
第6回関西囲碁オープントーナメント決勝ラウンドが、12月14日に行われました。各クラス優勝者は以下:
トップクラス 大竹優七段
Aクラス 村松大樹七段
Bクラス 倉橋正行九段
Cクラス 堀本満成五段
Dクラス 内海晃希四段
大竹優七段
「こうして目録を見るのは、人生で初めてでございます。本当に嬉しいです。この経験を糧に、他の棋戦も頑張りたいと思います。」
村松大樹七段
「今日勝って、ほっとしました。また来年も一生懸命に頑張って、良い結果を残すかなと思います。」
倉橋正行九段
「優勝という経験は、今回初めてです。嬉しいです。来年は棋士生活40周年になるんで、この優勝を機に、また頑張りたいと思います。」
堀本満成五段
「優勝することも初めてです。先程、妻に連絡しましたら、【私が岩丸さんに投票のおかげでしょう】(笑)」
内海晃希
「今年、年収がかなり低かったで、もう負けられないと思います。ほっとしています。」
【第6回関西囲碁オープントーナメント決勝トップクラス】(黒)呉柏毅六段 対 大竹優七段(白)
【第6回関西囲碁オープントーナメント決勝Aクラス】(黒)村本渉五段 対 村松大樹七段(白)
【第6回関西囲碁オープントーナメント決勝Bクラス】(黒)倉橋正行九段 対 今村俊也九段(白)

12月11日、第64期大和ハウス杯十段戦本戦準々決勝、一力遼五冠 vs 小池芳弘七段 の一局が打たれました。小池七段が白番中押し勝ちを収め、準決勝進出を決めました。
好調を維持していた一力五冠が、今期の十段戦はここで姿を消す結果となりました。七冠達成の道は一歩遠ざかりました。
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中国・福建省福州で行われた第8回呉清源杯世界女子囲碁オープン決勝三番勝負で、韓国の金恩持九段が崔精九段に2勝1敗で勝利しました。2020年の入段から約5年10か月、世界大会初制覇となります。




2025年11月の碁力スコア変動状況をまとめました。11月の碁力スコア上昇トップ3は大西竜平七段(+248)、洪爽義五段(+171)、國澤大斗四段(+170)です。
| 順位 | 棋士名 | スコア変動 | 11月初 | 11月末 | 勝敗 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 大西竜平七段 | ▲248 | 3128 | 3376 | 勝・勝・敗・勝・勝・勝・勝 |
| 2 | 洪爽義五段 | ▲171 | 2763 | 2934 | 勝・勝・敗・勝 |
| 3 | 國澤大斗四段 | ▲170 | 2072 | 2242 | 勝・敗・勝 |
| 4 | 横田茂昭九段 | ▲169 | 2000 | 2169 | 勝・勝・勝 |
| 5 | 倉橋正行九段 | ▲165 | 2196 | 2361 | 勝・勝・勝 |
| 6 | 横塚力七段 | ▲147 | 3033 | 3180 | 勝・敗・勝・勝・勝・敗 |
| 7 | 高橋良侑初段 | ▲104 | 2060 | 2164 | 勝・勝・敗 |
| 8 | 柳時熏九段 | ▲101 | 2770 | 2871 | 勝・勝 |
| 9 | 三村智保九段 | ▲96 | 2784 | 2880 | 勝 |
| 10 | 望月研一八段 | ▲96 | 2603 | 2699 | 勝・勝 |
| 11 | 茂呂有紗二段 | ▲95 | 2570 | 2665 | 勝・勝・勝 |
| 12 | 本木克弥九段 | ▲95 | 3383 | 3478 | 敗・勝・勝・勝 |
| 13 | 村川大介九段 | ▲90 | 3449 | 3539 | 勝・勝・勝 |
| 14 | 桑原陽子六段 | ▲87 | 2260 | 2347 | 勝・勝・敗 |
| 15 | 蘇耀国九段 | ▲80 | 2721 | 2801 | 勝・勝・敗・勝 |
| 16 | 古谷裕八段 | ▲74 | 2398 | 2472 | 勝・勝 |
| 17 | 大西研也六段 | ▲68 | 2889 | 2957 | 勝・敗 |
| 18 | 大川拓也三段 | ▲67 | 2301 | 2368 | 敗・勝 |
| 19 | 萩谷和宏六段 | ▲66 | 2272 | 2338 | 勝・敗 |
| 20 | 関山利道九段 | ▲65 | 2009 | 2074 | 勝 |
| 順位 | 棋士名 | スコア変動 | 11月初 | 11月末 | 勝敗 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 酒井佑規六段 | ▼236 | 3451 | 3215 | 敗・敗・敗 |
| 2 | 張豊猷九段 | ▼172 | 3038 | 2866 | 敗・敗・敗・勝・敗・敗・勝 |
| 3 | 田中康湧五段 | ▼157 | 2847 | 2690 | 勝・敗・敗・勝・敗・勝・敗 |
| 4 | 小池芳弘七段 | ▼143 | 3213 | 3070 | 勝・敗・勝・敗 |
| 5 | 佐田篤史七段 | ▼138 | 3497 | 3359 | 勝・敗・敗 |
| 6 | 関航太郎九段 | ▼138 | 3415 | 3277 | 勝・勝・敗・敗 |
| 7 | 谷口徹五段 | ▼122 | 2728 | 2606 | 敗・勝・敗 |
| 8 | 六浦雄太八段 | ▼117 | 2931 | 2814 | 勝・敗・勝・敗・勝 |
| 9 | 吉田美香八段 | ▼109 | 2375 | 2266 | 勝・敗・敗 |
| 10 | 原正和四段 | ▼95 | 2849 | 2754 | 敗・勝・敗 |

