えられ、35分の遅延ペナルティも採用されています。この長時間にわたる緊張感の中で、両者は計341手を打ち合い、最終的に一力九段が勝利を手にしました。

謝九段マネ違反の争議

終局段階、謝科九段が一力九段の対局時計を押し忘れていることに気づきました。教えもしないし、着手もしないです。一力九段のペナルティ罰点を狙う疑惑があります。これに対しては、一部の囲碁ファンから「棋士としての品位に欠ける」との批判も聞かれました。

特設ページ:

第10回応氏杯世界選手権

関連棋譜:

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2024 年8月14日

第10回応氏杯第2局 一力が連勝で王手

8月14日、中国重慶市のニコロホテルで行われた第10回応氏杯世界プロ囲碁選手権決勝第2局で、一力遼九段が中国の謝科九段を260手で9点勝ちし、五番勝負で2勝0敗とリードを広げ、応氏杯初優勝に王手をかけました。

序盤からの激しい攻防

謝科九段が黒番を持ち、積極的な姿勢で挑みました。特に序盤から黒棋は空角を占めずに中央を意識した打ち方を見せ、一力九段の白を右上で猛攻しました。しかし、その後一力九段は大きな損失を被る形で右上の白石を捨てる選択をし、形勢は一時、黒に有利となりました。

逆転への序章

対局が進むにつれて、謝科九段の優位はますます明確になり、勝率も80%以上に達しました。しかし、一力九段はここで諦めることなく、冷静に対応を続けました。特に、上辺で白石が薄い状況を生かしながらも、黒大石を攻めることで逆転のチャンスを狙いました。

失われた勝機と一力九段の執念

最も決定的な局面は、中腹での黒大石が活きるかどうかにかかっていました。謝科九段は冷静さを欠き、一力九段に逆転の糸口を与えることになりました。特に、最後の局面で黒石が不必要な手を打ち、白石の厚みを作らせる結果となりました。これにより、白が一気に逆転し、最終的には謝科九段が大逆転負けを喫する形となりました。

今後の対局予定

  • 第3局: 9月8日 (中国 上海)
  • 第4局: 9月10日 (中国 上海)
  • 第5局: 9月12日 (中国 上海)

第10回応氏杯特設ページ:

第10回応氏杯世界選手権

関連棋譜:

第10回応氏杯第2局 一力が連勝で王手
第10回応氏杯第2局 一力が連勝で王手

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2024 年8月19日

第31期阿含・桐山杯準決勝 一力が決勝進出

第31期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦の本戦準決勝で、一力遼三冠と許家元九段が対決しました。過去の対戦成績では一力三冠が16勝4敗とリードしており、この対局でもその優位を保ち、勝利を収めました。2年連続決勝に進出しました。

決勝の相手は芝野虎丸名人

決勝で待ち受けるのは、3日前の準決勝で井山裕太九段を破った芝野虎丸名人です。この二人は名人戦七番勝負でも対戦することが決まっており、阿含・桐山杯の決勝も含め、再びの頂上決戦となります。さらに、両者は王座戦本戦でも準決勝に進出しており、芝野名人は天元戦でも一力三冠への挑戦まであと1勝のところまで来ています。

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2024 年8月28日

第49期名人戦第1局 一力が先勝

8月27日から28日にかけて、神奈川県相模原市の「杜のホールはしもと」で行われた第49期名人戦第1局で、一力遼棋聖が芝野虎丸名人に対し、199手まで黒番で中押し勝ちを収めました。第2局は9月4日宮崎県高原町「極楽温泉匠の宿」で行われます。

対局の流れ

初日の27日、白番の芝野虎丸名人は116手目を封じて打ち掛けとしました。両者の消費時間は、一力棋聖が3時間43分、芝野名人が3時間49分でした。28日の午前9時に封じ手が開封され、対局が再開されました。立会人には石田秀芳二十四世本因坊が務め、対局は16時42分に終局しました。

