白⚪︎の三子を取る問題です。黒は棒ツギするか、押さえるか、どちらにしても読みを必要とする。
失敗図
黒1の棒ツギは安全策で、危険はない。ただし白2の「イタチの腹ヅケ」と呼ばれる攻め合いの手筋がある。
正解図
強く黒1と押さえる手が成立する。白2の切りが怖いが、黒3で対応できる。
正解図(続き)
続いて、白6のツギに黒7からアテればシチョウになる。グルグル回しという。
⚪︎の三子を取れば隅の黒石が復活する。左方に白の壁が控えているからちょっと厄介だ。どう打って⚪︎の白石を取るか?
黒1と3の二段バネは、白を取ることができず、黒石の復活が断念になる。
黒1のケイマが手筋。白2のツケには黒3のハネ込みが関連した手筋になる。白4には黒5のアテから7まで、追い落としが成立する。
かなめ石を取る問題。簡単な手筋だが、知らなければなかなか打てないかもしれない。読みを少々必要とする。
黒1とアテたくなるものだが、これは失敗。黒3、5と白一子を取っても、白8とアテられ、上辺の黒が傷んでしまう。
黒1のツケが手筋。白2とツイでも、黒3から5、7と追って、白は逃げられない。
これもかなめ石を取る問題。応用範囲の広い手筋である。知らない人はこれをきっかけに自家薬籠中のものにしていただきたい。
黒1のアテから3は俗手である。黒9まで分断はしたものの、白10まで生きられてみれば黒三子はダメヅマリ。
アテを保留して単に黒1とツケるのが手筋。白2に黒3の切りも手筋。
黒1に白2の抵抗も考えられるが、心配はいらない。強く黒3にサガって良い。白4、6のハネツギには黒7としっかり守り、白は打っただけ取られ。この一連の流れ、大いに参考になるだろう。
かなめ石をとるのがテーマ。白二子を取れれば黒は一気に厚くなるし、取れなければ黒不安定になる。
黒1から3とアテても成功するわけがない。白2、4と取られて、黒はバラバラ。こういう手段は反動もきびしく、きちんと読みを入れたうえで慎重に行動したいもの。
黒1で白二子は取れている。これで黒が一気に厚くなる。
一発で決まる手筋。黒の放つ手筋に対して、白も抵抗を試みる。それからの攻防を極めることが手筋を深く理解する道である。
黒1のアテコミは一見すると急所のように見えるが、白2のアテで事件は起きない。手順が大切で、初手を誤ると成功しない。
ワリコミが正解。白2のアテには黒3のアテコミが筋のいい手。白4のアテには黒5で切れている。白aなら黒b。黒3では5の切りでも大丈夫。
息もつかせぬ連続技が華麗な手筋を生むことがある。しかしその場合は、周囲の環境が整っていないと成立しない。
黒1のハネから3のツギは、何事も起こらない。
黒1のハネから3の二段ハネが手筋。白4の両アタリには黒5のツギ。白6の取りに黒7で切断できる。攻め合いは黒勝ち。
形には弱点というものが存在する。この弱点の発見が切断につながるだろう。
黒1のハネ込みから3と切る。白4の取りに、黒5から9となればコウになる。
黒1のアテ込みが手筋である。白2、4に黒5と切るのが手順。6と7が見合いとなる。
上辺の白は一眼しかないから右方との連絡を切断したいところ。
一見すると、黒1のツケで切断できそうだが、白2のハサミツケがシノギの好手。一線をするりと渡ってしまう。
黒1のノギが切断の手筋。白2なら黒3とハネで良い。このノゾキの手筋は実戦でも見過されることもあるから要注意だ。
ダメ詰まりを活用する手筋は死活やヨセの分野で頻繁に現れるが、これは切断に利用する手筋である。
黒1のサガリは白2と切られてうまくいかない。黒3には白4のツギで息が切れている。
黒1のアテコミがダメ詰まりを追及する手筋である。白2のツギなら、黒3とツイでよい。
黒1に白2のアテなら黒3と逃げてよい。白のダメ詰まりはまだ解消されていない。白4なら黒5と、白の石にくっつけて打つのがコツ。白は連絡できない。
意外性、飛躍した感のある手筋である。白の応対によって、影響の及ぶ方向が異なるのも意外性を増幅するだろう。
