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2020年10月23日

第68期王座戦5番勝負第1局 芝野が初防衛へ好発進

第68期王座戦五番勝負の第1局が23日、横浜市で行われ、芝野虎丸王座が184手までで、挑戦者の許家元八段に白番中押し勝ちし、初防衛に向け発進しました。第2局は11月6日に仙台市で打たれます。

20歳11カ月の芝野王座と22歳9カ月の許八段のシリーズは、平成26年の本因坊戦で井山裕太本因坊(当時24歳11カ月)に伊田篤史八段(同20歳1カ月)が挑んだ際の2人を足した年齢を塗り替える、七大タイトル戦史上最年少対決です。

芝野王座はこれまでの七大タイトル戦で張栩九段井山四冠村川大介九段と対戦。許八段は井山四冠、羽根直樹九段と戦っており、同世代と対戦するのはともに初めてです。

これまでの対戦成績は芝野王座の4勝2敗。許八段は前期の王座戦挑戦者決定戦や今春の本因坊戦プレーオフなど、大きな舞台で敗れているだけに、「なかなか勝つことができていない相手で厳しい戦いになると思うが、全力を尽くしたい」と闘志をみせていました。

芝野王座は今春の十段戦五番勝負(産経新聞社主催)を制し、史上初の“無傷の三冠”になったが続く本因坊戦と、今月14日に決着した名人戦でともに井山四冠に敗れている。これから長くしのぎをけずることになるであろう許八段が相手だけに、譲れないシリーズです。

特製ページ第68期王座戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜【第68期王座戦挑戦手合第1局】(黒)許家元八段 対 芝野虎丸九段(白)

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2020年11月6日

第68期王座戦第2局 芝野が連勝、初防衛に王手

第68期王座戦(日本経済新聞社主催)五番勝負の第2局は6日朝から仙台市の仙台ロイヤルパークホテルで打たれ、午後6時26分に芝野虎丸王座が221手で挑戦者の許家元八段に黒番中押し勝ちしました。第1局に続く連勝で、タイトル初防衛まであと1勝としました。

持ち時間各3時間のうち残りは王座1分、挑戦者2分です。第3局は11月17日、神戸市のホテルオークラ神戸で打たれます。

芝野王座が用意した布石は20~30年前に流行した高中国流で、人工知能(AI)で研究し直して有効性を確認していました。挑戦者は上辺で地合いを稼ぎ、黒の勢力下の右辺で白60から動き出します。それに対し「右下の白石と絡めながら、手厚く冷静に攻めた芝野王座がペースを握った」と立会人の小林光一名誉棋聖ら控室のプロ棋士はみていました。

焦点は左辺に転じ、王座は黒101から中央の白石に狙いを定めます。挑戦者が紛れを求めて勝負手を連発する中、王座の左上の黒159が読みの入った手でした。左上隅の白石を仕留められた挑戦者は、代償として右上の黒の大石に襲いかかりますが、王座が冷静に対応しました。

解説の平田智也七段は「少しでも間違えれば大逆転する緊迫した場面が続いた好勝負だったが、王座の読みが一歩上回った」と話しています。

特製ページ第68期王座戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜【第68期王座戦挑戦手合第2局】(黒)芝野虎丸王座 対 許家元八段(白)

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2020年11月17日

第68期王座戦五番勝負第3局 許がシリーズ初勝利

第68期王座戦五番勝負の第3局が17日、神戸市で行われ、挑戦者の許家元八段が293手までで、芝野虎丸王座に黒番5目半勝ちし、対戦成績を1勝2敗としました。第4局は12月3日に神奈川県秦野市で打たれます。

初防衛が持ち越された芝野は、「正しく打てば勝てたかもしれない。残念。次の1局に集中していけたら」と気を取り直していました。

許は、「最後の最後まで分からなかった。(終局寸前)少し残るかなと思いました。次もいい内容で打てたら」と話しました。

特設ページ第68期王座戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜【第68期王座戦挑戦手合第3局】(黒)許家元八段 対 芝野虎丸王座(白)

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2020年11月22日

芝野が申に勝利 農心杯日本勢2勝目

第22回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第7戦、230手までで芝野虎丸九段申旻埈九段に勝利、次戦の相手は中国の唐韋星九段。選手の残り人数は日本3名、韓国2名、中国3名です。

農心辛ラーメン杯の優勝賞金は5億ウォン、3連勝すると1000万ウォンの連勝賞金(3連勝後1勝追加するたびに1000万ウォンを追加支給)。制限時間はそれぞれ1時間に秒読み1分1回です。

関連棋譜【第22回農心杯第2ラウンド第7戦】(黒)申旻埈九段 対 芝野虎丸九段(白)

