【第64期大和ハウス杯十段戦予選A】(黒)藤沢里菜七段 対 黄翊祖九段(白) 実戦からの一手です。
対局は第201手まで進み、黒の藤沢里菜七段が「アタリ」を打ちました。この一手は、自分の黒石一子をあえて犠牲にして、
黒2・黒4が先手となりました。
その結果、図3の黒1が成立し、「a」と「b」が見合いとなります。
ここで白番の黄翊祖九段が投了しました。ちなみにこのあと、白1「ナラビ」が手筋です。黒の5子を取ることはできますが、それでも形勢をひっくり返すには至らないです。
あえて石を捨て、有利に運ぶ「捨て石」の発想は、非常に重要な考え方です。
2025年8月4日・5日、第49回全国高等学校囲碁選手権大会の団体戦が開催され、女子団体戦で愛知県の南山高等学校女子部、男子団体戦では東京都の駒場東邦高等学校が優勝しました。
順位 | 都道府県 | 学校名 |
---|---|---|
優勝 | 愛知 | 南山高等学校女子部 |
2位 | 東京 | 白百合学園高等学校 |
3位 | 京都 | 洛南高等学校 |
4位 | 滋賀 | 彦根東高等学校 |
5位 | 長野 | 須坂高等学校 |
6位 | 山梨 | 甲府第一高等学校 |
7位 | 栃木 | 宇都宮女子高等学校 |
8位 | 神奈川 | 桐蔭学園高等学校 |
順位 | 都道府県 | 学校名 |
---|---|---|
優勝 | 東京 | 駒場東邦高等学校 |
2位 | 埼玉 | 春日部高等学校 |
3位 | 秋田 | 秋田高等学校 |
4位 | 宮城 | 仙台第二高等学校 |
5位 | 東京 | 麻布高等学校 |
6位 | 広島 | 広島学院高等学校 |
7位 | 神奈川 | 栄光学園高等学校 |
8位 | 岡山 | 岡山朝日高等学校 |
【第4回テイケイグループ杯レジェンド戦決勝】(黒)趙治勲名誉名人 対 彦坂直人九段(白)実戦からの一手です。
対局は第28手まで進み、白番の彦坂九段が【オサエ】の一手を打ちました。この手は一見控えめに見えますが、とても「手厚い」着手です。
この一手によって、黒石をしっかり封じ込めただけでなく、右辺にはしっかりとした白地ができました。さらに注目すべきは、白1の【ハネ】が先手になったことです。このハネも大きな目数につながり、実利の面でも大きいです。
厚くて、目数も増え、後続の手にもつながる着手は、基本的に「良い手」とされています。このような「手厚い」棋風を、ぜひ参考にしてみてください。
【第4回テイケイグループ杯レジェンド戦決勝】(黒)趙治勲名誉名人 対 彦坂直人九段(白)
韓国・ソウルの韓国棋院本館にて、第30回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦8強戦が8月4日午前10時より行われました。日本の一力遼九段は、韓国の安国鉉九段に黒番163手までで中押し勝ちを収め、準決勝へ進めました。
朴廷桓九段と卞相壹九段の一戦は、卞九段が白番146手で中押し勝ちを収めました。姜東潤九段と申旻埈九段の一戦では、申九段が226手で白番中押し勝ち。卞九段と申九段が勝ち上がりました。
許皓鋐九段と偰玹準九段の一戦は、偰九段の兵役服務期間のため、許九段の不戦勝となります。
一力遼九段(日本) vs 卞相壹九段(韓国)
申旻埈九段(韓国) vs 許皓鋐九段(台湾)
優勝賞金は3億ウォン(約3,300万円)、準優勝賞金は1億ウォン(約1,100万円)
【第30回LG杯準々決勝】(黒)一力遼九段 対 安国鉉九段(白)
【第30回LG杯準々決勝】(黒)朴廷桓九段 対 卞相壹九段(白)
【第30回LG杯準々決勝】(黒)姜東潤九段 対 申旻埈九段(白)
8月4日、第50期棋聖戦Aリーグの1局が打たれ、本木克弥九段が村川大介九段に敗れた結果、高尾紳路九段のAリーグ優勝を決めました。本木九段が2位となり、両者は来年度のSリーグに昇格を確定しました。