黒1のワリコミはそれほど恐れることはない。白2から4と受ける。黒5と切断できるが、白6から10と取れば白の実利も大きい。
黒1のワリコミのほうがきびしい。白2の受けなら黒3とヒキ、4と5が見合い。
黒1に白2から受けても事態はそれほど変わらない。黒3とひいて、やはり4と5が見合い。
切断の常用の手筋。実戦でも頻繁に現れる。戦いの端緒になることも多い。
黒1の出から3のアテはひとつの手段ではあろう。しかし白6まで眼形確保ができる。
格言「ケイマにツケコミあり」の黒1が手筋。白2に黒3の切りである。黒5で白二子を切り離す。
前図の結果が白不満なら、白4と切るしかない。勢い黒5の切りで地を稼ぐのは一本道である。白はまだ眼形がなく、黒は攻めの目標ができて楽しみである。
手筋というのは一発で決まるときも勿論あるんが、複合技で決まる場合もある。この場合は手順が重要となる。
黒1から3のワリコミは手順が間違えた。白に2から4と受けられて、連絡している。単独のワリコミだけではいけないし、ワリコミ二連発も手順を間違えば失敗する。
黒1と3のワリコミニ連発が手筋である。白4に黒5で切れていることはおわかりだろう。手順の大切さが知れよう。
白の形はなにやら欠陥が見えて。とは言っても、やはり手筋を行使しなければ、切断することができない。手順が大事。
黒1の出から3のハネ出しは、白4と受けられて連絡している。これは無策のそしりを免れない。
黒1の出から3のツケは、勝手読みのたぐいであろう。白4のツギが当然とはいえ好守。何事も起こらない。
黒1の出から3の切りを利かし、5の切り返しが手筋。白6の取りに黒7のブツカリが冷静。白七子が取り込まれる。
白地には一見するとなにも欠陥がないように見えるが、じつは重大な傷が隠れている。白の形をじっくり眺めれば、なにかがみえてくるだろう。
黒1のサガリでは何も事件は起こらない。白2に黒3と切っても、攻め合いにもならない。
黒1の切り込み、そして白2に黒3の切り返しがセットの手筋である。白4なら黒5と突き出すまで。見事な手筋の効果だ。
黒1の切りに白2の変化は考えられる。それには黒3のハネが好手。白4に黒5のツギツギになるしかない。白三子を取り込んで、大戦果である。
星の定石から三三入りした場面。三三に打ち込んだ白と左方の白二子との連絡具合にやや薄みが感じられる。
黒1のハネ出しから6まで切断しようとする人が多いのではないかと思われる。しかしこれは白の実利がバカにならず、損が大きい。
黒1のワリコミが切断の手筋。白2のアテなら黒3のツケが連動した厳しい手筋。隅の白は眼がなく助けられない。
上辺の石の切断の問題。分かりやすい形なので、一目で手筋がわかってほしいもの。応用範囲の広い基本的手筋で、実戦でも広く用いられている。
黒1の抜きはお手伝いの一着。白2となって白の連絡の不備をわざわざ黒が補ってやっているような印象だ。知らなければやむをえないが、この際しっかり頭に入れ、実戦で使いこなしてほしい。
黒1のツケコシが辺でよく現れる切断の手筋である。白2とさえぎれば黒3と切ってあとは一本道。白4とかかえるしかなく、黒5がシチョウにかかえて一段落。見事に切断を果たした。
黒1に白2と応ずるのが、多少紛らわしい。この時は黒3のアテコミが手筋。白4なら黒5とハネるのが好手で、切断成功である。
上辺の白の形が整っていない。実戦でも広く応用できるので、ぜひ知っておきたい手筋。
黒1のノゾキは根拠を奪って白を攻めるときの手段。この局面にはマッチしていない。白6までとなって封鎖はならず。
黒1から3、5と白三子を取り込んで黒成功である。右辺の白はこの結果、自然消滅の形。
黒1のツケに、白2と元をツグ手は、自身の手数を延ばして、隅の黒との攻め合いを狙った手である。しかし、黒3と詰められ、白4にも5と打たれ、白の手負けは明白である。
切断の形は様々あっても、もっとも効果も大きい手段を選ぶのが常識。形に明るいことも手筋発見の力になる。
黒1はつい打ちたくなる手だが、都合よく白3とはツイでくれない。正しく白2と応じられると、黒はアキ三角の愚形になっている。