振り返る

終局後、芝野名人と一力棋聖は大盤解説会に登場しました。先勝した一力棋聖は、「序盤から攻めに行くことができ、まずまずの内容でした」と語りました。一方、敗北した芝野名人は「序盤から白地を削られるような展開が続き、厳しい戦いとなりました」と、1日目からの苦しい展開を振り返りました。

第2局への意気込み

一力棋聖は「次も熱戦をお届けできるよう全力を尽くします」と意気込みを見せました。芝野名人も「本局の結果は残念ですが、次局で挽回できるよう頑張りたい」と力強く語りました。

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2024 年8月30日

第72期王座戦 芝野、王座戦挑戦者に決定

第72期王座戦(日本経済新聞社主催)の挑戦者決定戦が8月30日、東京・市ケ谷の日本棋院で行われました。午後4時3分、芝野虎丸名人が188手で一力遼棋聖に白番中押し勝ちを収め、井山裕太王座への挑戦権を獲得しました。

五番勝負、10月16日からスタート

芝野名人と井山王座の五番勝負第1局は、10月16日に東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われます。芝野名人は、これまでのトーナメント戦で苦しい局面も多かったと語り、「挑戦まで来られてよかった。挑戦手合いでも全力を出し切りたい」と、意気込みを見せました。

4期ぶりの王座返り咲きを目指し

芝野名人は、鋭い攻めと冷静な形勢判断を兼ね備えた棋風で知られています。2019年には七大タイトル史上最年少の19歳11カ月で名人位を獲得し、同年には井山王座から王座のタイトルを奪取しました。翌年には王座初防衛を果たしましたが、2021年の五番勝負で井山王座にタイトルを奪還されました。井山王座との対戦成績は25勝31敗で、今年6月から7月にかけての碁聖戦では3連敗を喫しており、今回の対決でリベンジを果たすことを目指します。

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2024 年9月3日

第50期天元戦 芝野が天元位に初挑戦

第50期天元戦挑戦者決定戦が2日、東京・市ケ谷にある日本棋院東京本院で行われ、芝野虎丸名人が許家元九段を下し、一力遼天元への初挑戦権を獲得しました。対局は午後3時59分、190手で芝野名人が白番中押し勝ちを収めました。

芝野名人と一力天元の再対決へ

芝野名人と一力天元は、すでに名人戦や王座戦で対戦しており、今回の天元戦が3つ目のタイトル戦での顔合わせとなります。特に、8月30日に行われた第72期王座戦挑戦者決定戦では、芝野名人が一力天元に勝利し、井山裕太王座(35)への挑戦権を獲得したばかりです。さらに、今月25日には京都市で第31期阿含・桐山杯決勝で再び対戦する予定です。

天元戦五番勝負の展開

天元戦五番勝負は10月7日に開幕し、全国各地を巡って行われます。第1局は名古屋市の文化のみち橦木館で開催され、その後、札幌市、福岡県久留米市、兵庫県洲本市、徳島市での対局が予定されています。

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2024 年9月5日

第49期名人戦第2局 一力が連勝

第49期名人戦挑戦手合七番勝負の第2局が9月5日、宮崎県高原町「極楽温泉匠の宿」で行われました。芝野虎丸名人と一力遼棋聖の対局は、4日から始まった2日制の対局となり、5日午後7時12分、292手で一力棋聖が1目半の白番勝ちを収めました。

熱戦の末、一力棋聖が勝利

対局は両者ともに細かい形勢判断と巧妙な手順で進み、終局まで緊張感のある戦いが続きました。最終的に一力棋聖が芝野名人に1目半差で勝利し、これで名人戦七番勝負を2勝とリードしました。次の第3局は9月17日、18日に三重県鳥羽市「戸田家」で行われる予定であり、一力棋聖が3連勝を達成するのか、それとも芝野名人が反撃に出るかが注目されます。