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12月5日に行われた第8回呉清源杯準決勝、上野愛咲美六段は、過去に呉清源杯を3度制した韓国の崔精九段と対局しました。両者の対戦成績はこれまで3勝3敗の五分です。
序盤は右下で激しい戦いの展開で、崔精九段が右下隅と辺の黒数子をとって、早々に白の実利が大きくリードしました。
戦いが上辺に移ると、局面は一変しました。崔精九段がやや強引に踏み込んだ時、上野六段は鋭い反撃で形勢は黒優勢へと逆転しました。
この後、上野六段が決定打を逃してしまいました。ヨセ勝負で半目負けとなりました。


同日もう一局の準決勝では、韓国の金恩持九段が中国の周泓余七段に勝利し、決勝進出を決めました。

【第8回呉清源杯準決勝】(黒)上野愛咲美六段 対 崔精九段(白)
【第8回呉清源杯準決勝】(黒)周泓余七段 対 金恩持九段(白)

12月4日、第8回「呉清源杯」世界女子囲碁オープン戦準々決勝が中国・福州三坊七巷にある郭柏荫故居にて行われました。ベスト4に勝ち進んだのは、上野愛咲美六段、周泓余七段、崔精九段、金恩持九段の4名です。
藤沢里菜七段と上野梨紗三段は敗退となります。
優勝賞金:50万元(約1100万円)、準優勝:20万元(約440万円)
×藤沢里菜七段 vs 崔精九段○

○上野愛咲美六段 vs 呉侑珍九段×

×上野梨紗三段 vs 周泓余七段○

×於之莹八段 vs 金恩持九段○

上野愛咲美六段 vs 崔精九段
周泓余七段 vs 金恩持九段





【第8回呉清源杯準々決勝】(黒)呉侑珍九段 対 上野愛咲美六段(白)
【第8回呉清源杯準々決勝】(黒)崔精九段 対 藤沢里菜七段(白)
【第8回呉清源杯準々決勝】(黒)上野梨紗三段 対 周泓余七段(白)
【第8回呉清源杯準々決勝】(黒)金恩持九段 対 於之莹八段(白)

12月3日、第8回「呉清源杯」世界女子囲碁オープン戦本戦2回戦が中国・福州三坊七巷にある郭柏荫故居にて行われました。日本代表4名のうち藤沢里菜七段、上野愛咲美六段、上野梨紗三段の3名が勝ち上がり、ベスト8進出を果たしました。
優勝賞金:50万元(約1100万円)、準優勝:20万元(約440万円)



