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2020年12月3日

第68期王座戦5番勝負 芝野が初防衛

芝野虎丸王座が初防衛を果たした。 3日、神奈川県秦野市「陣屋」で打たれた第68期王座戦5番勝負第4局で、挑戦者の許家元八段に308手までで黒番半目勝ち。対戦成績を3勝1敗として、タイトルを防衛した。終局は午後7時41分だった。「苦しい場面も多く、内容は良くなかったかもしれないが、粘り強く打てた」と、シリーズを振り返った。

芝野は今年6~7月の本因坊戦7番勝負に初挑戦したが、本因坊文裕に1勝4敗と敗れた。初防衛を目指した8~10月の名人戦7番勝負もやはり1勝4敗で、井山にタイトルを明け渡している。「タイトル戦で成績が良くなかった。勝てて良かった」と喜びをかみしめていた。

関連棋譜【第68期王座戦挑戦手合第4局】(黒)芝野虎丸王座 対 許家元八段(白)

特設ページ第68期王座戦挑戦手合五番勝負

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2021年1月21日

三羽ガラスに明暗 開幕2連勝の許、2連敗の芝野

名人戦リーグ第2ラウンドは21日に2局打たれ、 前名人の芝野虎丸王座本木克弥八段に黒番半目負けし、開幕2連敗となった。もう1局は許家元八段安斎伸彰七段に黒番2目半勝ちし、こちらは開幕2連勝。ともに優勝候補の「令和三羽ガラス」だが、明暗分かれる出だしとなった。

芝野―本木戦は序盤から戦いらしい戦いのないままヨセ勝負となり、勝利の女神は本木にほほ笑んだ。芝野は第1ラウンドの対許戦に続く半目負け。かつて剛腕で鳴らした本木は、自ら仕掛けない「我慢の碁」に棋風改造。その特長がよく出た一局をものにし、リーグ成績を1勝1敗の五分に戻した。

もう一局は許が安斎との難戦を制し、首位の一力遼天元に2勝0敗の同スコアで並んだ。ふたりは2月11日の第3ラウンドで直接対決する。前期も前半戦で全勝対決し、これを制した一力が最後まで優勝争いに残った。許は「全勝といってもまだ2勝だけ。先は長いが、一力さんには前期のリベンジをしたい」と話した。

許は十段戦挑戦者決定戦にも進出するなど、好調をキープ。一力もこの日あった本因坊戦リーグを勝って4勝無敗とし、単独首位に立つなど絶好調だ。ふたりの直接対決は、リーグ戦のゆくえを占うヤマ場となる。

初リーグの安斎は0勝2敗となり、芝野同様、厳しい立ち上がりとなった。

関連棋譜【第46期名人戦リーグ】(黒)芝野虎丸王座 対 本木克弥八段(白)

関連棋譜【第46期名人戦リーグ】(黒)許家元八段 対 安斎伸彰七段(白)

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2021年1月30日

王座就位式 十段戦での同世代対決に意欲

第68期王座戦五番勝負を制した芝野虎丸王座の就位式が29日、東京都内で行われた。

昨年12月3日に決着した許家元八段とのシリーズは、2人あわせた年齢が七大タイトル戦で最も若い組み合わせだった。3勝1敗で自身初の防衛を果たした芝野王座は「激しく、複雑な内容ばかりだった。(勝利を決めた)第4局は大きな戦いのなか、半目差で勝つことができたのは運が良かった」と喜びを語った。並行して行われていた名人戦七番勝負では、昨夏の本因坊戦七番勝負に続いて井山裕太三冠に敗れているだけに「調子がよくないなか、防衛できたのはうれしい」と振り返った。

3月2日には「大和ハウス杯 第59期十段戦」(産経新聞社)が大阪府東大阪市の大阪商業大学で開幕する。対戦相手は、ふたたび許八段だ。28日に挑戦権を獲得した許八段は「芝野さんは年下だが強い相手。精いっぱい打ちたい」と話している。

芝野は「同時期に(プロを志願する)院生になって、どんどん上のクラスにあがっていく許さんは目標の存在だった。ここからさらに頑張っていきたい」と2度目の同世代対決に意気込んでいた。

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2021年3月2日

第59期十段戦第1局 許が難戦制し先勝

「大和ハウス杯 第59期十段戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第1局が2日午前9時半から大阪府東大阪市の大阪商業大学で行われ午後5時44分、許家元八段が205手までで、防衛を目指す芝野虎丸十段に黒番中押し勝ちし、初の十段奪取へ発進した。持ち時間各3時間で、残りはともに1分。第2局は24日、滋賀県長浜市のホテル&リゾーツ長浜で行われる。

11年連続開催となった同大での開幕戦。62手まで進んだ午前中は、四隅の大場を打ちあう様子見の穏やかな展開になった。

形勢が揺れ動く中、中央白142が芝野の気迫の一着で流れを引き寄せる。

ただ、持ち時間が少なくなるなか、芝野に見損じが出る。芝野が中央に白170、172と打った局面は133の左に打ったほうがよかったよう。許が左辺黒175から181と鮮やかに決め、逆転勝ちした。