黒1のハネ出しは白2と抑えられて、切断できない。
黒1のツケが手筋。白2と受けても黒3のアテ込みが好手で、白は切断されている。隅の白にも生きはない。
星の三三入り定石から生じた形。白の形の薄みに切り込み、切断に繋げられるかどうか。形の欠陥を見抜く眼力、読みの力が問われる。
黒1、3のハネ切りは鋭い手段。しかし当然ながら、白4のヒキが冷静な着手で、あと一歩及ばない。
黒1と意外なところにツケるのが手筋の盲点。この一発で白四子は、連絡できない形となっている。
辺の切断の常用の筋。しかし落とし穴もあり、すんなり分断できるかどうか。白には分かれ道があり、その判断も考慮を要する。
「ケイマにツケコシあり」だが、黒1のツケコシは失敗に終わる。白8まで黒は無理形であろう。
黒1とこちら側のツケコシが厳しい。白2と左方を応じれば、黒3のハサミツケが第2弾の手筋となる。白4には黒5で、隅の白が助からない。
黒1に対して、白2で応じることもできる。黒は3と遮断し、強力な厚みが出来上がる。全図と本図、どちらかを選択するは周囲の配石によって判断する。
左方の白四子を味よく分断するテーマ。黒のテクニックが問われる場面でもある。
黒1、3とアテるのは凡手。これは白の連絡を阻止できない。
黒1と内側からアテるのが手筋。損を先にする手なので、白は気合で2と出たい。しかしその犠牲打により、黒3、5と味よく分断できる。黒は当初の目的を達し、白四子を取り込んでは大戦果である。
追い落しにする基本的な問題。標的は、黒一団を左右に切断している隅の石だ。手順を誤ると上手くいかない。
黒1のホウリコミは手順を誤った。黒3から5とツイでも白6とツガれて間に合わない。
黒1のホウリコミを先にして、白2と取らせてから3とホウリコミのが絶対の手順である。黒5から7でぴったり間に合う。
切断の手筋として、有効な働きを持つ手段で、ここではそれを封鎖に活用する。一子を犠牲打とする代表的な封鎖の形。
黒1のツケは白2とノビられて、相当味悪の形。白8のハネ出しが厳しくなる。
黒1のツケコミが封鎖の手筋。白2、4は仕方なく、黒5から7まで味の良い封鎖形である。
白はスマートな進出のように見えるが、手筋一発で決まる。白の対応にも注意が必要。形に明るくなるためには、瞬間的に手筋が見えるようになりたいもの。
黒1、3は初級の手です。白は2から4と黒を裂いて堂々の進出。
黒1のハネ込みが目の覚めるような手筋。黒5まで切断に成功した。黒1は切断と封鎖を兼ねた手筋ともいえる。白2から4は、石の調子に見えるが、この場合はいけない。
白は2のツギから4と内側からアテて辛抱するしかない。白6、8とハネツいで、無条件生き。黒は先手で厚みを築いた。失敗図と本図の違いは天地の差。これは手筋の威力。
2025-01-24
女流本因坊5連覇を果たした藤沢里菜女流3冠の第43期女流本因坊就位式が、1月24日に東京都内のホテルで行われました。5連覇を達成した藤沢女流3冠は「連覇はとても大変だが、これから少しでも連覇を積み重ねていけたらいい」と意欲を語りました。
昨年11月に入籍した夫で囲碁棋士の横塚力七段も花束を手に祝福に駆け付け、「10連覇でも20連覇でも続けていただきたい」とお祝いの言葉を述べました。
藤沢女流3冠が5連覇を決めた第43期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負(共同通信社・日本棋院主催、JA共済連・共栄火災協賛)は、昨年9月18日に岩手県花巻市の温泉旅館「佳松園」で第1局が開始されました。藤沢女流3冠は2連勝でスタートしましたが、挑戦者の牛栄子四段が2連勝で追い上げる展開となりました。そして昨年11月15日に行われた第5局では、藤沢女流3冠が勝負強さを発揮して制し、同じ年齢のライバルである牛四段の挑戦を退けました。