2025年7月の対局統計結果をまとめました。7月の碁力スコア上昇トップ3は近藤登志希三段(+267)、嵯峨駿太郎初段(+258)、余正麒八段(+205)です。
順位 | 棋士名 | スコア変動 | 7月初 | 7月末 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 近藤登志希 三段 | ▲267 | 2403 | 2670 | 勝 勝 勝 |
2 | 嵯峨駿太郎 初段 | ▲258 | 2178 | 2436 | 勝 勝 負 勝 |
3 | 余正麒 八段 | ▲205 | 4492 | 4697 | 負 勝 負 勝 勝 勝 |
4 | 広瀬優一 七段 | ▲202 | 3338 | 3540 | 負 勝 勝 勝 |
5 | 張豊猷 九段 | ▲186 | 2720 | 2906 | 勝 勝 |
6 | 鶴山淳志 八段 | ▲157 | 2624 | 2781 | 負 勝 負 |
7 | 重川明司 二段 | ▲136 | 2023 | 2159 | 勝 勝 |
8 | 村本渉 五段 | ▲129 | 2713 | 2842 | 勝 勝 勝 |
9 | 森田道博 九段 | ▲122 | 2438 | 2560 | 勝 勝 |
10 | 松本武久 八段 | ▲116 | 2874 | 2990 | 勝 勝 |
11 | 寺山怜 六段 | ▲112 | 2381 | 2493 | 勝 負 勝 勝 |
12 | 小林光一 九段 | ▲106 | 2520 | 2626 | 勝 勝 負 |
13 | 中根大喜 初段 | ▲101 | 2478 | 2579 | 勝 勝 勝 勝 |
14 | 古谷裕 八段 | ▲91 | 2330 | 2421 | 勝 |
15 | 小西理章 三段 | ▲91 | 2510 | 2601 | 勝 負 勝 |
16 | 張栩 九段 | ▲90 | 3307 | 3397 | 勝 勝 勝 勝 勝 |
17 | 王立誠 九段 | ▲89 | 2681 | 2770 | 負 負 勝 勝 勝 勝 |
18 | 黄翊祖 九段 | ▲85 | 2864 | 2949 | 勝 勝 勝 勝 負 |
19 | 三村智保 九段 | ▲78 | 2814 | 2892 | 勝 |
20 | 小山栄美 六段 | ▲77 | 2441 | 2518 | 勝 負 |
順位 | 棋士名 | スコア変動 | 7月初 | 7月末 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 表悠斗 二段 | ▼800 | 3917 | 3117 | 負 勝 勝 |
2 | 三浦太郎 四段 | ▼250 | 3716 | 3466 | 勝 負 勝 負 |
3 | 溝上知親 九段 | ▼249 | 3293 | 3044 | 負 負 負 勝 |
4 | 大竹優 七段 | ▼247 | 3755 | 3508 | 負 負 負 勝 勝 勝 勝 |
5 | 加藤千笑 三段 | ▼203 | 2928 | 2725 | 負 負 負 勝 負 |
6 | 平田智也 八段 | ▼179 | 3909 | 3730 | 勝 負 勝 負 勝 勝 |
7 | 横塚力 七段 | ▼177 | 3266 | 3089 | 勝 負 負 負 負 |
8 | 秋山次郎 九段 | ▼164 | 3969 | 3805 | 負 勝 |
9 | 井山裕太 王座・碁聖 | ▼163 | 4932 | 4769 | 勝 負 負 負 負 |
10 | 芝野虎丸 十段 | ▼153 | 5893 | 5740 | 負 勝 負 勝 勝 勝 勝 勝 勝 |
第4回テイケイグループ杯レジェンド戦の決勝戦が8月2日、東京都千代田区・市ケ谷の日本棋院で行われました。対局は、趙治勲名誉名人と彦坂直人九段による顔合わせとなり、彦坂九段が熱戦を制して初優勝を飾りました。
趙九段「彦坂九段は人柄が良くて、すこく正統派の碁で強い、尊敬できる人です。」