対局後、許八段は「いつもより時間の使い方を意識して戦った。第2局も厳しい戦いになると思う」、芝野十段は「最後にチャンスがあったのに逃したのが残念」と話した。

特設ページ:第59期十段戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:【第59期十段戦挑戦手合第1局】(黒)許家元八段 対 芝野虎丸十段(白)

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2021年3月24日

第59期十段戦第2局 芝野が勝ちタイに

「大和ハウス杯 第59期十段戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第2局が24日午前9時半から滋賀県長浜市の「ホテル&リゾーツ長浜」で行われ午後3時52分、芝野虎丸十段が157手までで、挑戦者の許家元八段に黒番中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗とした。持ち時間各3時間で残りは芝野十段48分、許八段が3分。第3局は4月8日、長野県大町市の「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で行われる。

滋賀県内では49年ぶりの十段戦開催となった本局。最新形の立ち上がりのあと、芝野が下辺黒19に打ち込み競り合いに。白32から36が許らしい力強い構想で、中央に進出。白38が手厚く許が打ちやすくした。

押されている局面で、芝野が中央左に黒57とハネ出したのが鋭く、相手に流れを渡さない。午後に入り、許の下辺白70は誤算があったようで「98の地点に打っていたほうが無難だった」と解説の結城聡九段。

黒81から「花見コウ」と呼ばれる白には難しい局面になった。このあと右下黒115から117が鋭く、芝野が勝利に近づく。持ち時間が少ない許に対し、約1時間残していた芝野が正確に読み切り、投了に追い込んだ。

対局後、芝野は「まずは1つ勝てて安心した。次も集中して打てれば」と話した。許は「(白70の場面は)黒71にハネ出され見損じに気づいた。(負けは)気にせず、全力を尽くしたい」と前向きに語った。

特設ページ:第59期十段戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:【第59期十段戦挑戦手合五番勝負第2局】(黒)芝野虎丸十段 対 許家元八段(白)

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2021年4月20日

第59期十段戦第4局 芝野が勝ち最終局へ

「大和ハウス杯第59期十段戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第4局が20日午前10時から、東京都千代田区の日本棋院で行われ午後4時44分、芝野虎丸十段が149手までで許家元八段に黒番中押し勝ちし、対戦成績を2勝2敗のタイにした。最終第5局は28日に同所で打たれる。

右下黒5と芝野が愛用する一間ジマリの布石で始まった本局。許は右辺白46、48で仕掛ける。芝野が左辺に打った黒43では、中央53あたりに打てば右辺の黒地も大きくなったが、白に勝負をされるのを嫌い左辺に向かう作戦。午前中に55手まで進む速い展開となった。

許が本局最長の33分考えた右辺白58がやや疑問で、黒59から75まで、中央の白一団を取り込んだ芝野が打ちやすい展開にした。

許は白98で中央の石を補強しつつ、中央黒の攻め取りを目論むが、芝野は黒101、115など丁寧に補強。左辺の黒123も好手で、リードを広げた。

力強い打ちまわしを見せる芝野に対し、許は考慮時間を使って打開策を探るが光明が見いだせず、黒149に投了した。

対局後、芝野は「131、133と打つことができ手ごたえを感じた。大変な内容の碁が続いているが、集中して打ちたい」と意気込みを語った。一方の許は「次は泣いても笑っても最後なので、全力を尽くして挑みたい」と気持ちを切り替えていた。

特設ページ:第59期十段戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:【第59期十段戦挑戦手合五番勝負第4局】(黒)芝野虎丸十段 対 許家元八段(白)

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2021年4月28日

第59期十段戦第5局 許が十段位初奪取

28日に行われた囲碁タイトル戦「大和ハウス杯 第59期十段戦五番勝負」の最終第5局は、挑戦者の許家元八段が、粘る芝野虎丸十段を振り切り、念願の初十段を奪取した。

第4局まですべて黒(先)番が勝利してきた今期の五番勝負。最終局のためあらためてニギリが行われ、黒番になった許は黒25などうまく仕掛け右上黒49と振りかわった。

芝野の右下白72が珍しい一手で、黒77を誘って激しい戦いに発展した。昼食休憩をはさみ64分の長考で芝野は白80と打ったが、左上黒85が絶妙な一手で許が優位に立つ。

各所で難解な争いがおこる中、右辺白110、112と打って芝野が盛り返すが、左下の黒125、127が許の冷静な打ちぶり。芝野は146の勝負手で黒石を取りにいくが、許が中央の黒177から上辺を取りにいき勝負を決めた。

