優勝賞金4億ウォン(約4,500万円)、準優勝賞金1億ウォンという世界最高水準の賞金を掲げる囲碁大会「新韓銀行 世界棋仙戦」が新たに創設されました。これは毎年開催される世界大会(応氏杯は4年1度)の中で最も高額な賞金を誇り、「棋仙」すなわち囲碁の仙人を決める大会です。
ソウル市中区の毎経メディアグループで行われた調印式には、申玉東新韓金融グループ会長、張大煥毎経メディアグループ会長、鄭泰順韓国棋院副総裁が出席しました。三者は調印を通じて、世界における韓国囲碁の成長と発展を後押しし、囲碁が世界的に愛される存在としての地位を高めるため協力していくことを約束しました。
「新韓銀行 世界棋仙戦」は新韓銀行が後援し、毎経メディアグループが主催、韓国棋院が運営します。大会は2025年12月に本戦32強から準決勝までを実施し、2026年前半に決勝が行われ初代チャンピオンが決まります。すべての対局は放送を務める囲碁TVを通じて生中継される予定です。
「新韓銀行 世界棋仙戦」は韓国・中国・日本・中華台北に加え、ベトナムの棋士にも本戦出場の機会を提供し、ベトナム囲碁界の成長を支援する予定です。
申玉東会長は「映画『勝負』や書籍『先に来た未来』から囲碁と経営の洞察を得て、今回の大会支援を決意しました。この大会がAI時代と重なり、囲碁ファンに新しい感動と楽しみを届ける契機になることを願います」と述べました。
張大煥会長は「毎経メディアグループは1995年以来、GSカルテックスとともに韓国最大規模の賞金大会を30年間開催してきました。この大会が今後30年以上続き、韓国はもちろん世界囲碁の発展に貢献することを望みます」と語りました。
鄭泰順副総裁は「今回の大会を契機に世界的に囲碁の中興の時代が訪れると信じています。今後も囲碁界とともに、毎経メディアグループ、新韓金融グループの発展を祈念します」と感謝の言葉を述べました。
第71回アマ本因坊全国大会の決勝が、8月24日に日本棋院で行われました。決勝の顔合わせは平岡聡さんと斉山天彪さんとなりました。
序盤、斉山天彪さんは非常に珍しい、独特な布石を打ちました。最終的に白番を持った平岡聡さんが斉山天彪さんに5目半勝ちを収め、通算6度目の優勝を果たしました。
【第71回アマ本因坊全国大会決勝】(黒)齊山天彪アマ 対 平岡聡アマ(白)
第8回「呉清源杯」は、8月予選と12月本戦の二段階で行われます。第1段階として、8月28日から9月1日まで予選が開催され、第2段階では12月2日から9日まで本戦および閉幕式、表彰式が予定されています。
国際予選には、日本から謝依旻七段、奥田彩五段、徐文燕二段の3名が参加します。予選を勝ち抜いた10名は、シード14名とともに12月の本戦に進出することになります。
第30回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選の準決勝が8月23日、韓国棋院で行われました。日本から唯一勝ち残っていた三戸秀平四段は、中国の鄭載想七段に敗れました。日本勢は今大会の統合予選からすべて姿を消すことになりました。
日本からはシードとして2名の棋士が本戦に出場する予定ですが、出場者はまだ確定していません。
第51期天元戦の挑戦者決定戦が8月22日、東京都千代田区の日本棋院で行われました。白番の志田達哉八段が芝野虎丸十段に168手で中押し勝ちし、一力遼天元の挑戦権を獲得しました。志田八段にとって、天元を含む七大タイトル戦は今回が初挑戦となります。
志田八段は1990年生まれで福井県出身です。2006年に入段し、2018年にはNHK杯で準優勝、2023年にはSGW杯中庸戦で優勝を果たすなど、着実に実績を積み重ねてきました。今回、念願の大舞台への切符を手にしました。