主催者の株式会社共同通信社・三土正司社長は、「藤沢女流3冠の5連覇とご結婚は、日本棋院が創立100周年を迎えた昨年にふさわしい慶事です」と、公私ともに充実した藤沢女流3冠を祝福しました。また、花巻市で第1局を主催した岩手日報社・川村公司社長は、「花巻は多くの人に力や幸運を与える“パワースポット”です」と地元の喜びを語りました。
日本棋院の武宮陽光理事長は「実力者同士の熱戦でしたが、いくつもの修羅場を乗り越えてきた藤沢さんが素晴らしい実力を発揮して勝利しました」と称賛しました。藤沢女流3冠のファンである宮本文義さんも「夫である横塚力さんの力も得て、さらなる高みを目指していただきたいです。」
就位式には関係者約80人が参加しました。協賛社であるJA共済連・共栄火災からは、5連覇を記念してJAタウンギフト券やおコメ券の副賞が藤沢女流3冠に贈られました。
2024-12-07
12月7日、トップ女流棋士4人による囲碁イベント「女流囲碁アマノ杯青龍戦」が開催されました。このイベントの最大の特徴は、参加する全ての棋士が着物姿で対局に臨むというユニークなルールです。
参加者は、藤沢里菜女流本因坊、上野愛咲美女流立葵杯、上野梨紗女流棋聖という現役タイトルホルダーに加え、歴代最多タイトルを持つ謝依旻七段です。対局は1手30秒のNHK杯方式で進行し、2回戦のトーナメント形式で行われました。
決勝戦では、藤沢里菜女流本因坊が上野愛咲美女流立葵杯を相手に黒番1目半勝ちで優勝を決めました。優勝者には柳田泰山先生が揮毫した記念皿「青龍」が贈られ、さらに井山裕太王座からの祝辞や真下玲奈さんから花束も贈呈されました。
2024-12-01
12月1日、「第19回広島アルミ杯・若鯉戦」の表彰式にて、横塚力七段と藤沢里菜七段が結婚を発表しました。二人が入籍したのは11月22日、「いい夫婦の日」。まさに縁起の良い日に、囲碁界の新たな夫婦が誕生しました。
藤沢七段は自身のTwitterで「11月22日に横塚力さんと入籍いたしました」と報告。投稿には「夫婦で支え合い、より一層精進してまいります」と未来への決意が綴られており、多くのファンや棋士仲間から祝福の声が寄せられました。
二人の交際は約7年前に始まりました。複数人で遊ぶ機会が徐々に減り、二人きりで会うようになったのがきっかけだったと横塚七段は明かします。プロポーズについては「なんとなく『僕でよければ』という流れだったと思います」と控えめに語りました。
2024-11-26
第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権は11月26日、準々決勝が行われ、上野愛咲美五段が勝利し準決勝進出しました。一方で、藤沢里菜七段は於之瑩八段(中国)に敗れ、敗退しました。準決勝は11月27日 13時より行われます。
2024-11-25
第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権は11月25日、2回戦が行われ、日本から出場している藤沢里菜七段と上野愛咲美五段勝利し、3回戦への進出を決めました。一方で、上野梨紗三段は羅楚玥六段(中国)に敗れ、2回戦で敗退しました。準々決勝は11月26日(火)13時より行われます。
2024-11-24
11月24日、中国福州市の三坊七巷郭柏蔭故居で、第7回「呉清源杯・福建海峡銀行」世界女子囲碁選手権の第1回戦が行われました。日本からの出場は、藤沢里菜七段、上野愛咲美五段、上野梨紗三段の3名です。2回戦にシードされており、25日から対局となります。
試合会場近くでは、劉小光九段による大盤解説が実施され、多くの囲碁ファンや観光客が足を止めて観戦しました。特に囲碁を学ぶ子どもたちからは、分かりやすい解説に歓声が上がりました。
2024-11-15
11月15日、日本棋院東京本院で行われた第43期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負の第5局は、白番の藤沢里菜女流本因坊が222手で中押し勝ちを収めました。対戦成績を3勝2敗とし、女流本因坊位5連覇(通算8期)を達成しました。
2024-09-18