一力棋聖、名人戦奪取に向けて前進

一力棋聖は、3年前の第46期名人戦でも名人位に挑戦し、井山裕太名人(当時)をあと一歩まで追い詰めながら、惜しくも連敗して奪取に至りませんでした。今回は、そのリベンジを果たすべく、挑戦手合いでの優勢を維持しています。

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2024 年9月7日

明日、いよいよ応氏杯決勝第3局

明日(9月8日)、一力遼棋聖は国際棋戦「応氏杯世界選手権」の決勝五番勝負第3局に臨みます。2連勝中であるので、19年ぶりに日本が世界タイトルを奪取するまで、あと1勝というところまで迫っています。対局は中国・上海のホテルで行われます。

記者会見でのコメント

記者会見で、一力棋聖は「ここまで決勝まで来られたこと、そして2連勝できたことはとても嬉しいです。上海でも普段通りにベストを尽くしたいと思っています」とコメントをしました。

日本棋院での応援イベントと特典

日本棋院では9月8日に応氏杯第3局の解説会が開催され、13時30分(10:30開場)から対局の詳細が解説される予定です。来場者全員に特製応援うちわがプレゼントされ、さらに抽選で揮毫色紙が当たる特典も用意されています。「一力九段を応援しよう」というイベントは、家族や友人と一緒に楽しむことができます。

明日、いよいよ応氏杯決勝第3局
明日、いよいよ応氏杯決勝第3局

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2024 年9月9日

第10回応氏杯決勝第3局 一力、日本勢19年ぶり念願の優勝

9月8日、第10回応氏杯決勝五番勝負の第3局が上海市宝山区の途易ブルーホテルで行われ、一力遼九段が黒番で237手の末、謝科九段に勝利し、3連勝で自身初の世界タイトルを手にしました。これは日本棋院にとって2005年の張栩九段以来、19年ぶりとなる世界大会優勝となります。

好調の一力九段

8月に重慶で行われた五番勝負の第1局と第2局で、一力九段は連勝し、謝科九段を追い詰めました。その後、日本国内の棋戦に戻った一力九段は、阿含桐山杯決勝や王座戦挑戦者決定戦でも好調を維持していました。さらに名人戦七番勝負では挑戦者として登場し、芝野虎丸名人に対して2連勝を果たしています。王座戦挑戦者決定戦では芝野九段に敗北し、唯一の黒星となりました。

第10回応氏杯決勝第3局 一力、日本勢19年ぶり念願の優勝

白熱の対戦

第3局は一波乱万丈の展開となりました。序盤は右下隅での戦いから始まり、謝科九段が鋭い手を放ち、局面をリードしました。中央から右辺への展開でも謝科九段は巧みな打ち回しを見せ、大きな白地を築きましたが、形勢は僅差のまま推移しました。

昼食休憩を挟んで再開された対局では、謝科九段が致命的なミスを犯し、一力九段に決定的な分断のチャンスを与えてしまいました。白の大石は黒に封じ込められ、生命線を断たれる危機に陥りました。

大逆転の展開

しかし、一力九段も一度はミスを犯し、謝科九段にチャンスが訪れます。白の大空間を確保しつつ、黒の大石を狙う局面で、謝科九段はさらなるミスを重ね、最終的に一力九段が勝利を収めました。

コメント

一力九段は、「途中は形勢が苦しく、正直厳しいかなと思っていましたが、最後まで諦めないように心がけていました。優勝できるとは思っていなかったので、今は本当にほっとしています。日本から応援してくださった皆さんに心から感謝を伝えたいです」と、喜びの気持ちを語っていました。

一力九段の師匠である宋光復九段は、ホテルの別の部屋で対局の様子をテレビで見守っていました。一力九段の勝利が確定すると、彼は手で顔を覆い、喜びをかみしめました。

宋九段は「小学2年生からの門下生として、長い年月を共に過ごし、いろいろな苦労をしてきました。彼の努力が報われて、感無量です。これからも彼はさらなる高みを目指すと思いますが、その成長を見守っていきたいです」と話しました。また、「泣き虫だった少年が、学業や経営との両立の中で、数多くの試練を乗り越え世界一になったことを誇りに思います。これからも全力で走り続けてほしいですが、どうか体調には気をつけて」と、温かいメッセージを送りました。