彦坂九段「治勲先生、僕が若い頃からとにかく一回も勝ったこともなく、ほとんと負けたのです。今の治勲先生が人間化(笑)になってきて、良い勝負できるかなと思っている。」
500万円
第50期碁聖戦五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の第4局が8月1日、東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われました。井山裕太碁聖が黒番中押し勝ちを収め、対戦成績を2勝2敗のタイに戻しました。決着は最終局に委ねられました。
2025年に入ってから、井山碁聖は芝野十段との対局で2勝7敗と大きく負け越していました。
日付 | 棋戦・対局名 | 勝者 |
---|---|---|
3月3日 | 第63期十段戦 挑戦手合第1局 | 芝野虎丸 |
3月17日 | 第63期十段戦 挑戦手合第2局 | 芝野虎丸 |
3月24日 | 第80期本因坊戦 本戦2回戦 | 芝野虎丸 |
4月3日 | 第63期十段戦 挑戦手合第3局 | 芝野虎丸 |
6月25日 | 第50期碁聖戦 挑戦手合第1局 | 芝野虎丸 |
7月9日 | 第50期碁聖戦 挑戦手合第2局 | 井山裕太 |
7月18日 | 第50期碁聖戦 挑戦手合第3局 | 芝野虎丸 |
7月24日 | 第50期名人戦 リーグプレーオフ | 芝野虎丸 |
8月1日 | 第50期碁聖戦 挑戦手合第4局(今回) | 井山裕太 |
最終局は8月20日に同じく日本棋院東京本院にて行われます。
8月1日 9:00 - 立会人の河野臨九段の合図で対局が始まりました。
8月1日 12:00 - 昼食。井山裕太碁聖【明治座】瑞雲。芝野虎丸十段【あづまや】親子重。
8月1日 14:00 - 午後おやつ時間。両者とも:【アルカティア市ヶ谷 スリーぜ】のケーキ
8月1日 18:30 - 芝野虎丸十段が井山裕太碁聖に黒番中押し勝ちを収め、2勝1敗で王手をかけました。
第67回ヨーロッパ囲碁大会(European Go Congress)は、7月19日から8月2日までポーランド・ワルシャワで開催され、48か国・地域から949名が参加しました。過去最大規模です。
ポーランドが、自国で開催されたヨーロッパ囲碁大会において、個人戦と団体戦の両方で優勝を果たし、初の「ダブル優勝」を達成しました。
表彰式では、スルマ選手がポーランド初代ヨーロッパチャンピオンであるヤヌシュ・クラシェックさんからトロフィーと4000ユーロの賞金を授与されました。
スルマ選手は「自国での開催ということで、より強い意志を持って臨みました。今後もヨーロッパ囲碁の普及に努めたい」と語りました。
大会運営を担ったEGC関係者は、「大会史上最大規模での成功だけでもマイルストーンですが、ポーランド選手が個人・団体の両方で優勝したことは、運営側にとって最高の贈り物となりました」と喜びを語っています。
「第46回文部科学大臣杯 少年少女囲碁大会」が7月29日・30日の2日間にわたり開催されました。小学生の部では宮崎県代表の岩切知輝さん、中学生の部では東京都の横手将生さんが優勝を果たしました。
順位 | 氏名 | 都道府県 | 学校名 |
---|---|---|---|
優勝 | 岩切 知輝 | 宮崎 | 都城市立祝吉小学校 |
2位 | 永代 斗真 | 東京 | 三鷹市立東台小学校 |
3位 | 木下 裕揮 | 埼玉 | 志木市立志木小学校 |
4位 | 北川 貴敏 | 大阪 | 大阪市立横堤小学校 |
順位 | 氏名 | 都道府県 | 学校名 |
---|---|---|---|
優勝 | 横手 将生 | 東京 | 大田区立東調布中学校 |
2位 | 桑原 多喜 | 東京 | 杉並区立天沼中学校 |
3位 | 刈谷 研 | 東京 | 巣鴨中学校 |
4位 | 森 達輝 | 島根 | 出雲市立第二中学校 |