第8回「呉清源杯」世界女子囲碁オープン戦は12月2日、中国・福州三坊七巷にある郭柏荫故居にて本戦1回戦が行われました。日本勢の上野梨紗三段が羅楚玥六段を破り、さらに謝依旻七段が王晨星六段に勝利し、2回戦進出を決めています。
シード選手として2回戦から登場する上野愛咲美六段、藤沢里菜七段の2名を加えると、日本勢は計4名がベスト16入りとなります。

























第8回「呉清源杯」世界女子囲碁オープン戦の本戦抽選会が、12月1日、中国・福建省福州市の郭柏荫故居で行われました。
藤沢里菜七段、上野愛咲美六段、於之莹八段、周泓余七段、呉依銘七段、唐嘉雯六段、崔精九段、金恩持九段が2回戦からの出場となります。
本戦1回戦は、2日13時より開始されます。









30歳以下・七段以下の16名が出場する「第20回広島アルミ杯・若鯉戦 本戦トーナメント」(特別協賛:広島アルミニウム工業、後援:中国新聞社)が、11月29日(土)に中国新聞本社ビルで開幕しました。
大会2日目の11月30日、午後2時から決勝が行われました。決勝は、快進撃を続けた横塚力若鯉と、安定に勝ち上がった大西竜平七段の対戦となりました。互いに形勢が揺れ動く難解な戦いが、大西七段が冷静に読み切り、最終的に黒番1目半勝ちを収めました。
大西七段
「ちょっと熱戦を終えたばかりで、実感が非常に湧いていないですけれども。広島アルミ杯は今まで5回出場させていだだいて、今まで全て1日目で負けてしまっていまして、結構頑張しているはずなのに、なんでだろうなというものはあったんですけれども。今回、自分でも予想以上で結果を残すことできて、ほっとしたかなという感じです。実は広島には少しゆかりがありまして、祖父、祖母、母が広島出身でして、特に祖父は日清製粉という会社の所長をしていまして、大変この広島アルミ様にもお世話になったと伝えておいてくれと言われていたので、今回その優勝できないと多分これを伝えられないだろうと思っていたので、なんと優勝することができて嬉しく思います。今回広島アルミ杯取れたんですけれども、これから情けない碁を打たないように、広島アルミ杯優勝者として、集中して碁に臨んで行きたいと思っております。」


第1回新韓銀行世界棋仙戦の本戦出場者が確定し、囲碁界の注目を集める仲邑菫四段がワイルドカードで本戦出場となりました。
「仲邑菫四段は日本国籍でありながら、韓国棋院の客員棋士として活動しており、日韓囲碁交流を象徴する存在です。また、日本棋院史上最年少プロとしてデビューし、韓国でも公式タイトルを獲得するなど、実力の面でも証明されたプロ棋士です。」
日本(7名)
一力遼九段、井山裕太九段、芝野虎丸九段、許家元九段、村川大介九段、佐田篤史七段、小山空也七段
韓国(15名)
申眞諝九段、朴廷桓九段、金明訓九段、卞相壹九段、申旻埈九段、李志賢九段、金志錫九段、朴珉奎九段、朴进率九段、安成浚九段、尹峻相九段、李昌錫九段、韩昇周九段、許栄洛五段、仲邑菫四段
中国(7名)
丁浩九段、党毅飛九段、王星昊九段、楊楷文九段、李欽誠九段、檀嘯九段、李軒豪九段
台湾(2名)
許皓鋐九段、頼均輔九段
ベトナム(1名)
Ha Quynh An アマ

第27回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第9局が11月25日、釜山の農心ホテル特設対局場で打たれました。井山裕太九段が中国の楊楷文九段に白番中押し勝ちを収め、楊九段連勝を阻止しました。

本局は序盤から勝負の大勢が見える展開となりました。井山九段は力強い攻めを繰り出し、激しい乱戦の中でリードを確保します。一方の楊九段は形勢を挽回しようと揺さぶりを仕掛けましたが、明確な成果を得るには至らず、井山九段は隙のない打ち回しで勝勢を保ち続けました。
井山九段が農心杯で勝利するのは 3年ぶり。通算成績は9勝13敗に更新され、今回で14回目の出場となり、朴廷桓九段と並んで歴代最多出場回数となりました。また、今大会では姜東潤九段と並び最年長選手でもあります。