第43期女流本因坊戦(主催:共同通信社)の挑戦手合五番勝負第1局が、岩手県花巻市の「佳松園」で行われ、藤沢里菜女流本因坊が挑戦者の牛栄子四段に白番で中押し勝ちし、シリーズ初戦を制しました。これで藤沢女流本因坊は、5連覇に向けて順調なスタートを切りました。
対局は208手まで続き、午後5時7分に終局しました。中盤、藤沢女流本因坊は右上でのサバきが功を奏し、優位に立ちました。その後も隙を見せずに盤面をまとめ、牛四段に逆転の機会を与えないまま勝利を収めました。持ち時間は、藤沢女流本因坊が3時間13分を消費し、牛四段は3時間57分を使いました。
藤沢女流本因坊にとって、今回のシリーズは5連覇および通算8期目のタイトルが懸かる大事な一戦です。一方で、初挑戦となる牛四段は、このシリーズでの初タイトル奪取を目指しています。対局前から両者の注目度は高く、特に牛四段の挑戦はファンからも期待されています。
五番勝負の第2局は、10月20日に秋田県能代市の旧料亭金勇で行われる予定です。第1局で先勝した藤沢女流本因坊が引き続きリードを広げるのか、それとも牛四段が巻き返しを見せるのか、注目が集まります。
2024-08-28
8月27日、第29回三星火災杯統合予選の2日目が行われ、日本勢は9勝16敗となります。注目棋士のなか、井山王座と上野姉妹が勝利し、藤沢里菜女流本因坊は惜しくも敗退になります。
一般02組:[日]鶴田和志六段 ○-× [韓]白現宇五段
一般02組:[日]酒井佑規五段 ×-○ [韓]安正己七段
一般03組:[韓]安國鉉九段 ○-× [日]西岡正織四段
一般03組:[日]伊田篤史九段 ○-× [日]桑原樹初段
一般03組:[韓]韓遒永初段 ○-× [日]高橋良侑初段
一般04組:[韓]鄭燦皓アマ ○-× [日]関航太郎九段
一般05組:[日]張豊猷九段 ○-× [韓]徐芝山初段
一般06組:[日]平田智也八段 ×-○ [韓]崔載榮八段
一般06組:[台]牛詩特五段 ○-× [日]河原裕二段
一般07組:[韓]朴鍾勛七段 ×-○ [日]福岡航太朗五段
一般07組:[日]井山裕太九段 ○-× [台]林彥丞五段
一般07組:[中]金禹丞八段 ○-× [日]田中康湧五段
女子01組:[日]羽根彩夏二段 ×-○ [台]李嘉馨二段
女子01組:[中]方若曦五段 ○-× [日]岩田紗繪加二段
女子01組:[韓]吳正娥五段 ○-× [日]徐文燕二段
女子01組:[中]劉硯暢三段 ×-○ [日]上野愛咲美五段
女子01組:[日]謝依旻七段 ○-× [韓]金湊笌三段
女子02組:[韓]李瑟珠二段 ×-○ [日]上野梨紗三段
女子02組:[日]加藤優希初段 ×-○ [中]汪雨博五段
女子02組:[日]牛榮子四段 ○-× [韓]金多瑛五段
女子02組:[日]柳原咲輝初段 ×-○ [韓]曹承亞六段
女子02組:[台]俞俐均四段 ○-× [日]奧田彩四段
女子02組:[韓]吳侑珍九段 ○-× [日]森智咲二段
女子02組:[中]趙奕斐五段 ○-× [日]藤沢里菜七段
2024-04-17
第35期女流名人戦三番勝負(日本棋院主催)の第2局が17日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、挑戦者の藤沢里菜女流本因坊(25)が、上野愛咲美(あさみ)女流名人(22)に197手で黒番中押し勝ちし、2連勝でタイトルを奪取した。藤沢新女流名人は2期ぶり6回目の女流名人位獲得で、女流本因坊との2冠となった。上野女流名人は初防衛を果たせなかった。
終局後、藤沢新女流名人は「本局は後半いろいろと反省があったが、シリーズを通して自分の力を出し切れたと思う。これからも一回でも多く獲得できるよう頑張りたい」と話した。
特設ページ:第34期女流名人戦挑戦手合三番勝負
2024-04-09