令和の囲碁界を牽引する両棋士の大舞台での対局は、昨秋の王座戦五番勝負以来。「意識して速く打つよう心がけた」と振り返る許。一方の芝野は「シリーズを通じて全体的に勝負どころでミスが多かった。防衛できずに残念」と声を落としていた。

特設ページ:第59期十段戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:【第59期十段戦挑戦手合五番勝負第4局】【第59期十段戦挑戦手合第5局】(黒)許家元八段 対 芝野虎丸十段(白)

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2021年5月12日

第76期本因坊戦第1局 井山が先勝、10連覇へ発進

群馬県高崎市の「旧井上房一郎邸」で11日から打たれていた第76期本因坊戦七番勝負第1局(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ協賛、高崎市など共催)は12日午後7時4分、井山裕太本因坊が184手で挑戦者の芝野虎丸王座に白番中押し勝ちし、10連覇に向けて幸先のよいスタートを切った。持ち時間各8時間のうち残り時間は芝野1分、文裕10分。第2局は5月24、25の両日、秋田県能代市の旧料亭金勇で行われる。

1日目の序盤は早い流れとなったが、中盤に入って長考の応酬となり、右辺での激しい競り合いとなった。文裕の封じ手(78手目)は「13の十」で、黒地を減らす狙いの早生きの一手だった。文裕が白88と右上隅にツケると、芝野は1時間9分長考して黒89とカケツいだが、文裕は白102までで生きを確保した。昼食休憩後、芝野は左辺や下辺に黒105、113と勝負手を繰り出すが、文裕が冷静に対応して狙いを封じ込める。終盤、芝野は左辺で地を確保しようと粘るが、文裕が着実な打ち回しで振り切った。

解説の河野臨九段は「長い持ち時間での戦いに強い本因坊が、本局でもその力を安定して発揮した印象です。芝野王座も随所にらしさを見せ、2局目以降の戦いも楽しみになりました」と話した。

本因坊文裕の話
右上の黒地を荒らして少しいけるかなと思った。次も自分なりにしっかり準備して悔いのない戦いをしたい。

芝野虎丸王座の話
今日の碁はあまり内容がよくなかった。次に向けて気持ちを切り替えて打てたらいいかなと思う。

特設ページ:第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負

関連棋譜:【第76期本因坊戦挑戦手合第1局】(黒)芝野虎丸王座 対 本因坊文裕(白)

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2021年6月2日

第76期本因坊戦第3局 芝野が連勝

大阪府守口市のホテル・アゴーラ大阪守口で打たれていた第76期本因坊決定戦七番勝負第3局は2日、挑戦者の芝野虎丸王座が本因坊文裕に149手で黒番中押し勝ちし、対戦成績を2勝1敗としました。芝野王座が本因坊奪取に向けて一歩リードしました。

特設ページ:第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負

関連棋譜:【第76期本因坊戦挑戦手合第3局】(黒)芝野虎丸王座 対 本因坊文裕(白)

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2021年6月11日

第76期本因坊戦第4局 芝野が奪取にあと1勝

第76期本因坊戦7番勝負の第4局は10、11の両日、北九州市で打たれ、挑戦者の芝野虎丸王座が124手で井山裕太本因坊に白番中押し勝ちし、対戦成績を3勝1敗として奪取にあと1勝と迫った。

第5局は21、22日に長野県松本市で行われる。

特設ページ:第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負

関連棋譜:【第76期本因坊戦挑戦手合第4局】(黒)本因坊文裕 対 芝野虎丸王座(白)

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2021年6月22日

第76期本因坊戦第5局 井山が2勝目、2勝3敗に

本因坊文裕(井山裕太)に芝野虎丸王座が挑戦している、第76期本因坊戦挑戦手合7番勝負第5局(長野県松本市「松本ホテル花月」)は、218手までで井山が白番中押し勝ちした。これで対戦成績を2勝3敗とした。「どう決着するかの見通しが立たない状況で、どこまでいっても自信がなかった」と振り返った。

初戦に勝利した井山だが、第2局から3連敗。かど番に追い込まれたが、10連覇に向けて踏みとどまった。「前局までがまずすぎた。1つ返せたのは大きいが、まだまだ厳しい状況。自分なりに準備して、自分なりの碁を打ちたい」と気を引き締めた。

一方、敗れた芝野は「2日目の午前中にまずい図があった気がする。成績は気にせず、集中して打てたらいい」と話した。

井山がタイに追いついて最終第7局に望みをつなぐか、芝野がタイトルを奪取するか。第6局は29、30日、三重県鳥羽市「戸田家」で打たれる。

特設ページ:第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負

関連棋譜:【第76期本因坊戦挑戦手合第5局】(黒)芝野虎丸王座 対 本因坊文裕(白)