対局後、志田八段は「芝野さんのようなトップ棋士にはもう勝てないと思っていたので、(天元戦で)結果を出せたらうれしいです」と意気込みを語りました。
第30回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選の4回戦が、8月22日に韓国棋院で打たれました。U20組の三戶秀平四段が準決勝進出を果たしました。
結果は以下の通りです。
❌ 酒井佑規六段 - 姜秉卷五段(韓国)⭕️
❌ 渡辺寛大四段 - 宋知勳九段(韓国)⭕️
❌ 藤井浩貴三段 - 蔣其潤八段(中国)⭕️
❌ 張豊猷九段 - 金顯燦六段(韓国)⭕️
❌ 藤澤里菜七段 - 李玟眞八段(韓国)⭕️
❌ 柳時熏九段 - 安祚永九段(韓国)⭕️
⭕️ 三戶秀平四段 - 田中佑樹三段 ❌
準決勝は8月23(土)に打たれます。対局カード:
三戶秀平四段 - 鄭載想七段(中国)
第30回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選の3回戦が、8月21日に韓国棋院で打たれました。日本勢8名が4回戦に進出しました。
結果は以下の通りです。
❌ 横塚力七段 - 崔宰榮八段(韓国)⭕️
⭕️ 酒井佑規六段 - 林立祥九段(台)❌
❌ 大西竜平七段 - 梁寓晳六段(韓国)⭕️
⭕️ 渡辺寛大四段 - 金桐漢初段(韓国)❌
❌ 近藤登志希三段 - 楊冬四段(中国)⭕️
❌ 井川崚吾初段 - 陳正勳八段(台)⭕️
⭕️ 藤井浩貴三段 - 賴均輔九段(台)❌
⭕️ 張豊猷九段 - 朴炫洙六段(韓国)❌
❌ 西健伸六段 - 尹聖植四段(韓国)⭕️
❌ 曽富康三段 - 段博堯五段(中国)⭕️
❌ 田中康湧五段 - 胡耀宇八段(中国)⭕️
❌ 中濵孝ノ輔二段 - 孫遠三段(中国)⭕️
❌ 三浦太郎四段 - 尹顯斌初段(韓国)⭕️
❌ 小松大樹四段 - 金康旻三段(韓国)⭕️
❌ 上野愛咲美六段 - 范胤八段(中国)⭕️
⭕️ 藤澤里菜七段 - 劉硯暢三段(中国)❌
❌ 中根直行九段 - 芮乃偉九段(中国)⭕️
⭕️ 柳時熏九段 - 徐奉洙九段(韓国)❌
❌ 上野梨紗三段 - 金昇珍六段(韓国)⭕️
⭕️ 三戶秀平四段 - 林義現二段(韓国)❌
⭕️ 田中佑樹三段 - 金成宰二段(韓国)❌
4回戦は8月22日(金)に打たれます。対局カード:
第50期碁聖戦五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の最終第5局が、8月20日に東京都千代田区の日本棋院で行われました。
井山裕太碁聖が挑戦者の芝野虎丸十段に白番中押し勝ちを収め、5連覇を達成しました。通算11回目の碁聖位獲得となります。
2025年に入ってから、井山碁聖は芝野十段との対局成績が 3勝7敗 に更新されました。
日付 | 棋戦・対局名 | 勝者 |
---|---|---|
3月3日 | 第63期十段戦 挑戦手合第1局 | 芝野虎丸 |
3月17日 | 第63期十段戦 挑戦手合第2局 | 芝野虎丸 |
3月24日 | 第80期本因坊戦 本戦2回戦 | 芝野虎丸 |
4月3日 | 第63期十段戦 挑戦手合第3局 | 芝野虎丸 |
6月25日 | 第50期碁聖戦 挑戦手合第1局 | 芝野虎丸 |
7月9日 | 第50期碁聖戦 挑戦手合第2局 | 井山裕太 |
7月18日 | 第50期碁聖戦 挑戦手合第3局 | 芝野虎丸 |
7月24日 | 第50期名人戦 リーグプレーオフ | 芝野虎丸 |
8月1日 | 第50期碁聖戦 挑戦手合第4局 | 井山裕太 |
8月20日 | 第50期碁聖戦 挑戦手合第5局(今回) | 井山裕太 |
8月20日 9:00
立会人の山下敬吾九段の合図で対局開始。
8月20日 12:00 昼食
8月20日 14:00 おやつ
8月20日 18:30 終局