日本棋院の武宮陽光理事長は、「二連勝後のプレッシャーは非常に大きかったと思いますが、その重圧の中で偉業を成し遂げたことに、心から称賛の意を表します。特に日本棋院創立100周年という節目の年に、ファンが長く待ち望んでいた国際棋戦優勝を達成できたことは感慨深いものです」と、感謝と称賛の言葉を贈りました。

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第10回応氏杯世界選手権

関連棋譜:

【第10回応氏杯決勝五番勝負第3局】(黒)一力遼九段 対 謝科九段(白)

第10回応氏杯決勝第3局 一力、日本勢19年ぶり念願の優勝

第10回応氏杯決勝第3局 一力、日本勢19年ぶり念願の優勝

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2024 年9月9日

第10回応氏杯 優勝後の現地インタビュー

9月8日、第10回応氏杯世界囲碁選手権の決勝で初優勝を果たした一力遼九段が、中国メディアの記者団にインタビューを受けました。以下はその内容です。

優勝おめでとうございます。現在の心境を教えてください。

ありがとうございます。決勝の第2局と第3局は非常に厳しい局面が多く、勝てるとは思っていませんでした。ですので、今はとても嬉しいです。

今日の対局では一時、非常に苦しい場面がありましたが、心情的に揺れ動くことはありましたか?

はい、中盤に入ったあたりから形勢が非常に悪いと感じていました。特に、持ち時間がなくなり罰点が加わった時は、かなり厳しい状況でした。しかし、一手一手を慎重に打ち、自分の最善を尽くそうと心掛けていました。終盤、上辺で形勢が複雑になった時に、左右に進出できたことで少しチャンスがあると感じました。

今回の応氏杯を振り返って、どの対局が最も厳しかったですか?

実際、どの対局も非常に厳しかったです。特に、準々決勝で許嘉陽八段と対戦した時は、終盤まで時間がなく、非常に難しい局面でした。また、準決勝での柯洁九段との第1局と第2局も相当な苦戦でした。この大会で優勝できたのは、中国のトップ棋士たちとの逆転劇が自信をもたらしてくれたおかげです。

日本が世界選手権で優勝するのは19年ぶりです。今回の優勝で、日本囲碁界の再興に貢献する責任を感じますか?

19年間、日本が世界タイトルを獲得できなかったことはとても長い時間です。この優勝は、私にとっても大きな栄誉ですし、これからも自身を奮い立たせたいと思います。また、日本の若手棋士たちにも頑張ってほしいです。もし私が彼らの手本になれるのであれば、とても嬉しく思います。

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第10回応氏杯世界選手権

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2024 年9月10日

第10回応氏杯 一力、凱旋記者会見

第10回応氏杯五番勝負を3連勝で制した一力遼三冠が9日帰国し、日本棋院で記者会見に臨みました。記者会見での報道陣との主なやり取りは以下の通りです。

世界一になった心境を改めて

優勝を決めることができて、今日ここにいるのが不思議な気持ち。昨日、対局後の表彰式で重いトロフィーを抱えた時や、多くの人にお祝いしてもらってやっと少しずつ優勝の実感が湧いてきた。

優勝できた要因は

応氏杯は初めて決勝に残ることができた。準決勝三番勝負で、中国の柯潔さんを2勝1敗で制することができたのが大きな自信になった。長い間、日本は優勝から遠ざかっていたし、今回の応氏杯で周囲の期待が大きいのも肌で感じていた。そういった重圧をあまり強く感じすぎず、一番上の舞台で中国の強い人と戦えるのを純粋に楽しもうと決勝五番勝負を戦ったのがいい結果につながった。

