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急場(きゅうば)とは、物事が差し迫ってすぐに対処しなければならない状況をいう。

特に序盤、中盤の石の根拠に関わる要点のことをいい、大場よりも優先される場合がある。また、石の競り合いの場面、模様の接点も急場と言える。

大場(おおば)とは広い場所のこと。

転じて、囲碁の用語の一つとして、一手(一着)で地を広く囲うことができる点という意味で用いられる。

辺にヒラいている相手の石の間に割って入るように打つ手のこと。また星に対して三々に侵入するような手も「打ち込み」と称される。相手の模様に深く入り込むのではなく、浅く臨む手法は消しと呼んで区別される。相手の石を分断して攻める、相手の模様の荒らしなどの効果を狙って打つ手である。

荒らし(あらし)とは、囲碁の対局の中で、相手の地になりかかっている場所(模様)に侵入し、地になることを防ぐ手段のこと。多くの場合、深々と侵入して敵陣を蹂躙するイメージの手を指す。

模様、大きな地になりうる可能性のある勢力圏のことを指す。多くの場合、隅から辺、中央へ広がるものを呼ぶ。カタカナで「モヨウ」と表記されることもある。

「厚み」は「薄み」に対する対義語である。囲碁で「薄い」というのは連絡が十分取れていない形、眼に不安がある石のことであり、相手に攻撃される可能性を持っている状態を指す。

これに対して強力な「厚み」は相手からの攻撃を受ける可能性が低く、周囲に近づいた敵の石に対して攻撃するための基盤となる。また、相手が近づいてこなければ大きな模様や地を形成する拠点となる。

天元(てんげん)は、碁盤の中心点のこと。下図における黒1の点。

五ノ五(ごのご)は、碁盤上の位置を指す言葉。文字通り、碁盤の隅から数えて(5,5)の地点。布石の段階で隅の着点として稀に打たれる。「5の五」と表記されることも多い。

大高目(おおたかもく)は、碁盤上の位置を指す言葉。高高目とも呼ぶ。碁盤の隅から数えて(4,6)または(6,4)の地点。布石の段階で隅の着点としてまれに打たれる。 小目へのカカリを受けての大型で複雑な変化を含む。

大目ハズシ(おおもくはずし、または大目外し)は、碁盤上の位置を指す言葉。碁盤の隅から数えて(3,6)または(6,3)の地点。 布石のバランスを取るために稀に打たれるが、 空き隅へ単独で打たれることは滅多にない。

高目(たかもく)は、アキスミへの着手を指す言葉のひとつ。碁盤の隅、第四線と第五線の交点に打つことをいう。下図黒1またはaの点が高目である。

星(ほし)は、 碁盤の左上隅から数えて(4, 4)、(4, 10)、(4, 16)、(10, 4)、(10, 10)、(10, 16)、(16, 4)、(16, 10)、(16, 16)に当たる9か所の交点を指す言葉。

目ハズシ(もくはずし、または目外し)、碁盤上の位置を指す言葉。碁盤の隅から数えて(3,5)または(5,3)の地点。布石の極めて初期の段階で、隅の着点として打たれることが多い。

小目(こもく)は、空きスミへの着手を指す言葉のひとつ。碁盤の隅から数えて(3,4)または(4,3)の地点に打つことをいう。下図黒1、あるいはaの位置が小目である。星と並び、隅を占める手の中で最もよく打たれる着点である。

三々(さんさん)は囲碁用語の一つで、碁盤上の位置を指す言葉。碁盤の隅から数えて(3,3)の地点(下図参照)。布石の段階で隅の着点として単独で打たれる他、星や高目、目ハズシなど位の高い着点に対する隅への侵入手段として打たれることも多い。

対局の中断時に有利不利がでないよう、次の手をあらかじめ決めておく方法のことである。

持ち時間制の対局を途中で中断する場合に、手番のプレイヤーが中断中も次の手を考え続けられるのでは不当に有利になり、持ち時間制の興も削がれる。このような不公平をなくすために、封じ手が用いられる。