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2021年6月30日

第76期本因坊戦第6局 井山が2連勝、最終局へ

第76期本因坊戦七番勝負の第6局が6月29、30の両日、三重県鳥羽市で行われ井山裕太本因坊が153手までで、挑戦者の芝野虎丸王座に黒番中押し勝ちし、対戦成績を3勝3敗とした。最終第7局は7月6、7日に甲府市で打たれる。

趙治勲二十五世本因坊に並ぶ史上最多の本因坊10連覇がかかる今期の七番勝負で、井山本因坊は第4局を終えた時点で1勝3敗と追い込まれた。第4局の翌日、世界のトップ棋士が参加する中国団体戦の甲級リーグで中国の強豪・謝科九段と対戦し勝利した。インターネット対局とはいえ、タイトル戦翌日に公式戦に出場する異例の対応で弾みをつけると、第5局、第6局と連勝し、対戦成績をタイに戻した。

特設ページ:第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負

関連棋譜:【第76期本因坊戦挑戦手合第6局】(黒)本因坊文裕 対 芝野虎丸王座(白)

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2021年9月11日

本因坊文裕就位式 歴代一位タイ10連覇

第76期本因坊戦7番勝負を制し、10連覇を達成した本因坊文裕(井山裕太九段)の就位式が10日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で行われた。今期は開幕局を制した後、挑戦者の芝野虎丸王座に3連敗した。かど番に追い込まれながら、第5局から3連勝の大逆転劇。1989年の第44期から10連覇を果たした25世本因坊治勲(趙治勲九段)の大記録に肩を並べた。

文裕は、「第5局から気持ちを入れ替えて、内容的に上げていけた。下の世代が力を付けているなかで、偉大な記録にチャレンジできて忘れられないシリーズになった。来期、新たな記録にチャレンジするが、自分自身できることを精いっぱい積み重ねて、成長した姿をお見せしたい」と謝辞を述べた。

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2021年9月9日

関が天元位挑戦権獲得 史上最速

第47期天元戦の挑戦者決定戦が9日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、関航太郎四段が芝野虎丸王座を破り、初の五番勝負進出を決めた。関四段は今期、横塚力七段や大西竜平七段、李沂修八段や本木克弥八段を下してきた。

昨年の新人王戦決勝三番勝負で優勝している関四段は、七大タイトルに挑戦するのは初めて。「トップ棋士相手に、どれだけ戦えるか楽しみ。しっかり準備して臨みたい」と語った。

プロ入り4年6カ月での挑戦は、芝野王座の4年11カ月を上回り史上最速。七大タイトル挑戦の規定により、10日付で七段に昇段。

初防衛を目指す一力遼天元とのシリーズは10月5日に開幕する。七大タイトルの開幕局を10代(19歳10カ月)で迎えるのは井山裕太四冠(平成20年の名人戦を19歳3カ月)、一力天元(平成28年の天元戦を19歳4カ月)、芝野王座(令和元年の名人戦を19歳9カ月)に続いて4人目。

関連棋譜: 【第47期天元戦挑戦者決定戦】(黒)芝野虎丸王座 対 関航太郎四段(白)

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2021年10月29日

第69期王座戦第1局 挑戦者の井山が先勝

第69期王座戦5番勝負の第1局は29日、横浜市で打たれ、挑戦者の井山裕太四冠が205手で芝野虎丸王座に黒番中押し勝ちし、先勝した。

井山四冠は3期ぶり7度目の王座獲得を目指し、芝野王座は3連覇が懸かる。

第2局は11月12日に神戸市で行われる。

特設ページ: 第69期王座戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜: 【第69期王座戦挑戦手合第1局】(黒)井山裕太棋聖 対 芝野虎丸王座(白)

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2021年11月12日

第69期王座戦第2局 大長考の芝野王座、1勝1敗に

12日朝から神戸市のホテルオークラ神戸で打たれていた第69期囲碁王座戦(日本経済新聞社主催)五番勝負の第2局は、午後6時39分、201手で芝野虎丸王座が挑戦者の井山裕太四冠に黒番中押し勝ちした。3連覇をめざす芝野王座が対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。

持ち時間各3時間のうち、残りは芝野王座が1分、井山四冠が2分だった。第3局は11月19日、新潟県南魚沼市のryugonで打たれる。

互いに模様を志向する序盤戦で始まったが、上辺から主導権争いに入る。攻防中の55手目、芝野王座は持ち時間3時間のなか1手に1時間50分をかける大長考をする場面もあった。

右上での大きなコウの可能性をにらみつつ、焦点は左辺に転じた。芝野王座は中央で黒105、107と壁を築いてから左辺109と切って白を攻める。

戦いの過程で挑戦者は中央の黒石を制したが「黒は代償に下辺を大きくのみ込んで、地合いではっきりリードした」との見方が立会人の山田規三生九段ら検討陣に広がった。挑戦者は下辺に侵攻して粘ったが、最後は王座が押し切った。