井山裕太碁聖が白番中押し勝ちを収め、5連覇・通算11回目の碁聖位獲得。
第30回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選の2回戦が、8月20日に韓国棋院で打たれました。日本勢6名が3回戦進出しました。
結果は以下の通りです。
❌ 佐田篤史七段 - 鄭誓儁六段(韓国)⭕️
❌ 熊木熙弥二段 - 許嘉陽九段(中国)⭕️
❌ 謝依旻七段 - 元晟溱九段(韓国)⭕️
❌ フィトラ二段 - 彭立堯九段(中国)⭕️
❌ 宮谷風雅初段 - 邊正玟アマ(韓国)⭕️
❌ 徐文燕二段 - 金彩瑛九段(韓国)⭕️
⭕️ 藤澤里菜七段 - 李貞垠初段(韓国)❌
❌ 羽根彩夏二段 - 尹羅恩初段(韓国)⭕️
⭕️ 中根直行九段 - 金秀壯九段(韓国)❌
❌ 久保秀夫七段 - 睦鎭碩九段(韓国)⭕️
❌ 蘇耀国九段 - 梁建九段(韓国)⭕️
⭕️ 柳時熏九段 - 金鐘秀九段(韓国)❌
❌ 金秀俊九段 - 李聖宰九段(韓国)⭕️
⭕️ 上野梨紗三段 - 重川明司初段❌
⭕️ 三戶秀平四段 - 李奈炫二段(韓国)❌
⭕️ 田中佑樹三段 - 李昇珉初段(韓国)❌
❌ 中根大喜初段 - 林義現四段(韓国)⭕️
3回戦は8月21(木)に打たれます。対局カード:
3回戦のテレビ中継:
【第52期天元戦予選B】(黒)矢代久美子六段 対 牛栄子四段(白) 実戦からの一手です。
対局は第99手まで進み、黒番の矢代六段が「美しい」一手を放ちました。見た目の形が美しいだけでなく、左右の黒石も効率良く連絡させました。
下図に示した黒○の一子は要め石ではないため、助ける必要はありません。
無理に「ツギ」とすると、黒全体が傷だらけになってしまいます。
実戦において、どの石が【要め石】かどうかを見極めることは、非常に重要な判断です。
【第52期天元戦予選B】(黒)上野愛咲美六段 対 徐文燕二段(白) 実戦からの一手です。
対局は第197手まで進み、黒番の上野愛咲美六段が🔨の一手を打ちました。
通常は、この局面で一番大きなところに打ち、半目勝負になりそうです。
実戦では、上野六段が中央の白大石を狙う力強い一手を放ちました。
その結果、中央で○印の白二子(図4)を先手で捕まり、最終的に黒が3目半勝ちを収めました。
ハンマーのような力強い打ち方は、まさに🍎上野六段の棋風そのものですね。
囲碁界の現役最年長棋士として活躍してきた杉内寿子八段(98歳)が、8月20日付で引退することが日本棋院から発表されました。最後の対局は第74期王座戦予選での不戦敗で、その時の98歳4カ月4日は公式戦の最年長対局記録として残ります。引退に伴い、杉内八段は21日付で女性初の九段に昇段することが決まりました。
杉内八段は、夫である故・杉内雅男九段と共に長く現役を続けてきました。昨年4月の第51期天元戦予選では、夫が持っていた「97歳0カ月13日」の最年長記録を更新し、97歳1カ月5日で公式戦に出場。以降も記録を塗り替え続け、囲碁界の歴史に名を刻みました。静岡県出身で、1942年にプロ入りしました。女流名人戦で4連覇を達成するなど、長年にわたり第一線で活躍し、後進の育成にも力を注いできました。
第30回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選の1回戦が、8月19日に韓国棋院で行われました。初日、日本勢の成績は10勝11敗となります。
結果は以下の通りです。
❌ 西岡正織五段 - 鄭誓儁六段(韓国)⭕️
❌ 六浦雄太八段 - 張濤八段(中国)⭕️
❌ 小西理章三段 - 成家業五段(中国)⭕️
❌ 伊田篤史九段 - 王世一八段(中国)⭕️
⭕️ 大西竜平七段 - 金泰憲アマ(韓国)❌
❌ 広瀬優一七段 - 朴炫洙六段(韓国)⭕️
⭕️ 田中康湧五段 - 鄭宇津三段(韓国)❌