釜山での第2ラウンドを終え、大会は来年2月2日から中国・上海に舞台を移し、最終ラウンドが行われます。日・韓・中が2名ずつ残る展開で最終局に突入するのは第22回大会以来、5年ぶりとなります。
最終第3ラウンドの開幕戦では、韓国の4番手・朴廷桓九段と対戦します。過去の対戦成績は朴九段の7勝2敗とリードしており、2017年以降は6連勝中です。井山九段のリベンジを期待します。
農心辛ラーメン杯は、日本・韓国・中国が5人編成で戦う勝ち抜き方式の国際団体戦です。優勝国には5億ウォンの賞金が与えられ、また個人3連勝からは1勝につき1000万ウォンの連勝賞金が支給されます。

第27回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第8局が11月24日、釜山の農心ホテル特設対局場で打たれました。中国の楊楷文九段が韓国の安成浚九段に勝利し、2連勝を果たしました。
2連勝中の楊九段は、次の第9局で井山裕太九段と対戦します。第2ラウンドの最終局です。
農心辛ラーメン杯は、日本・韓国・中国が5人編成で戦う勝ち抜き方式の国際団体戦です。優勝国には5億ウォンの賞金が与えられ、また個人3連勝からは1勝につき1000万ウォンの連勝賞金が支給されます。

第27回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第7局が11月23日、釜山の農心ホテル特設対局場で行われ、芝野虎丸九段が中国の楊楷文九段に敗れ、連勝には届きませんでした。
今回が初の農心杯代表となる楊九段は、今年6月の春蘭杯(国際棋戦)優勝を評価され、中国代表に選出されました。楊九段の次戦相手は韓国の安成浚九段です。
農心辛ラーメン杯は、日本・韓国・中国が5人編成で戦う勝ち抜き方式の国際団体戦です。優勝国には5億ウォンの賞金が与えられ、また個人3連勝からは1勝につき1000万ウォンの連勝賞金が支給されます。

第27回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第6局が11月22日、釜山の農心ホテル特設対局場で行われ、芝野虎丸九段が韓国の姜東潤九段に勝利し、23日に行われる第7局で中国の楊楷文九段と対戦します。

姜九段は右辺の攻防で一度は逆転のチャンスをつかみましたが、その後の大石の処理で形勢を損ねてしまい、芝野九段が“勝負の一撃”が決まりました。
芝野九段は7回目の出場で、通算成績は4勝6敗となりました。
農心辛ラーメン杯は、日本・韓国・中国が5人編成で戦う勝ち抜き方式の国際団体戦です。優勝国には5億ウォンの賞金が与えられ、また個人3連勝からは1勝につき1000万ウォンの連勝賞金が支給されます。

第27回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第5局が11月21日、釜山の農心ホテル特設対局場で行われ、韓国の姜東潤九段が中国の檀嘯九段に勝利し、22日に行われる第6局で日本チームの3番手・芝野虎丸九段と対戦します。
農心辛ラーメン杯は、日本・韓国・中国が5人編成で戦う勝ち抜き方式の国際団体戦です。優勝国には5億ウォンの賞金が与えられ、また個人3連勝からは1勝につき1000万ウォンの連勝賞金が支給されます。

第73期王座戦挑戦手合五番勝負の第4局が11月21日、兵庫県神戸市の「ホテルオークラ神戸」で行われました。挑戦者の一力遼棋聖が井山裕太王座に黒番中押し勝ちを収め、棋聖・名人・本因坊・王座・天元の五冠を達成しました。
11月21日 10時
立会人の高尾紳路九段の合図で対局が始まりました。