解説の村川大介九段は「早い段階で秒読みに入った芝野王座だが、井山四冠の粘りにも正確に対応した。近年まれに見る熱戦だった」と評した。

特設ページ: 第69期王座戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜: 【第69期王座戦挑戦手合第2局】(黒)芝野虎丸王座 対 井山裕太棋聖(白)

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2021年11月19日

第69期王座戦第3局 乱戦制した井山四冠、復位に王手

19日朝から新潟県南魚沼市のryugonで打たれていた第69期囲碁王座戦(日本経済新聞社主催)五番勝負の第3局は午後6時30分、183手で挑戦者の井山裕太四冠が芝野虎丸王座に黒番中押し勝ちした。対戦成績は井山四冠の2勝1敗となり、3期ぶりの王座復位に王手をかけた。

持ち時間各3時間のうち、残りは両者ともに1分だった。第4局は12月3日、神奈川県秦野市の陣屋で打たれる。

序盤は両者とも模様を志向して始まったが、互いに相手の注文を外すような神経戦に入った。ほぼ互角の戦いが続いていた中盤、挑戦者の井山四冠が黒101と上辺の白の勢力に深く踏み込んだ。芝野王座も真っ向から迎え撃ち、中央から上辺一帯でいくつもの大石の生死をかけた「めったに見ることのない、極めて難解な攻め合い」(解説の張栩九段)に突入した。

読み勝っていたのは挑戦者だった。上辺で黒155から白に負担の重いコウになり、挑戦者が白の大石を取った。王座は見返りに中央の黒の一団に襲いかかる粘りを見せたが、最後は井山四冠が最強手で応じて振り切った。

立会人の王銘琬九段は「2人とも碁盤全体に目配りして局面を広く使っていた。複雑ながら拮抗した時間が長く続いた名勝負だった」とたたえた。

特設ページ: 第69期王座戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜: 【第69期王座戦挑戦手合第3局】(黒)井山裕太棋聖 対 芝野虎丸王座(白)

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2021年12月3日

第69期王座戦第4局 粘り光る芝野王座、勝って最終局へ

3日朝から神奈川県秦野市の陣屋で打たれていた第69期囲碁王座戦(日本経済新聞社主催)五番勝負の第4局は午後6時17分、芝野虎丸王座が205手で挑戦者の井山裕太四冠に黒番中押し勝ちした。対戦成績は2勝2敗のタイとなった。勝者がタイトルを手にする第5局は12月9日、甲府市の常磐ホテルで打たれる。

序盤は芝野王座が下辺にスケールの大きな黒模様を張って始まった。左辺に焦点が移ったあと、王座は上辺で黒6子を捨て石にして戦果を上げる作戦に出たが、挑戦者は周りの白石を62から70で安定させることに成功。「白に不満なし」と石田芳夫二十四世本因坊ら検討陣はみていた。

王座は黒81、83から下辺の白の一団の攻めに転じる。「厳しい攻めで白に窮屈な生き方を強要できた上、黒125まで右辺を大きくまとめて黒が主導権を奪い返した」と解説の山下敬吾九段。さらに中央黒131が白の薄みを突く厳しい手だった。黒157まで中央左上の白5子を制して優勢を築き、最後は粘る挑戦者を冷静に振り切った。

山下九段は「中盤まで井山四冠の流れだったにもかかわらず、落ち着いて機をうかがった芝野王座の粘り強さが光った一局だった」と話した。

特設ページ: 第69期王座戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜: 【第69期王座戦挑戦手合第4局】(黒)芝野虎丸王座 対 井山裕太棋聖(白)

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2021年12月9日

第69期王座戦第5局 井山が3期ぶり王座

9日朝から甲府市の常磐ホテルで打たれていた第69期王座戦(日本経済新聞社主催)五番勝負の第5局は午後5時9分、挑戦者の井山裕太四冠が161手で芝野虎丸王座に黒番中押し勝ちし、対戦成績3勝2敗で3期ぶりの王座に復位した。王座通算7期目。井山新王座は2年7カ月ぶりに五冠に返り咲いた。

対局後、井山新王座は「一時、三冠に後退したときは、再びタイトルを増やすのは難しいと思っていた。五冠に戻せてうれしい」と話した。井山新王座の通算タイトル獲得数は67になった。

この日の対局は、黒13まで第1局と同じ進行だった。序盤は中央を重視する芝野王座に対し、挑戦者が足早に地を稼ぐ展開になった。挑戦者が上辺黒57から白を分断する戦いを仕掛けると、王座は左上の白石を114、116と手堅く補強し、中央の黒の一団に圧力をかける作戦に出た。拮抗した攻防が続き、「半目を争うヨセ勝負になる」と立会人の三村智保九段ら検討陣はみていた。