⭕️ 三浦太郎四段 - 梁鐘燦三段(韓国)❌
⭕️ 徐文燕二段 - 朴昭律四段(韓国)❌
❌ 星合志保四段 - 李娜炅二段(韓国)⭕️
❌ 高雄茉莉二段 - 張夢瑤四段(中国)⭕️
⭕️ 藤澤里菜七段 - 鄭有珍四段(韓国)❌
⭕️ 羽根彩夏二段 - 金相仁三段(韓国)❌
⭕️ 上野梨紗三段 - 柳信成初段(韓国)❌
⭕️ 重川明司初段 - 崔珉瑞五段(韓国)❌
⭕️ 三戶秀平四段 - 李承石初段(韓国)❌
❌ 桑原樹二段 - 林義現四段(韓国)⭕️
⭕️ 田中佑樹三段 - 徐芝山初段(韓国)❌
❌ 朝日悠俊初段 - 崔勝喆二段(韓国)⭕️
❌ 蕭鈺洋三段 - 傅健恆七段(中国)⭕️
❌ 藤田怜央初段 - 魯禹真初段(韓国)⭕️
2回戦は8月20(水)、21日(木)に打たれる予定です。
2回戦の対局カード:
佐田篤史七段 - 鄭誓儁六段(韓国)
熊木熙弥二段 - 許嘉陽九段(中国)
謝依旻七段 - 元晟溱九段(韓国)
フィトラ二段 - 彭立堯九段(中国)
横塚力七段 - 崔宰榮八段(韓国)
大西竜平七段 - 梁寓晳六段(韓国)
渡辺寛大四段 - 金桐漢初段(韓国)
近藤登志希三段 - 楊冬四段(中国)
藤井浩貴三段 - 賴均輔九段(台)
井川崚吾初段 - 陳正勳八段(台)
張豊猷九段 - 朴炫洙六段(韓国)
西健伸六段 - 尹聖植四段(韓国)
曽富康三段 - 段博堯四段(中国)
田中康湧五段 - 胡耀宇八段(中国)
中濵孝ノ輔二段 - 孫遠三段(中国)
鶴田和志七段 - 文敏鍾八段(韓国)
三浦太郎四段 - 尹顕斌初段(韓国)
小松大樹四段 - 金康旻三段(韓国)
上野愛咲美六段 - 范胤八段(中国)
徐文燕二段 - 金彩瑛九段(韓国)
藤澤里菜七段 - 李貞垠初段(韓国)
羽根彩夏二段 - 尹羅恩初段(韓国)
中根直行九段 - 金秀壯九段(韓国)
久保秀夫七段 - 睦鎭碩九段(韓国)
蘇耀国九段 - 梁建九段(韓国)
柳時熏九段 - 金鐘秀九段(韓国)
金秀俊九段 - 李聖宰九段(韓国)
上野梨紗三段 - 重川明司初段
三戶秀平四段 - 李奈炫二段(韓国)
田中佑樹三段 - 李昇珉初段(韓国)
中根大喜初段 - 林義現四段(韓国)
第30回三星火災杯統合予選は8月19日から24日まで行われる予定です。一般組(11枠)、女子組(1枠)、シニア組(1枠)、U20組(1枠)、世界組(1枠)に分かれています。日本勢が45名出場します。
「一力遼杯仙台囲碁フェスティバル」が8月16日(土)、17日(日)の二日間にわたり開催されました。一力遼九段を間近に感じられる機会として昨年から始まり、今年で第2回を迎えます。経験者による本格的な囲碁大会に加え、初心者や子供たちも楽しめる体験企画が多数用意されています。
大会では「囲碁入門体験」や「親子ペア碁体験教室」といった初心者向け企画のほか、「囲碁ロボット体験」や「グッズ・特産物販売」など、多彩な催しが行われしました。
特設イベントとして、一力棋聖の著書出版を記念した「一碁一会」トークショー(16日)、大会参加者の対局を題材とした大盤解説会(17日)が予定されています。また、一力棋聖による入門体験コーナーや写真・サイン会も実施されます。仙台出身の小幡みのり新初段による記念指導碁も行われました。
イベントは「一力遼杯仙台囲碁フェスティバル実行委員会」が主催し、GOMARUが運営を担当します。特別協力として河北新報社、さらに宮城県囲碁連盟や地元囲碁団体、NPO法人洪道場囲碁普及会なども協力し、地域一体となって囲碁文化の発信を支えています。
8月14日、第50期棋聖戦Sリーグ、芝野虎丸十段と余正麒八段の一局が打たれ、芝野十段が白番2目半勝ちを収めました。芝野十段は4勝0敗の成績で最終戦を待たずにSリーグ優勝を決めました。
棋聖戦の制度がS・A・B・Cリーグの4段階制に改められて以来、Sリーグ優勝者は全員が最終的に挑戦者となっています。