12時
昼食。井山王座:「淡路島産オニオンのハヤシライス」。一力棋聖:「神戸ビーフカレー」。


13時
対局再開しました。
15時
おやつ時間。井山王座:キャラメルプリン。一力遼棋聖:フルーツ盛り合わせ。


17時15分
終局。井山王座の投了で、一力遼棋聖が五冠を果たしました。


一般社団法人全日本囲碁連合(所在地:東京都千代田区、会長:滝裕子、副会長:武宮陽光・池坊雅史)は、2025年11月13日(木)に開催された公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)理事会において、JOC承認団体として正式に認定されました。これにより、日本の囲碁界を国際的に代表する団体として、より明確な位置づけが与えられました。
全日本囲碁連合は、日本棋院、関西棋院、日本ペア碁協会の三者を中心に、国際舞台で日本の囲碁界を代表する唯一の団体として2019年10月に発足しました。
2023年に中国・杭州で開催された「第19回アジア競技大会」では、マインドスポーツ競技の一つとして囲碁が採用され、JOCを通じて8名の選手を派遣しました。日本代表は男子団体戦・女子団体戦でいずれも銅メダルを獲得し、存在感を示しました。
今後は、「第20回アジア競技大会(日本・愛知名古屋)」以降、囲碁およびペア碁の競技が実施される際には、全日本囲碁連合が代表選手を選抜・派遣していく方針です。
全日本囲碁連合(日本棋院、関西棋院、日本ペア碁協会)は、囲碁とペア碁を日本の伝統文化であると同時に、世界に通じるマインドスポーツと位置づけ、さらなる普及と発展を目指すとしています。

11月20日に行われた第29期ドコモ杯女流棋聖戦本戦準決勝で、上野愛咲美女流名人が鈴木歩七段に勝利し、3期連続の決勝進出を決めました。同日行われたもう一つの準決勝では、茂呂有紗三段が牛栄子四段を破り、初の挑戦者決定戦進出を果たしました。
上野名人と茂呂三段は、先月に行われた第20回広島アルミ杯・若鯉戦予選で対局しました。その際は上野名人が白番中押し勝ちを収めました。

日本棋院の財務状況改善に取り組む経営改革委員会は経営に関する最終報告を発表しました。報告では「経常収支の赤字が続いた場合、令和11年度ごろには安全な運転資金の確保が難しくなる」との見通しが示されました。
経営改革委は経費削減策として、棋士の給与・退職金および第一年金について 2割削減案 を提示しました。武宮理事長は記者会見で、「長年先送りされてきた課題が浮き彫りになった。正直、途方に暮れる思いだが、問題の優先順位をつけて解決したい」と率直な心境を述べました。
会見で武宮理事長が特に強調したのは、日本棋院が支払い額の半分を負担する 棋士第一年金制度 の危機的状況です。現行制度を維持した場合、令和20年度末ごろには年金支払いに充てる預かり金残高が急減 すると試算されています。武宮理事長は「50年前は受給年数が決まっていたのに、今は終身給付になっている。制度が長年放置され、ゆがみがあまりにも大きくなってしまった」と語りました。
最終報告では、老朽化が進む市ケ谷の東京本院ビルについて、
の2案が有力であるとされています。現在の建物は、あと5年程度使用する場合に6億円超の修繕費が必要となり、現状の修繕積立金では到底賄えない状況だと指摘されました。
日本棋院は、今回の最終報告を受けて2026年3月をめどに具体的な方針を示すとしています。財務基盤の再建と制度改革は、日本棋院の将来に直結する大きな課題となり、今後の動向が注目されます。

11月17日、第51期名人戦リーグ最終予選決勝が行われ、本木克弥九段が山下敬吾九段に勝利し、リーグ入り最後の一枠を獲得しました。これで本木九段は4期ぶり3回目の名人リーグ入りとなります。
山下九段が続けてきた名人リーグ「連続15期在籍」の記録が途切れました。また、今期リーグの出場9名のリストからは、史上初めて昭和生まれの棋士が消えることとなります。
特に17歳でリーグ入りを決めた桑原樹七段は「最年少リーガー」として注目を集めています。名人戦リーグは12月に開幕します。