形勢が急転したのは、王座が白150、152と中央の黒に迫った場面だ。「王座は黒の大石を厳しく攻めてポイントを挙げようとしたが失敗し、逆に地合いで大差をつけられた」と解説の鶴山淳志八段。「両者が持ち味を発揮し、手に汗を握る好局だった」と話した。

特設ページ: 第69期王座戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜: 【第69期王座戦挑戦手合第5局】(黒)井山裕太棋聖 対 芝野虎丸王座(白)

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2024年2月27日

第62期大和ハウス杯十段戦挑戦手合第1局 芝野が先勝

産経新聞社が主催する囲碁タイトル戦「大和ハウス杯 第62期十段戦五番勝負」の第1局が27日、大阪府東大阪市の大阪商業大学で行われました。芝野虎丸十段(24歳)は160手までで、挑戦者である碁聖の井山裕太王座(34歳)に白番中押しで勝利し、タイトル初防衛に向けて好発進しました。第2局は3月25日に東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われる予定です。

芝野虎丸十段は、20代でありながら、既に名人・十段の座についています。彼は囲碁界での才能を証明し、今回のタイトル戦で初防衛を目指しています。

一方、井山裕太王座は6期ぶりのタイトル奪還を狙っており、芝野十段との対戦は注目されています。

特設ページ: 第62期十段戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜: 【第62期大和ハウス杯十段戦挑戦手合第1局】井山裕太王座 対 芝野虎丸十段(白)

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2024年3月10日

第71回NHK杯 一力、4度目の優勝

NHK杯テレビ囲碁トーナメントは、日本囲碁界のトップ棋士50人によって行われるテレビ棋戦で、半世紀以上の歴史を誇ります。一手30秒の早打ちで行われる対局は、棋士たちの真剣な表情と緊迫した勝負のだいご味を、全国の囲碁ファンに伝えています。今年度で71回目の開催となりました。

決勝戦では、序列1位の一力遼棋聖(26歳)と同2位の芝野虎丸名人(24歳)が激突しました。序盤から読み比べの難戦を展開し、形勢は二転三転する緊迫した戦いが続きました。先の見えない戦いが終盤まで続いたが、一力がわずかに抜け出し、4度目の優勝を飾りました。初優勝を目指した芝野はあと一歩届かず、涙を飲みました。

関連棋譜: 【第71回NHK杯決勝】芝野虎丸名人 対 一力遼棋聖(白)

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2024年3月18日

第62期十段戦特別記念対談 やめる覚悟より「次は勝つ」

大和ハウス杯 第62期十段戦が、囲碁のタイトル戦として開幕しました。この五番勝負の第1局は、2月27日に大阪商業大学で行われました。

対局前には、特別協賛企業である大和ハウス工業の芳井敬一社長と、囲碁棋士の芝野虎丸十段が記念対談を行いました。この対談では、十段戦に対する意気込みや囲碁の楽しみ、魅力について語られました。

芳井社長は、創業者の言葉を引用して「文化を力強くサポートすること、継続は力なり」と述べました。勝つことも大切ですが、負けてもあきらめずに戻ってくることの大切さを強調しました。

芝野十段は、自身の棋士としての経験を共有しました。彼は一時期、勉強量が減り、集中力が落ちたことを悔やんでいますが、無冠になって気持ちを切り替え、次は絶対に勝つという思いで戦っています。

芳井社長は、リセットするために持ち物を変えることを実践しており、好きなものに囲まれて気分を変えることで新しい気持ちになれると語りました。

芝野十段は、囲碁を始めたのは幼稚園の頃で、家族と一緒にルールを覚えたことから囲碁に親しんできました。彼は囲碁の魅力を「盤の上に何もない状態から始めるボードゲームで、自由度が高い」と語りました。

この十段戦は、思い入れの深い棋戦であり、短期決戦ながら一手に集中して戦いたいという芝野十段の抱負が込められています。芳井社長は笑顔で戦いを楽しむことを願っており、来年も再会できることを期待しています。

囲碁の世界では、将棋と同様に「観る将」など楽しみ方が広がっており、自分は打たないけれどお気に入りの棋士を応援する「推し活」も増えているそうです。楽しみ方はますます広がっているようですね。

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2024年3月20日

第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出

第15回春蘭杯世界囲碁選手権が3月19日に中国福建省の「武夷山悦華酒店」で開幕しました。日本からは、一力遼九段、芝野虎丸九段、井山裕太九段、許家元九段、広瀬優一七段が出場し、1回戦の対局結果では、一力、芝野、許が2回戦進出を決めました。2回戦は3月21日(木)11時30分から行われます。

【1回戦 結果】(左が勝者、△が先番)

一力遼九段 vs △Alexander Qi初段(アメリカ)

芝野虎丸九段 vs △申旻埈九段(韓国)

△羋昱廷九段(中国)vs 井山裕太九段

△許家元九段 vs Jan Simara初段(欧州)