優勝の瞬間、どんな気持ちだったか

途中までかなり苦しくて、逆転してよくなったが最後まで気が抜けなかった。勝ちを意識した時は手が震えそうな場面もあった。「これでやっと長い五番勝負が終わったんだな」というのが、相手が投了した時の最初の感想だった。

世界王者になって見える景色は変わったか

まだまだ中国・韓国に強い棋士がたくさんいるし、ナンバーワンの申真諝(シン・ジンソ)さんにはまだ及ばない部分が多くある。少しでもそういう棋士との差を詰めていきたい。

優勝できる自信はあったか

持ち時間3時間半と長い持ち時間の対局であれば、昼食休憩のある5時間とか8時間の碁を経験している自分の方が有利と思っていた。謝科さんには今まで一度も勝てていなかったが、慣れている持ち時間設定だったので、優勝を狙えるという自信はあった。3時間半の持ち時間は、使い果たすと名人戦リーグ(5時間)と大体同じ。7月にあった名人戦リーグは、応氏杯を意識した時間配分で臨んだ。

自分のやってきたことで何が大きかったか

2年前から、心技体の「心」の部分を強化してきた。いろいろ経験を積むにつれて、大舞台でも今までほど気負わなかったり動じなかったりするようになり、メンタル面の成長は感じている。

子供の頃に憧れた張栩九段以来の主要国際戦での優勝になった

張栩さんは自分が院生時代にタイトルを一番多く取っていて、トップ棋士のオーラを一番感じた先生だった。入段した後も個人的にお世話になり、張栩さんのように世界戦で優勝するような棋士になりたいとずっと思い浮かべていた。昨日の第3局、日本棋院で大盤解説をすると聞き、(第3局で)決めたいという気持ちもあり、それが実現できて非常にうれしい。

同行した許家元九段はどういう存在だったか

ベスト16の時点で日本勢は私一人だったので不安な部分が多かったが、許家元さんが同行してくれたことで精神的にもかなり心強かった。前日に一緒に布石の研究ができた。4月の予選、7月の準決勝に同行してくれたことが優勝の原動力になった。決勝進出を決めた時、許さんは「世界チャンピオンになるのを間近で見たい」と言ってくれてうれしかった。それを果たすことができて少し恩返しをすることができた。

第3局は許九段との前日の布石研究がばっちりはまった

途中までは予定通りだったが、早い段階から想定から外れた。前日にいろいろ研究していて、多少違う局面になっても対応できた。間近で研究仲間としてやってくれたのは非常に心強かった。

今後の国際戦も誰かに同行してもらうか

将来は分からないが、許さんも選手として世界戦で上位で活躍してほしい気持ちもあるので、今後は2人で選手として残っていけたらいい。昨年、アジア大会で負けた時、世界戦に向けたサポート体制は中国・韓国に比べると弱いと感じた。韓国は選手のほかに別の選手が常に同行し、万全の状態という印象を受けたので、中国・韓国のいいシステムは積極的に取り入れていきたい。

今春、河北新報社の取締役になった。“二刀流”では世界王者になれないと言われてきた

もちろん二つやるのは大変な部分があるし、周囲にはそういう声もあったが、前例にないことに挑戦するのはやりがいも感じている。10年前は大学まで行ってタイトルを取る棋士はいなかった(が大学に進学してタイトルを取った)。そういう、今まで前例がなかったことをいい意味で覆していきたい気持ちはずっと持っている。

年齢的にはピークを迎えているが

今までの中では一番いい状態に来ていると思うが、まだまだ成長していきたい。年齢のことは気にせず、日々成長を積み重ねていきたいので、今がピークとは考えていない。

今後の目標は

世界戦で優勝できたのは大きかったが、これから二つ三つと優勝を重ねていくのは非常に大変だが、そこにチャレンジしていきたい気持ちはある。日本の棋士全体の底上げに自分が先頭を切ってやっていけたらと思う。年下の若手と対局したり研究会をやったりしていきたい。