11月17日、三星火災杯ワールド囲碁マスターズ三番勝負第2局が行われ、中国の廖元赫九段が丁浩九段に勝利し、三番勝負2連勝で自身初となる世界タイトルを手にしました。
第30回三星火災杯世界囲碁マスターズ 優勝までの全対局
| 棋戦 | 対局日 | 結果 | 対局相手 |
|---|---|---|---|
| 三番勝負 第2局 | 2025-11-17 | 勝 | 丁浩 九段 |
| 三番勝負 第1局 | 2025-11-16 | 勝 | 丁浩 九段 |
| 準決勝 | 2025-11-14 | 勝 | 朴廷桓 九段 |
| 準々決勝 | 2025-11-12 | 勝 | 傅健恒 七段 |
| 2回戦 | 2025-11-11 | 勝 | 申真諝 九段 |
| 1回戦 | 2025-11-09 | 勝 | 唐嘉雯 六段 |
一方の丁浩九段は、2023・2024年の三星火災杯王者であり、今大会で3年連続の決勝進出を果たしました。1997〜1999年李昌鎬九段の記録に並びました。

第73期王座戦挑戦手合五番勝負の第3局が11月14日、大阪市「ウェスティンホテル大阪」で行われました。挑戦者の一力遼棋聖が井山裕太王座に白番中押し勝ちを収め、五冠に王手をかけました。第4局は11月21日、兵庫県神戸市の「ホテルオークラ神戸」で行われます。
11月13日
対局前日に「検分」が行われました。


11月14日 10時
立会人の山田規三生九段の合図で対局が始まりました。

12時
昼食。井山王座:シーフードドリア。一力棋聖:特製スパイシーカレーと和風ドレッシングのサラダ。


13時
対局再開しました。
15時
おやつ時間。両者とも:フルーツ盛り合わせ。

17時15分
終局。井山王座の投了で、一力遼棋聖が五冠に王手をかけました。


第51期名人戦最終予選決勝が11月13日に行われ、桑原樹二段が張豊猷九段を破り、名人戦リーグ入りを果たしました。桑原二段は、17歳2カ月でのリーグ入りとなり、芝野虎丸十段が持つ17歳11カ月の最年少記録を更新しました。
名人戦リーグ入りは、トップ棋士の証として「黄金のイス」とも呼ばれています。日本棋院の規定により、二段から七段に昇段となります。

2025年10月の碁力スコア変動状況をまとめました。10月の碁力スコア上昇トップ3は寺山怜六段(+185)、小山空也七段(+175)、桑原樹二段(+147)です。
| 順位 | 棋士名 | スコア変動 | 10月初 | 10月末 | 勝敗 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 寺山怜六段 | ▲185 | 2498 | 2683 | 勝 勝 勝 勝 |
| 2 | 小山空也七段 | ▲175 | 3269 | 3444 | 勝 |
| 3 | 桑原樹二段 | ▲147 | 2890 | 3037 | 勝 勝 敗 勝 敗 勝 敗 勝 |
| 4 | 新垣朱武九段 | ▲136 | 2097 | 2233 | 勝 勝 |
| 5 | 八幡直樹二段 | ▲120 | 2300 | 2420 | 勝 敗 勝 勝 |
| 6 | 竹下奈那初段 | ▲120 | 2178 | 2298 | 勝 敗 勝 |
| 7 | 羽根直樹九段 | ▲119 | 2507 | 2626 | 勝 勝 勝 |
| 8 | 渡辺寛大四段 | ▲114 | 2372 | 2486 | 勝 敗 勝 敗 勝 |
| 9 | 高山塢楓実初段 | ▲103 | 2119 | 2222 | 勝 勝 |
| 10 | 安達利昌七段 | ▲102 | 3066 | 3168 | 勝 勝 勝 |
| 11 | 池本遼太四段 | ▲96 | 2477 | 2573 | 勝 勝 |
| 12 | 茂呂有紗二段 | ▲96 | 2474 | 2570 | 勝 敗 敗 勝 勝 |
| 13 | 大谷健介初段 | ▲96 | 2181 | 2277 | 勝 勝 |
| 14 | 坂井健太郎二段 | ▲93 | 2255 | 2348 | 勝 勝 勝 |
| 15 | 山内正樹六段 | ▲89 | 2000 | 2089 | 敗 勝 勝 |
| 16 | 蕭鈺洋二段 | ▲86 | 3366 | 3452 | 勝 勝 勝 勝 勝 勝 敗 勝 |
| 17 | 張豊猷九段 | ▲77 | 2961 | 3038 | 勝 勝 敗 |
| 18 | 吉原由香里六段 | ▲67 | 2357 | 2424 | 敗 勝 |
| 19 | 安東陽向初段 | ▲67 | 2248 | 2315 | 勝 勝 |
| 20 | 中野泰宏九段 | ▲65 | 2271 | 2336 | 敗 勝 |
| 順位 | 棋士名 | スコア変動 | 10月初 | 10月末 | 勝敗 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 藤沢里菜女流本因坊 | ▼269 | 3223 | 2954 | 勝 敗 勝 勝 敗 敗 勝 勝 敗 |
| 2 | 加藤千笑四段 | ▼209 | 2802 | 2593 | 敗 勝 敗 敗 敗 |
| 3 | 一力遼棋聖・名人・本因坊・天元 | ▼172 | 5810 | 5638 | 勝 勝 敗 勝 勝 勝 敗 |
| 4 | 余正麒八段 | ▼171 | 4697 | 4526 | 勝 勝 勝 勝 敗 敗 |
| 5 | 上野愛咲美女流名人・立葵杯 | ▼167 | 3216 | 3049 | 敗 勝 勝 敗 勝 |
| 6 | 結城聡九段 | ▼151 | 2780 | 2629 | 敗 敗 勝 敗 |
| 7 | 高嶋湧吾四段 | ▼150 | 2671 | 2521 | 敗 勝 |
| 8 | 関航太郎九段 | ▼150 | 3565 | 3415 | 勝 敗 勝 勝 勝 敗 |
| 9 | 張栩九段 | ▼139 | 3465 | 3326 | 敗 敗 敗 敗 勝 |
| 10 | 徐文燕二段 | ▼125 | 2615 | 2490 | 敗 敗 敗 |