【第50期棋聖戦Sリーグ】(黒)余正麒八段 対 芝野虎丸十段(白)実戦からの一手です。
対局は第86手まで進み、白番の芝野虎丸十段が打った「ハサミツケ」は、黒の弱点を突く良い手です。
もし黒が下図のように戦いに踏み込めば、攻め合いの結果は白の勝ちとなります。
実戦では黒が我慢し、単に連絡をしました。上辺の黒地が一瞬で白地に変わってしまいました。プロ棋士の世界の恐ろしさが実感されます。
少し前に戻って、黒は「ナラビ」で守った方が良い選択かもしれないです。
【第3回岩本薫記念益田杯本戦4回戦】(黒)竹下奈那初段 対 小幡みのり初段(白)実戦からの一手です。
対局は第94手まで進み、白番の小幡みのり初段が打った「ハネ」は、勝利を確定させる決め手です。
白は地合いでおよそ10目リードしており、唯一勝敗を逆転する可能性があったのは右下です。下図のような手順でコウを作る手段があります。
実戦では黒が「オサエ」と打ったため、白が先手でコウの芽を摘み取りました。そのまま白の優勢が最後まで続きました。
大きくリードしている時こそ、自分の弱点をしっかり補強し、相手に逆転のチャンスを与えないことが大切です。
18歳以下(2025年4月1日現在)かつ二段以下の日本棋院東京本院所属棋士によるリーグ戦、第3回岩本薫記念益田杯(主催:日本棋院、後援:益田市・益田市教育委員会、協賛:有限会社道栄商事)の3回戦が、8月13日(水)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で行われました。
昨日行われた1・2回戦で連勝を果たした4名による対局、【桑原樹二段 対 嵯峨駿太郎初段】 【後藤一二段 対 重川明司初段】は、桑原二段と重川初段が勝利し、決勝進出を決めました。
岩本薫記念益田杯は3年間の開催経費を有限会社道栄商事様(代表取締役 道川雅一:東京益田会会員)が協賛し、令和5年度から日本棋院の主催で開始された棋戦です。
今年度が3年目の最終年度であり、9月23日(火・祝)に「第3回岩本薫記念益田杯」の決勝戦が、島根県益田市の芸術文化センター「グラントワ」にて開催されます。
18歳以下(2025年4月1日現在)かつ二段以下の日本棋院東京本院所属棋士によるリーグ戦、第3回岩本薫記念益田杯(主催:日本棋院、後援:益田市・益田市教育委員会、協賛:有限会社道栄商事)の1・2回戦が、8月12日(火)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で行われました。
初日の2回戦までを終えて、2連勝を飾ったのは後藤一二段、桑原樹二段、重川明司初段、嵯峨駿太郎初段の4名です。
岩本薫記念益田杯は3年間の開催経費を有限会社道栄商事様(代表取締役 道川雅一:東京益田会会員)が協賛し、令和5年度から日本棋院の主催で開始された棋戦です。
今年度が3年目の最終年度であり、9月23日(火・祝)に「第3回岩本薫記念益田杯」の決勝戦が、島根県益田市の芸術文化センター「グラントワ」にて開催されます。
8月11日、大阪府大阪市の関西棋院で行われた第81期本因坊戦予選Bにおいて、今村俊也九段が辰己茜四段に白番中押し勝ちを収め、公式戦通算1100勝(548敗2持碁)を達成しました。
今村九段の通算成績は1100勝548敗2持碁で、勝率は66.7%です。
今村俊也九段は1966年3月29日、奈良県天理市生まれ。苑田勇一九段門下で、関西棋院所属。1980年に入段し、1990年に九段昇段。1984年の第15期新鋭戦で優勝し、第9期新人王を獲得しました。また、1994年の第38期関西棋院第一位戦を制覇し、通算4期(第38・42・44・46期)優勝。これまでに獲得したタイトルは通算6冠に上ります。
ID | 棋士 | 達成日 | 年齢 | 期間 |