制限時間が通常の対局よりも短く設定された対戦形式。

持ち時間(もちじかん)とは、あらかじめ定められた対局に使用できる時間限度のこと。持ち時間を使い切った対局者は負けとなるのが通例。対局両当事者に同じ持ち時間を定めることで公平を保ち、ゲームの途中放棄や故意の遅滞による相手への嫌がらせを排除する目的で設定される。

置き碁、置碁(おきご)は、囲碁用語のひとつで、棋力の差がある二人が対局する場合、ハンデとしてあらかじめ碁盤に石を置いて対局することをいう。

通常置き石1つは、目数にして約10目のハンデといわれる。例えば互先で打って30目ほどの開きが出る実力差であれば、3子で打つのが適当ということになる。ただし置き石が増えるとその相互の関連によってさらに威力が増し、9子局のハンデは約130目に相当するといわれる。なお、定先と2子局、2子局と3子局、3子局と4子局、…は置き石1子分の差があるが、互先と定先には半子分の差しかない

定先(じょうせん)は囲碁の手合割の一つ。対局者の棋力にわずかに差がある場合用いられる方式で、置石が無し、コミなしで行われる対局。

なお、「定先」という言い方は先二や先相先といった複数局を一組とするハンデに対し、「常に先番で対局している」ハンデであるということ強調するための呼び方であり、その意識がなければ単に先と呼ぶこともある。

コミ(込み)、コミ出しは、ゲームの性質上先手の黒が有利である。勝率を五分五分にするため、地の計算の段階で与えられるハンデキャップを指す。

現在の日本の一般的なルールでは、対等な条件で行われる互先(たがいせん)の場合、先手(黒)が後手(白)に対して6目半(6.5目)のハンデを負う(「コミを出す」と表す)。

ニギリは、黒番(先手)、白番(後手)を決める方法。

ニギリの手順

  • 握る側の対局者と当てる側の対局者を決める(年長者が握るのが慣習である)。握る側は任意の数の白石を片手に握り、碁盤の上で握った手を伏せて置く。握る石の個数は自由であるが、10個~20個程度が一般的である。

  • 当てる側が黒石を1個(奇数の意)ないし2個(偶数の意)盤に置く。その際に、「奇数先」、「偶数先」と声に出すこともある。

  • 黒石が置かれたら握る側は手を開いて白石が奇数か偶数かを調べ(わかりやすいように、石を2列に並べて、残ったのが1個か2個か表すこともある)、当たった場合は黒石を置いた方すなわち当てた方がそのまま先手(黒番)となり、外れた場合は白黒を交換して後手(白番)になる[1]。プロの公式対局ではモニター撮影がある関係で、碁石を交換せずに席を移ることもある。

互先(たがいせん)は、囲碁の手合割の一つ。

ハンデキャップのない対局を指し、棋力が近い場合に採用される。

囲碁は単純に目数で勝敗を決するとすると先手が有利であるため、一局で勝敗を決する場合、コミを用いて先手(黒)と後手(白)の均衡を図る。日本では2000年代以降、後手に6目半のコミを与える(先手が7目以上リードしていないと勝ちとしない)のが一般的となっている。先手・後手はニギリによって決められる。

互先の用語はもともとコミの無い時代に、互いに先(交互に白黒)を持つところからきている。

棋力に差がある場合には定先や置き碁を採用する。

長生(ちょうせい)、死活がらみで同型反復になる特殊な形。中国にある長生殿での対局中にこの形が出現したことからこの名がついた。

現代の日本ルールでは、実戦で黒白双方とも譲らなかった場合ルールにより無勝負となる。

取らず三目(とらずさんもく)は、下図のような形が代表的なもの。現行の日本ルール(1989年制定の日本囲碁規約)では黒白共にセキ扱いとなる。下図の場合、黒から打てば白地3目(場合によれば最大8目)になり、白から打てば白地2目(場合によれば1目)になる。