第69期山陽新聞杯関西棋院第一位決定戦三番勝負の第2局が11月10日に行われました。余正麒第一位が瀬戸大樹八段に黒番中押し勝ちを収め、2勝0敗で防衛を果たしました。余第一位は9連覇を達成しました。

11月10日、第30回三星火災杯世界囲碁マスターズ2回戦が韓国・済州で打たれました。芝野虎丸九段が朴廷桓九段に敗れ、2回戦から敗退となります。
朴九段は四隅をすべて占め、実利でも大きくリードしています。芝野九段は中央の黒の大石の攻めで勝負をかけました。朴九段の冷静な応手で中央の大石を救いました。その後、芝野九段が投了しました。

第30回三星火災杯世界囲碁マスターズ1回戦が、11月9日、韓国・済州の「フィニクスアイランド」で行われました。
日本勢は2名が参戦し、芝野虎丸九段が中国の劉宇航九段を勝利し、2回戦進出を果たしました。許家元九段は中国の楊鼎新九段に敗れ、敗退となります。



11月10日
11月11日












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11月9日、佐賀県唐津市の「おんくり唐津」にて第51期天元戦の第3局が打たれました。一力遼天元が挑戦者の志田達哉八段に白番中押し勝ちを収め、天元位3連覇を達成しました。
9時 - 立会人の円田秀樹九段の合図で対局が始まりました。

10時 - 午前のおやつ。両者とも:「呼子夢甘夏ゼリー」。

12時 - 昼食。一力天元:「烏賊活き造り膳」。志田八段:「唐津を味わう鮨御膳」。


13時 - 対局再開しました。
14時 - 午後のおやつ時間。一力遼天元:「太秋柿と和栗のモンブラン」にアイスコーヒー。志田八段:「唐津マカロン」と佐賀みかんジュース。


17時05分 - 終局。一力遼天元が挑戦者の志田達哉八段に白番中押し勝ちを収め、天元位3連覇を達成しました。


11月8日、第30回三星火災杯ワールド囲碁マスターズの開幕式が、韓国・済州の「フィニクスアイランド」にて開催されました。30回の節目を迎える本大会は、祝辞、30周年記念映像の上映、ケーキカット、抽選会、フォトセッションなど行われました。
今回の大会では、初めて無作為抽選方式を採用し、同国対決も可能になる新方式となりました。
日本勢1回戦の対戦カード:




