『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した草彅剛(くさなぎつよし)を主演に、第42回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞の『孤狼の血』など映画界で高い評価を受け、本作が自身初の時代劇となる白石和彌(しらいしかずや)監督が奇跡のタッグを組んだ、古典落語をベースにした映画『碁盤斬り』(ごばんぎり)が、2024年5月17日(金)に全国公開されます。その映画に井山裕太王座、藤沢里菜女流本因坊が出演します。
3月6日(水)、映画に先駆け脚本を手がけた加藤正人氏による小説『碁盤斬り 柳田格之進異聞』(文春文庫)が発売された。囲碁愛好家の加藤氏は本作の脚本を監督、プロデューサーと話し合い、3年半かけて改訂を重ねてきたそうだ。小説では映画には描かれなかった格之進のその後も垣間見れると聞く。
公式ホームページには「武士の誇りを賭けた〈復讐〉を描く、感動のリベンジ・エンタテイメント」とある。確かに、主題になっているのは武士の誇りであり、復讐だろう。しかし本作を観てきた私は「これは囲碁の映画だ」と自信を持って言える。格之進の生き様と同じくらい一本に貫かれた加藤氏の囲碁への愛が詰まった名作。囲碁愛好家ならば観に行かざるを得ない。
2024-02-15
第35期女流名人戦博多・カマチ杯リーグ戦、藤沢里菜女流本因坊―謝依旻七段が対決。藤沢女流本因坊が5連勝を決めるか、謝七段が挑戦権争いに残れるか、リーグ戦の行方に影響を与える重要な一戦。
藤沢里菜女流本因坊が謝依旻七段に勝利し、挑戦権を獲得しました。「厳しいリーグ戦で挑戦権を獲得できて嬉しいです。久しぶりにタイトル戦で愛咲美ちゃん(上野女流名人)と対局するので楽しみです」と藤沢女流本因坊。
関連棋譜:第35期女流名人戦博多カマチ杯リーグ(黒)藤沢里菜女流本因坊 対 謝依旻七段(白)
第50期天元戦本戦1回戦で、芝野虎丸名人が村本渉四段に勝利し、2回戦へ駒を進めました。次戦は河野臨九段―上野愛咲美女流名人の勝者と対決します。
関連棋譜:第50期天元戦本戦1回戦(黒)芝野虎丸名人 対 村本渉四段(白)
第49期棋聖戦Bリーグ、横塚力七段―柳時熏九段に勝利し、好発進を決めました。初のBリーグ入りした横塚七段の活躍に注目です。
関連棋譜:第49期棋聖戦Bリーグ(黒)柳時熏九段 対 横塚力七段(白)
第49期新人王戦本戦1回戦で、田中佑樹二段が池本遼太四段に勝利しました。田中二段は今年3勝0敗と好スタートを切っています。次戦では、西村仁二段―後藤一初段の勝者と対戦します。
関連棋譜:第49期新人王戦本戦1回戦(黒)田中佑樹二段 対 池本遼太四段(白)
第49期碁聖戦本戦1回戦、関航太郎九段が洪爽義五段に勝利し、2回戦進出を決めました。次戦は伊田篤史九段と対決します。
第35期女流名人戦博多・カマチ杯リーグ戦、上野梨紗女流棋聖が井澤秋乃五段に勝利し、3勝2敗となりました。次戦は謝依旻七段と対決します。
関連棋譜:第35期女流名人戦博多カマチ杯リーグ(黒)上野梨紗女流棋聖 対 井澤秋乃五段(白)
第49期新人王戦本戦1回戦、三浦太郎三段が関涼介初段に勝利し、2回戦進出を決めました。次戦は原正和四段―中濵孝ノ輔二段の勝者と対戦します。
関連棋譜:第49期新人王戦本戦1回戦(黒)三浦太郎三段 対 関涼介初段(白)
2024-02-15
第35期女流名人戦博多・カマチ杯リーグ戦、藤沢里菜女流本因坊―謝依旻七段が対決。藤沢女流本因坊が5連勝を決めるか、謝七段が挑戦権争いに残れるか、リーグ戦の行方に影響を与える重要な一戦。
女流名人リーグで藤沢里菜女流本因坊が謝依旻七段を破り、負けなしの5連勝で上野愛咲美女流名人への挑戦権を獲得しました。最終戦で藤沢さんが負け、仲邑菫三段が勝てば同星で並びますが、仲邑さんは挑戦手合前に日本棋院を離籍するためプレーオフは行われず、藤沢さんの挑戦が決まりました。
「厳しいリーグ戦で挑戦権を獲得できて嬉しいです。久しぶりにタイトル戦で愛咲美ちゃん(上野女流名人)と対局するので楽しみです」と藤沢女流本因坊。
関連棋譜:第35期女流名人戦博多カマチ杯リーグ(黒)藤沢里菜女流本因坊 対 謝依旻七段(白)