---|---|---|---|---|
1 | 林海峰 名誉天元 | 1998年03月02日 | 55歳9か月 | 42年11か月 |
2 | 加藤正夫 名誉王座 | 1999年03月18日 | 52歳0か月 | 34年11か月 |
3 | 小林光一 名誉棋聖 | 2002年02月28日 | 49歳5か月 | 34年10か月 |
4 | 趙治勲 名誉名人 | 2002年04月04日 | 45歳9か月 | 34年0か月 |
5 | 大竹英雄 名誉碁聖 | 2004年07月22日 | 62歳2か月 | 48年3か月 |
6 | 羽根泰正 九段 | 2008年06月19日 | 63歳11か月 | 50年2か月 |
7 | 武宮正樹 九段 | 2012年06月21日 | 61歳5か月 | 47年2か月 |
8 | 山城宏 九段 | 2012年12月20日 | 54歳4か月 | 40年8か月 |
9 | 王立誠 九段 | 2013年05月23日 | 54歳6か月 | 41年1か月 |
10 | 本田邦久 九段 | 2013年10月02日 | 68歳3か月 | 52年8か月 |
11 | 結城聡 九段 | 2014年03月31日 | 42歳1か月 | 30年0か月 |
12 | 小林覚 九段 | 2016年11月03日 | 57歳6か月 | 42年7か月 |
13 | 依田紀基 九段 | 2017年06月29日 | 51歳4か月 | 37年2か月 |
14 | 石田秀芳 二十四世本因坊 | 2019年01月17日 | 70歳5か月 | 55年8か月 |
15 | 片岡聡 九段 | 2020年07月23日 | 61歳11か月 | 48年3か月 |
16 | 王銘琬 九段 | 2020年09月03日 | 58歳9か月 | 43年5か月 |
17 | 山下敬吾 九段 | 2022年09月15日 | 44歳0か月 | 28年5か月 |
18 | 彥坂直人 九段 | 2024年09月19日 | 47歳10か月 | 33年5か月 |
19 | 工藤紀夫 九段 | 2024年01月22日 | 83歳5か月 | 68年9か月 |
20 | 高尾紳路 九段 | 2024年09月19日 | 47歳10か月 | 33年5か月 |
21 | 淡路修三 九段 | 2025年01月09日 | 75歳4か月 | 56年9か月 |
22 | 石井邦生 九段 | 2025年04月28日 | 83歳4か月 | 69年0か月 |
23 | 羽根直樹 九段 | 2025年05月29日 | 48歳9か月 | 34年2か月 |
24 | 張栩 九段 | 2025年06月12日 | 45歳4か月 | 31年2か月 |
25 | 今村俊也 九段 | 2025年08月11日 | 59歳4か月 | 45年4か月 |
「ペア碁ワールドフェスティバル2025」が、2025年8月8日(金)から10日(日)までの3日間、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のEXPOメッセ「WASSE」で開催されます。本イベントは、万博のシグネチャー企画「世界遊び・学びサミット」の一環として行われ、国内外約40か国・地域から約250組500名が参加します。世界各地のアマチュア選手や日本のトッププロ棋士がペアを組み、ペア碁を通じて交流と平和を広げます。
決勝戦では、上野梨紗女流棋聖と佐田篤史七段のペアが向井千瑛六段と許家元九段のペアに黒番中押し勝ちを収め、優勝を果たしました。
日本棋院は8日、棋戦「阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦」について、諸般の事情により、第32期となる今期限りで休止すると発表しました。