囲碁の対局で互いの地が同じになり引き分けになること。「ジゴ」とカタカナで表記されることが多い。

注:長生の出現などによる引き分けは「無勝負」と扱われ、「ジゴ」とは称されない。

整地(せいち)は、両対局者が投了せず、最後まで打ち切って終局した際に、地を数えやすいように石をずらしたり取り替えたりして整形すること。

終局して整地まで行うことを単に「作る」とも言い、また、整地まで行った対局のことを「作り碁」または「数え碁」と言う。

整地の方法

1.終局後、全てのダメを詰め終わったら、自分の地の中にある相手の死石を取り上げアゲハマに加える。

2.双方が相手側の地に整地の作業を行う。

3.アゲハマを相手の地の中に置く。

4.地を数えやすいように石をずらしたり取り替えたりして整形する。この際、地の大きさが変わらないように注意する。

図1は架空の終局図の一部であり、△が死石である。右上の黒地は16目-死石1目で15目、その左隣の白地は12目-死石2目で10目であるが、この状態では地がデコボコと入り組んでいて数えづらい。そこで、△の死石をお互いの地の中に置いた後、□の石を地の中で移動させて図2のようにする。

図2のような形になれば、黒地は上部分が4×3-2で10目+下部分が5目=15目、白地は5×2=10目と非常に計算しやすい。こうした作業を整地という。なお整地後は、必ずしも黒地は黒石だけ・白地は白石だけで完全に囲んでいる必要はない。例えば、図2の下部分の黒地を囲む白石のように相手の石が混じって囲んでいる部分があっても、両対局者が黒地5目と認識できれば問題ない。

ハマ、アゲハマは、囲碁では対戦中に盤上の相手の石のいくつかを取り上げることがあり、日本ルールにおいてはその取り上げた石をハマもしくはアゲハマと呼ぶ。後で数がわかるように手元に置いておかなければならず、通常碁笥の蓋を裏返して、ハマを乗せておく。なお投了の意思表示の際の作法の一つとして、投了する側がハマを盤上に置く行為が一般化している。

囲碁は地を大きく囲んだ方が勝ちとなるゲームなので、極めて重要な概念である。

重要な概念ではあるが、自分の地を守ることや相手の地を攻めることにこだわりすぎたり、まだ地になっていないそれ以外が疎かになるのも問題であり、その攻守と次への展開のバランスを取っていく難しさもある。

下図のような終局図では、aの点が「白地」、bの点が「黒地」となる。cはどちらの地でもない「ダメ」である。

地の中に相手の死んだ石がある場合、終局後に取り上げられて敵の地に埋められることになる。上の図では△の白石は生きられないため、終局を確認した後取り上げられ、白地に埋められる。これを勘定して、黒地は21目、白地は17目あるため、上図では黒の盤面4目勝ちとなる。

囲碁において重要な概念で、「相手に絶対に取られる事の無い石」と「取られても新しく取られない石を置ける石」を活きた石、それ以外の相手に取られる石を死んだ石と表現するため、これを合わせて死活と呼ぶ。

詰碁などの死活を扱った問題のことを死活問題(しかつもんだい)といい、現代日本語で「わが社にとっての死活問題」などと言うのは、囲碁の死活に由来する。

お互いが交互に相手の石を取り、無限に続きうる形。

実際には下記のようなルールによって、無限反復は禁止されている。
対局者の一方がコウの一子を取った場合、もう一方は他の部分に一手打ち、相手がそれに受けたときに限り、コウの一子を取り返すことができる。すなわち、(盤面全体として)同じ形を繰り返してはならない。

手抜くことが出来ない部分に打って相手に受けさせる手のことを「コウダテ」といい、その部分のことを「コウ材」といい、その数によってコウ勝負が決まる。相手のコウダテを受けず(手抜き)、コウをツグまたはコウを作っている相手の石を取ることを「コウに勝つ」や「コウを解消する」と表現する。コウに勝つことを目指すか、コウを譲って他で得をするかは、全局的な形勢判断のもとに決める。