2021-10-22
藤沢里菜女流本因坊に星合志保三段が挑戦していた第40期女流本因坊戦(共同通信社主催、JA共済連、共栄火災協賛)5番勝負の第3局は22日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、190手で藤沢女流本因坊が白番中押し勝ちし、3連勝で初防衛した。
藤沢女流本因坊は2期連続5度目の女流本因坊獲得となる。8期連続で5番勝負に出場しているが、タイトル防衛は初。
藤沢女流本因坊は今年、女流名人、女流立葵杯に続く防衛。挑戦手合制のタイトルで三冠を堅持した。トーナメント棋戦の扇興杯も含め、今年四つ目の女流棋戦優勝となる。
2021-10-08
藤沢里菜女流本因坊に星合志保三段が挑戦している第40期女流本因坊戦(共同通信社主催、JA共済連、共栄火災協賛)5番勝負の第2局は8日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、午後5時53分、181手で藤沢女流本因坊が黒番中押し勝ちし、2連勝で初の防衛にあと1勝と迫った。
中盤の仕掛けから優勢に立った藤沢女流本因坊が、最後は白の大石を仕留めて勝ちきった。持ち時間各4時間のうち、残りは星合三段1分、藤沢女流本因坊28分。第3局は22日、同棋院で行われる。
2021-09-28
藤沢里菜女流本因坊に星合志保三段が挑戦する第40期女流本因坊戦(共同通信社主催、JA共済連、共栄火災協賛)5番勝負の第1局は28日、岩手県花巻市の佳松園で打たれ、午後6時24分、281手で藤沢女流本因坊が白番半目勝ちし、先勝した。
穏やかな進行から終盤のヨセ勝負に。黒優勢とみられた最終盤、星合三段にミスが出て、最後は藤沢女流本因坊が最小差で白星をつかんだ。
藤沢女流本因坊は2期連続5度目のタイトルが懸かり、星合三段は初挑戦での奪取を目指す。
第2局は10月8日、東京都千代田区の日本棋院で行われる。
2021-09-23
第60期十段戦最終予選決勝は23日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、藤沢里菜女流本因坊が一力遼天元を破り、本戦トーナメント進出を決めた。
藤沢女流本因坊は初の十段戦本戦入りで、「一力天元に勝てると思っていなかったのでびっくりしている。本戦も今日みたいに伸び伸び打ちたい」と話した。一力天元は現在、七大タイトルの天元を保持し、名人戦7番勝負に出場しているトップ棋士。
十段戦の本戦は20人が出場し、許家元十段への挑戦権を争う。今期、女性では上野愛咲美女流棋聖も本戦入りを決めている。
2021-06-19
女流タイトル戦「第八期会津中央病院・女流立葵杯」の挑戦手合三番勝負第2局は19日、福島県会津若松市東山温泉の今昔亭で打たれ、郡山市ゆかりの藤沢里菜女流立葵杯が挑戦者の上野愛咲美女流棋聖に勝利した。通算二連勝で五連覇を達成し、名誉称号の資格を獲得した。
女流立葵杯での戴冠は、前身の「会津中央病院杯・女流囲碁トーナメント戦」での優勝を含め六度目。女流本因坊、女流名人、博多・カマチ杯(終了)も同時に保持する「女流四冠」を堅持し、女流タイトルの通算獲得を十八期に伸ばした。
今回の名誉称号を名乗るのは六十歳到達時、または引退時。
2021-06-18
「第8期会津中央病院・女流立葵杯」の挑戦手合三番勝負第1局は18日、福島県会津若松市東山温泉の「今昔亭」で打たれ、5連覇が懸かる郡山市ゆかりの藤沢里菜女流立葵杯が、挑戦者の上野愛咲美女流棋聖に240手で白番中押し勝ちした。
女流立葵杯で両者が三番勝負を打つのは、第6期以来2年ぶり。対局は上野女流棋聖が地合いで先行し、藤沢女流立葵杯が攻めシノぐ展開。中盤まで上野女流棋聖がリードしていたが、藤沢女流立葵杯が緩着をとがめて追い付き、冷静に終盤を攻め切った。
第2局は19日午前9時から同所で打たれる。藤沢女流立葵杯が勝てば2連勝で、5連覇と名誉称号の資格が決定する。上野女流棋聖が勝って1勝1敗のタイになれば、7月2日に東京都の日本棋院本院で決定局の第3局が行われる。