李維清九段(中国) vs △広瀬優一七段

第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出

第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出

第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出

第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出

第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出

第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出

第66回女流アマ選手権 一力、芝野、許が2回戦進出

【2回戦】

一力遼九段 vs 李軒豪九段(中国)

芝野虎丸九段 vs 楊鼎新九段(中国)

許家元九段 vs 丁浩九段(中国)

関連棋譜:
【第15回春蘭杯1回戦】芈昱廷九段 対 井山裕太九段(白)
【第15回春蘭杯1回戦】申旻埈九段 対 芝野虎丸九段(白)
【第15回春蘭杯1回戦】Alexander初段 対 一力遼九段(白)
【第15回春蘭杯1回戦】広瀬優一七段 対 李維清八段(白)
【第15回春蘭杯1回戦】許家元九段 対 Simaraアマ(白)

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2024年4月18日

第79期本因坊戦 余が挑戦権獲得

第79期本因坊戦本戦トーナメントの挑戦者決定戦が18日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、余正麒八段(28歳)が芝野虎丸名人(24歳、十段)に238手で白番中押し勝ちし、一力遼本因坊(26歳)への挑戦権を獲得しました。余八段は初挑戦であり、関西棋院所属棋士としては故・半田道玄九段以来62期ぶりの挑戦となります。

終局後、余八段は「本因坊戦は昔から憧れていた棋戦です。挑戦できてうれしいです。一力さんは本当に強いですが、自分なりに精いっぱい頑張りたいと思います」と語りました。余八段は本戦トーナメントから参加し、結城聡九段と小池芳弘七段、井山裕太王座を破って挑戦者決定戦に進出しました。

対局は午前10時に開始され、ニギリの結果、芝野名人の黒番となりました。序盤から余八段がリードを奪い、中盤以降も隙のない打ち回しを見せて快勝しました。余八段は台湾出身で、2009年にプロ入りし、13年に当時史上最年少の18歳2カ月で第69期本因坊戦リーグ入りを果たしました。7大タイトル戦番勝負には、王座戦と十段戦に計5回出場していますが、いずれも敗退しています。

今期本因坊戦五番勝負は5月14日に東京都台東区の東京国立博物館で開幕する予定です。

関連棋譜:
【第79期本因坊戦挑戦者決定戦】(黒)芝野虎丸名人 対 余正麒八段(白)

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2024年5月7日

第49期名人戦リーグ 同門対決、許が勝利

井山裕太碁聖への挑戦をめざす第49期碁聖戦(新聞囲碁連盟主催)本戦はいよいよ準決勝戦。今期のベスト4は非常に新鮮で、楽しみな顔合わせ。5月6日には芝野虎丸名人―酒井佑規五段戦が日本棋院東京本院で行われた。

芝野虎丸名人(24)が酒井佑規五段(20)を破り、挑戦者決定戦となる決勝に進出した。芝野名人は初の碁聖戦5番勝負出場にあと1勝と迫った。

もう一方の準決勝は、安達利昌七段(33)―福岡航太朗五段(18)のカード。9日に打たれ、その勝者が芝野名人と決勝を争う。

関連棋譜:
【第49期碁聖戦準決勝】(黒)芝野虎丸名人 対 酒井佑規五段(白)

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2024年7月19日

第49期碁聖戦第3局 井山4連覇達成、タイトル数最多タイに

7月19日、東京の日本棋院で「碁聖戦」第3局が行われ、井山裕太三冠が挑戦者の芝野虎丸名人に勝利しました。これにより、井山三冠は「碁聖戦」を4連覇し、七大タイトルを含む全てのタイトルの通算獲得数が「76」となり、趙治勲名誉名人の持つ歴代最多記録に並びました。

五番勝負の「碁聖戦」で、井山三冠は既に2勝を上げており、タイトル防衛にあと1勝と迫っていました。第3局は19日の午後、日本棋院で行われ、黒番の井山三冠が終盤で粘る芝野名人を振り切り、午後7時46分、287手までの激闘を制しました。これで井山三冠は3勝負けなしでタイトル防衛を決め、「碁聖戦」を4連覇しました。

第49期碁聖戦第3局 井山4連覇達成、タイトル数最多タイに

試合後、井山三冠はインタビューで「自分なりに力を出し切れたかなと思い、防衛できてうれしいです。趙先生の記録ははるか先だと思っていたので、並べたことは感慨深いです」と語りました。

第49期碁聖戦第3局 井山4連覇達成、タイトル数最多タイに

一方、敗れた芝野名人は「第3局も含めてミスが出てしまった。結果はしかたがないかなと思う」と悔しさをにじませました。

特設ページ:
第49期碁聖戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:
【第49期碁聖戦挑戦手合第3局】(黒)井山裕太碁聖 対 芝野虎丸名人(白)