棋譜(きふ)とは、互いの対局者が行った手を順番に記入した記録を指す。また同時に、棋譜が記入された用紙(つまり棋譜用紙)を意味する時もある。

碁盤(ごばん)は、囲碁の用具の一つで碁石を打つ板のことである。

盤上の線のことを「路」と呼ぶ。現代の標準は19路であり、公式な対局でも19路盤が使われている。

  • 碁石(ごいし)は、囲碁に使用する用具で、黒・白2色の円盤形の物体である。黒白2色で一揃いとなり、碁笥(ごけ、または、ごす)ないし碁器(ごき)と呼ばれる容器に入れておく。囲碁を行う上では単に「石」と呼んだりする。

  • 碁笥(ごけ、または、ごす)とは、碁石を入れる容器。碁器(ごき)とも呼ばれる。

一間にトンだ相手の石の間に、文字通り割り込むように打つ手のこと。一間トビの連絡を断つ手段として打たれる。下図黒1が「ワリコミ」である。

相手が隣り合った隅を占めた時、その中間付近に打つ手を指していう。「割り打ち」とも表記される。下図左辺黒1がワリウチの一例である。相手の勢力圏を分割するように打ち、模様化を防ぐ目的で打たれる。多くの場合、第3線(第4線のこともある)に打たれる手を指す。相手の勢力圏の真ん中に打つ手でも、中央付近に打たれる手は通常ワリウチとは呼ばない。

相手の石に上からかぶせるように打ち、進路を阻む手を指す。下図の黒1のような手が「ボウシ」である。文字通り相手の頭にかぶせるように打つため、「帽子」の連想で名付けられた。

自分と相手の石が接触している状態から、相手の石の行く手を制限するように、自分の石から見て斜めの位置に打つ手を指す。図1の白△に打つ手が「ハネ」である。

主に隅の石にカカってきた相手の石を、ヒラキを妨害するように挟撃する手を指す。多くの場合、挟む石も挟まれる石も3線か4線にある場合に使い、中央にある石を挟撃しても「ハサミ」とは呼ばない。下図黒1がハサミの例である。

横に二路、縦に二路離れた2つの石の間にある点を指す[1]。下図黒1と▲がハザマの位置関係である。黒1のようにハザマを作る手を「ハザマトビ」[2]、白2のようにその間隙を衝く手を「ハザマを衝く」と表現する。ただしハザマトビとハザマをつく手を両方とも単に「ハザマ」と表記してあることも多い。

次に相手の石を切断することを狙って接近する手を指す。動詞では「ノゾく」という。

すでに打たれている相手の石に隣接させるように打つ手を指す。例えば下図の黒1などがツケの例である。

相手と自分の石が一路隙間を空けて対峙しているとき、その隙間に打つ手のこと。文字通り相手に突き当たるような手。下図が「ツキアタリ」の一例である。

斜めの位置関係にある相手の石を、つながらせないように連絡を絶つ手のこと。「切り」と表記されることも多い。動詞では「キる」「切る」と表現される。

相手の石の斜め上に打つ手を指す。文字通り、相手の石の「肩」を上方から衝く手段で、「カタツキ」とカタカナで表記されることも多い。動詞では「肩をつく」と表現される。

相手の石より高い位置からかぶせるように打って封鎖を図る、あるいは相手を低位に圧迫するような手のこと。動詞では「カケる」となる。

相手の打った隅の石に対して接近して打ち、シマリを妨害して敵に確定地を作らせないように打つ着点のことである。カカリは囲碁における石の接触の第一段階であり、ほとんど全ての対局で打たれる。

自分の石と相手の石が斜めの位置関係にあるとき、その両方に隣接させるように打ち、相手の石を押しつけるようにして自分の石の勢力範囲を伸ばす手である。

相手の石が進出してくるのを止めるように打つ手[1]。形式としてはハネの形になるもの、マガリの形になるものなどが含まれ、きちんとした定義は難しい。あくまで進出を止めるニュアンスの手段の総称である。例えば、下の図1・2の黒1のように、相手の隅への侵入を防ぐ手はいずれも「オサエ」と表現される。

相手の石が斜めに並んでいる(コスんだ形)とき、その両方に接触させるように打って次の切断を狙う手のこと。動詞では「アテコむ」となる。「ガチャン」とも。