2020-11-25
第39期女流本因坊戦五番勝負(共同通信社主催)の最終第5局が25日、東京・市ケ谷の日本棋院で打たれ、挑戦者の藤沢里菜女流名人が上野愛咲美女流本因坊に274手で黒番半目勝ちを収め、シリーズ3勝2敗でタイトルを奪還した。
藤沢は前期、上野にタイトルを奪われ、リベンジを期して今期挑戦権を獲得。五番勝負でフルセットの激戦を制した。3日前の若手棋戦「若鯉戦」でも、女性として史上初めて男女競合の公式戦を制している。その決勝戦も、ポイント差にして最も小さい半目勝ち。ここ一番で勝負強さを発揮している。
藤沢は終局後、「第2、3局に負けて自信をなくしたが、最終戦は全力を出し切れた」と振り返った。
藤沢は今年初めには1冠だったが、10月に博多・カマチ杯で優勝。11月には女流名人戦再開に伴って女流名人に復位し、女流立葵杯と合わせた4冠となった。上野は扇興杯のみに後退した。両者は12月3日、女流棋聖戦の挑戦者決定戦でも顔を合わせる。
2020-11-22
広島アルミ杯・若鯉戦で22日、藤沢里菜女流立葵杯が果たした男女混合棋戦での女流初優勝は、男性優位が続いた囲碁界に新たな歴史の一ページを開く快挙だ。決勝で、孫喆七段との接戦を制して、332手までで白番半目勝ち。
「信じられない気持ちです。本当に光栄に思います」と終局後、快挙達成の喜びをかみしめた。
若鯉戦は30歳以下で七段以下の限定戦で、優勝賞金300万円。今回は、予選を突破した15人に、前期優勝の平田智也七段が加わった勝ち抜き戦で、21日に本戦1回戦と準々決勝を開催していた。
2020-10-31
上野愛咲美女流本因坊に藤沢里菜女流立葵杯が挑戦している第39期女流本因坊戦(共同通信社主催、JA共済連、共栄火災協賛)5番勝負の第3局は31日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、午後4時52分、226手で上野女流本因坊が白番中押し勝ちし、対戦成績を2勝1敗として初防衛にあと1勝と迫った。
中盤、上野女流本因坊がポイントをあげて優位に立ち、押し切った。持ち時間各4時間のうち、残りは上野女流本因坊15分、藤沢女流立葵杯53分。第4局は11月7日、同棋院で行われる。
特製ページ:第39期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負
2020-10-18
上野愛咲美女流本因坊に藤沢里菜女流立葵杯が挑戦している第39期女流本因坊戦(共同通信社主催、JA共済連、共栄火災協賛)5番勝負の第2局は18日、鳥取県湯梨浜町の望湖楼で打たれ、午後5時25分、201手で上野女流本因坊が黒番中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイとした。
右下から下辺の黒模様を大きな地にまとめた上野女流本因坊が勝ちきり、今シリーズ初勝利を収めた。
持ち時間各4時間のうち、残りは上野女流本因坊20分、藤沢女流立葵杯15分。
第3局は31日、東京都千代田区の日本棋院で行われる。
特製ページ:第39期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負
2020-10-09
第1回博多・カマチ杯女流オープン戦の決勝が9日、福岡市で行われ、藤沢里菜女流立葵杯が231手までで、上野愛咲美女流本因坊に黒番中押し勝ちし優勝した。タイトル獲得は通算14期。
同オープン戦は次回から「第32期博多・カマチ杯 女流名人戦」として実施すると日本棋院が発表した。「女流名人戦」は産経新聞社と日本棋院が主催し、第31期まで行われ、平成31年3月の三番勝負決着後、休止していた。予選をへて7人総当たりによるリーグ戦で挑戦者を決め来年4月、藤沢女流名人(第31期優勝者)との三番勝負を実施するという。
女流棋戦は女流本因坊戦・女流名人戦・女流立葵杯・女流棋聖戦・扇興杯女流最強戦の5つになる。