決勝戦は、当初京都の阿含宗本山総本殿での開催が予定されていましたが、10月1日に日本棋院東京本院で行うことに変更されました。
【第64期大和ハウス杯十段戦予選A】(黒)藤井浩貴三段 対 小池芳弘七段(白) 実戦からの一手です。
対局は第122手まで進み、白番の小池芳弘七段が打った「ノビ」は、非常に厳しい一手でした。
下図は黒が注文した予想図です。
しかし、実戦は小池七段が反撃しました。結果として中央の黒地が4〜5目も減ってしまいました。
プロの対局では、この差は決定的なものです。
単に守るだけでなく、チャンスがあればしっかり反撃する意識を持つことが、勝負の流れを変えるきっかけになります。
8月7日、第51期天元戦本戦の準決勝が打たれ、志田達哉八段が村川大介九段に黒番中押し勝ちを収め、挑戦者決定戦に進出しました。挑戦者決定戦の対戦相手は芝野虎丸十段です。
8月7日に行われた第50期棋聖戦Bリーグの1局で、白番の張栩九段が柳時熏九段に対してわずか54手という異例の速さで中押し勝ちを収め、6勝1敗の成績でB1リーグ1位を確定させました。
張栩九段は、B2リーグを制した大竹優七段とBリーグの優勝決定戦をします。
また、酒井佑規六段も今期5勝1敗の好成績でB1リーグ2位となり、張栩九段と共に来期の棋聖Aリーグへ昇格することが決まりました。
第49回文部科学大臣杯 全国高等学校囲碁選手権大会の全国大会が、2025年8月5日・6日の2日間にわたって開催されました。男子個人戦では、埼玉県・大宮高等学校の渡邉彩登さんが優勝を果たしました。女子個人戦では、東京都・女子聖学院高等学校の倉谷圭乃さんが優勝を飾りました。
順位 | 氏名 | 都道府県 | 学校名 |
---|---|---|---|
優勝 | 渡邉 彩登 | 埼玉 | 大宮高等学校 |
2位 | 宮本 将伍 | 熊本 | 熊本高等学校 |
3位 | 北野 圭亮 | 兵庫 | 西宮南高等学校 |
4位 | 恵原 蓮 | 千葉 | 船橋芝山高等学校 |
5位 | 撹上 龍之介 | 愛知 | 名古屋経済大学市邨高等学校 |
6位 | 草木 和仁 | 京都 | 同志社国際高等学校 |
7位 | 坂下 悠太 | 沖縄 | 首里高等学校 |
8位 | 高山 皐 | 秋田 | 秋田高等学校 |
順位 | 氏名 | 都道府県 | 学校名 |
---|---|---|---|
優勝 | 倉谷 圭乃 | 東京 | 女子聖学院高等学校 |
2位 | 篠原 由奈 | 愛知 | 千種高等学校 |
3位 | 井上 葉月 | 滋賀 | 彦根東高等学校 |
4位 | 石原 莉子 | 愛知 | 南山高等学校女子部 |
5位 | 鈴木 時 | 秋田 | 御所野学院高等学校 |
6位 | 鳥居 志帆 | 長崎 | 長崎東高等学校 |
7位 | 迫 蒼生 | 鹿児島 | 鹿児島高等学校 |
8位 | 久保 幸香 | 大阪 | 追手門学院高等学校 |
【第49回高校選手権男子個人戦決勝】(黒)宮本将伍アマ 対 渡邉彩登アマ(白)
【第49回高校選手権女子個人戦決勝】(黒)倉谷圭乃アマ 対 篠原由奈アマ(白)
第30回LG杯朝鮮日報棋王戦の準決勝戦が8月6日、韓国棋院にて行われ、一力遼九段と申旻埈九段(韓国)がそれぞれ勝利を収め、決勝進出を果たしました。
一力遼九段は準決勝で卞相壹九段を破り、初のLG杯決勝進出を果たしました。日本勢がLG杯の決勝に進出するのは、張栩九段(第9回)、井山裕太九段(第22回)に続き3人目となります。
決勝三番勝負は、2026年1月19日、21日、22日に開催される予定です。
優勝賞金は3億ウォン(約3,300万円)、準優勝賞金は1億ウォン(約1,100万円)
【第30回LG杯準決勝】(黒)卞相壹九段 対 一力遼九段(白)
【第30回LG杯準決勝】(黒)許皓鋐九段 対 申旻埈九段(白)