現状の中国、韓国との勢力図をどう分析するか

まだ中国・韓国とは少し差があるが、トップの実力差は申真諝さんは一つ抜けている印象だが、その他の棋士は大きな差はない。トップ層の実力はAIの影響もあって拮抗(きっこう)してきている。ただ、中国ではトップに匹敵するような棋士が30~40人と層が厚い。トップを狙えるような層の厚さを日本でも築いていかないと厳しい。1人が結果を出すと次は自分も、と思う人が増えてくるのは他の業界でもある。若手の棋士がそう思ってくれれば、今回優勝したかいがある。

中国では「遼神」と呼ばれている

いつからかそう呼ばれていて少し気恥ずかしい。中国に行くと多くのファンがいて、日本にいる時よりもファンの密度が高い。ホテルでも出待ちがいる。昨日も優勝記者会見後にロビーで30人くらいの中国人がサインを求めて待っていた。中国の若者の熱の高さを感じたし、日本でも若い世代にもっと関心を持ってもらえたらうれしい。

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第10回応氏杯世界選手権

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2024 年9月18日

第49期名人戦第3局 芝野が初勝利でシリーズ1勝2敗に

第49期名人戦挑戦手合第3局が三重県鳥羽市の「戸田家」で行われ、芝野虎丸名人が白番で挑戦者の一力遼棋聖を204手で中押し勝ちし、シリーズ初勝利を飾りました。これで芝野名人は1勝2敗とし、巻き返しを図っています。

「戸田家」での対局

対局場所となった「戸田家」は、一力挑戦者にとって過去に良い思い出のある場所です。昨年の本因坊戦七番勝負第7局では、井山裕太本因坊(当時)との大一番を制して4勝3敗で自身初の本因坊を獲得しました。また、今年5月には余正麒八段を相手にした本因坊戦五番勝負第3局にも勝利し、3連勝で初防衛を果たしています。

前日の取材で一力棋聖は、「戸田家さんは本因坊戦の獲得と防衛を決めたゲンのいい場所です。いいイメージを持って対局に臨めます。今日はおいしい食事と温泉でリフレッシュして、明日からの対局に備えます」と笑顔で語っていました。

一方、芝野名人にとっても「戸田家」での対局は今回で5回目となります。初対局は2020年の本因坊戦七番勝負第5局で、井山裕太現三冠に3連敗を喫しましたが、2022年の名人戦七番勝負第2局では井山名人(当時)に勝利し、名人位奪還のきっかけとなりました。

芝野名人は前日の取材で「戸田家さんには何度か来ていますが、自分の場合、対局場所と内容が結びつかないんです。でも、景色が良く、ゆっくり過ごせるので気に入っています」と自然体の笑顔を見せていました。

激しい攻防

名人戦第3局は、一力挑戦者の大石をめぐる複雑な攻防となり、両者のシノギ勝負が繰り広げられました。芝野名人は壮絶な読み合いを制し、最後には挑戦者のコウでの粘りを振り切って勝利を収めました。これにより、シリーズは1勝2敗となり、無敗で勢いに乗る一力棋聖に初めて土をつけ、流れを引き戻しました。

第49期名人戦第3局 芝野が初勝利でシリーズ1勝2敗に

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第49期名人戦挑戦手合七番勝負

関連棋譜:

【第49期名人戦挑戦手合第3局】(黒)一力遼棋聖 対 芝野虎丸名人(白)

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2024 年9月25日

第31期阿含・桐山杯決勝 一力、阿含・桐山杯で2連覇

9月25日、第31期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦の決勝戦が京都府京都市山科区の「阿含宗本山総本殿 蝸牛庵」で行われました。一力遼桐山杯が白番半目勝ちで芝野虎丸名人を下し、2連覇を達成し、通算で3度目の優勝を果たしました。

激戦

両者は序盤から鋭い攻防を展開しました。互いにスピード感のある手を打ち合い、次第に盤面は激しさを増していきました。終盤段階では、左下での劫争が非常に激しくなり、対局の行方はまったく予測がつかない状況になりました。劫争を繰り返す中で、形勢は何度も逆転し、最後に勝負を決めたのは一力桐山杯の冷静な読みでした。

阿含・桐山杯

プロとアマが対戦する唯一のオープン戦として、1994年にアコム杯全日本早碁オープン戦が創設され、1999年第6期より阿含・桐山杯となります。

全面対決 一力棋聖 vs 芝野名人

2024/09/25 第31期阿含・桐山杯決勝:一力棋聖 ○-× 芝野名人
2024/09/18 第49期名人戦挑戦手合第3局:一力棋聖 ×-○ 芝野名人
2024/09/05 第49期名人戦挑戦手合第2局:一力棋聖 ○-× 芝野名人
2024/08/30 第72期王座戦挑戦者決定戦:一力棋聖 ×-○ 芝野名人
2024/08/28 第49期名人戦挑戦手合第1局:一力棋聖 ○-× 芝野名人

関連棋譜:

【第31期阿含・桐山杯決勝】(黒)芝野虎丸名人 対 一力遼桐山杯(白)

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2024 年10月7日

第50期天元戦五番勝負の第1局 阿含・桐山杯決勝に続く、再び半目勝負

10月7日に行われた第50期天元戦五番勝負の第1局は、阿含・桐山杯決勝に続き、またしても一力遼棋聖と芝野虎丸名人の間で緊迫した半目勝負となりました。今回も一力棋聖がわずかな差で芝野名人を退け、289手で勝利を収めました。

半目勝負の決着

注目の一戦となる第50期天元戦五番勝負の第1局が愛知県名古屋市の「文化のみち橦木館」で行われました。対戦は天元保持者の一力遼棋聖と、名人位を保持する芝野虎丸名人によるものでした。両者は、9月25日に開催された第31期阿含・桐山杯決勝でも対戦し、こちらでも一力棋聖が半目で勝利しています。そのため、2回連続で半目勝負という稀に見る接戦が繰り広げられ、両者の実力が非常に拮抗していることが改めて証明されました。

次局は北海道で開催

第2局は、10月18日に北海道札幌市の「京王プラザホテル札幌」で開催されます。

直近の直接対戦成績を4対2に

2024/10/07 第50期天元戦挑戦手合第1局:一力棋聖 ○-× 芝野名人
2024/09/25 第31期阿含・桐山杯決勝:一力棋聖 ○-× 芝野名人
2024/09/18 第49期名人戦挑戦手合第3局:一力棋聖 ×-○ 芝野名人
2024/09/05 第49期名人戦挑戦手合第2局:一力棋聖 ○-× 芝野名人
2024/08/30 第72期王座戦挑戦者決定戦:一力棋聖 ×-○ 芝野名人
2024/08/28 第49期名人戦挑戦手合第1局:一力棋聖 ○-× 芝野名人

関連棋譜:

【第50期天元戦挑戦手合第1局】(黒)芝野虎丸名人 対 一力遼天元(白)

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第50期天元戦挑戦手合五番勝負

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2024 年10月11日

第49期名人戦第4局 1日目の流れ

第49期名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局が、10月10日、大阪府守口市にあるホテルアゴーラ大阪守口で開始されました。この対局は、名人位を防衛する芝野虎丸名人と、初の名人位を目指す挑戦者一力遼棋聖との緊張感あふれる一戦です。

開幕から一力棋聖が2連勝し、芝野名人が第3局で1勝を返して迎えた今回の第4局。名人戦の行方を左右する重要なラウンドです。芝野名人がタイに持ち込むのか、それとも一力棋聖が名人位に王手をかけるか、囲碁ファンの期待が高まっています。

タイムライン

  • 10月9日 - 対局前日に「検分」が行われ、盤や石、空調、トイレなどの場所を確認します。
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ

  • 10月10日 9:00 - 立会人山田規三生九段の「時間になりました」の合図で対局が始まります。
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ

  • 10月10日 9:05 - 黒白それぞれ1手ずつ打ち、報道陣が退席します。
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ

  • 10月10日 12:00 - 対局者が自室に戻って昼食を取ります。芝野名人:黒カレーと黒毛和牛サーロインステーキ&ミックスジュース。一力棋聖:にぎり寿司盛り合わせ&ウーロン茶。
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ

  • 10月10日 13:00 - 対局が再開されます。

  • 10月10日 15:00 - おやつが運ばれます。芝野名人:プレミアムモンブラン。一力棋聖:苺のフレジェ。
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ

  • 10月10日 17:40 - 手番だった一力遼棋聖が「封じ手」を行います。封じ手はホテルの金庫に保管されます。
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ

  • 10月10日 18:30 - 盤上の石が片付けられ、1日目の対局が終了します。

1日目が終了した時点、芝野虎丸名人(黒番)の勝率は13%です。

関連棋譜:

【第49期名人戦挑戦手合第4局】(黒)芝野虎丸名人 対 一力遼棋聖(白)

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2024 年10月11日

第49期名人戦第4局 1日目の流れ

第49期名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局が、10月10日、大阪府守口市にあるホテルアゴーラ大阪守口で行われました。142手までで白番の一力遼棋聖が中押し勝ちを収めました。一力棋聖はシリーズで3勝1敗とリードを広げ、名人奪取に王手をかけました。

序盤から白番の一力遼棋聖は実利を重視する打ち方を選びました。一方、黒番の芝野虎丸名人は模様で対抗しました。中盤に入り、一力棋聖は黒の大模様に打ち込みました。この瞬間から両者の攻防が激しくなりました。最終的に、一力棋聖は黒石の包囲網を巧みに打開しました。芝野名人はこの状況を覆すことができず、投了を選択しました。

第4局の流れ

  • 10月9日 - 対局前日に「検分」が行われ、盤や石、空調、トイレなどの場所を確認します。
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ
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  • 10月10日 9:00 - 立会人山田規三生九段の「時間になりました」の合図で対局が始まります。
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  • 10月10日 9:05 - 黒白それぞれ1手ずつ打ち、報道陣が退席します。
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  • 10月10日 12:00 - 対局者が自室に戻って昼食を取ります。芝野名人:黒カレーと黒毛和牛サーロインステーキ&ミックスジュース。一力棋聖:にぎり寿司盛り合わせ&ウーロン茶。
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  • 10月10日 13:00 - 対局が再開されます。

  • 10月10日 15:00 - おやつが運ばれます。芝野名人:プレミアムモンブラン。一力棋聖:苺のフレジェ。
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ
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  • 10月10日 17:40 - 手番だった一力遼棋聖が「封じ手」を行います。封じ手はホテルの金庫に保管されます。
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  • 10月10日 18:30 - 盤上の石が片付けられ、1日目の対局が終了します。

1日目が終了した時点、芝野虎丸名人(黒番)の勝率は13%です。

  • 10月11日 9:00 - 前日まで封じた局面まで並べ直します。
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  • 10月11日 9:10 - 封じ手を立会人山田規三生九段が開封し、一力遼棋聖がその場所に打って対局が再開された。
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  • 10月11日 12:00 - 2日目の昼食。芝野名人:鰊と九条葱のお蕎麦 鉄火丼。一力棋聖:甘鯛と松茸の土鍋御飯。
    第49期名人戦第4局 1日目の流れ
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  • 10月11日 13:00 - 対局が再開されます。
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  • 10月11日 14:05 - 終局。142手まで白番一力遼棋聖の中押し勝ち。
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特設ページ:

第49期名人戦挑戦手合七番勝負

関連棋譜:

【第49期名人戦挑戦手合第4局】(黒)芝野虎丸名人 対 一力遼棋聖(白)