公益財団法人日本棋院は、2024年4月1日から2025年3月31日までの事業活動をまとめた「2024年度事業報告書」を発表しました。本報告では、棋戦開催、棋士育成、青少年教育、国際交流、情報発信など、多方面にわたる取り組みの成果が詳細に紹介されています。
青少年向け普及事業では、学校教育への囲碁導入が拡大し、全国63校で正課授業として12,215人、118校で課外活動として16,025人が参加しました。合計約28,240人が囲碁に触れたことになります。
日本棋院はナショナルチーム制度を通じ、世界で活躍できる棋士の育成を目指しています。
2025年3月末の総資産は44億2,872万円で、前年に比べ約3,310万円増加しました。流動資産が17.6億円、固定資産が26.7億円です。
報告書では、今後も学校教育、国際交流、若手育成の三本柱で活動を拡充することを表明しています。また、収益部門・寄付金・コンプライアンス整備など、経営基盤の強化にも継続的に取り組んでいます。
囲碁イベント「ワイズアカデミー杯」が今年休止となることが、スポンサーの大森善郎さんの投稿により発表されました。大森さんは「これは中止ではなく休止であり、今後も若者の夢を応援し続ける」と明言しています。
休止の背景には、日本棋院による棋士採用数削減の方針と、それに対する公の説明がなされていないことへの強い懸念があると述べられています。
今年4月には、院生の保護者会から棋士採用削減の見直しを求める嘆願書が提出されたことが報じられました。嘆願書では、「このままでは囲碁界の将来に恒久的なダメージを与える」と強く警鐘が鳴らされ、「囲碁界の衰退を招く施策は撤回すべき」と訴えています。
しかし現時点では、
今年6月に公表された日本棋院の財務中間報告においても、棋士採用削減については一切触れられていませんでした。報告書には他の削減案も記載がなく、関係者の間では「若手を削るしか策がないのか」という声も聞かれます。
現在、囲碁ファンや関係者が新聞報道に頼るしかない状況が続いており、「なぜ日本棋院からの直接説明がないのか」という疑問の声が高まっています。
プロ棋士の一部からもSNS上でオープンな議論の場を設けるべきとの声が上がっており、最近では「若手棋士が社会保険の適用を受けられていない」という課題も指摘されています。
今回の「ワイズアカデミー杯」休止について、大森さんは苦渋の決断であったことを明かしつつも、「これは中止ではなく休止です」と強調しました。最後に、「これからも若者の夢を応援していく姿勢に変わりはありません」と締めくくっており、囲碁界の将来に向けた前向きな意思表示となっています。
「第30回LG杯朝鮮日報棋王戦」の本戦8強戦と準決勝が、韓国棋院本館で行われます。8強戦は8月4日、準決勝は8月6日に開催される予定です。
8強には韓国から6名、日本から1名、台湾から1名です。
決勝三番勝負は2026年1月19日・21日・22日に予定されています。
優勝賞金は3億ウォン(約3,300万円)、準優勝は1億ウォン(約1,100万円)となっており、各対局者に3時間の持ち時間と40秒の秒読み5回が与えられます。
【第19回倡棋杯準決勝三番勝負第1局】(黒)連笑九段 対 丁浩九段(白)実戦からの一手です。第72手目に丁九段が打った一手が局面の流れを大きく変えました。
白72があまり見られない着手です。
黒2子へ圧力を仕掛けると同時に、A点の弱点もケアできます。
白は黒を完全に左辺で封鎖し、主導権を握り続ける展開となります。さらに左下隅の白石には利き筋が残されており、黒は完全には生きていない状態です。
実戦では白が左辺全体に大きな地を築くことに成功しました。この模様は盤面全体における白の優位を決定づけるものであり、丁九段が明らかなリードを得た結果となりました。
7月27日、第81回本因坊秀策囲碁まつり・第26回本因坊秀策杯が、広島県尾道市因島外浦町本因坊秀策囲碁記念館内で開催されました。決勝では、表悠斗三段が牛栄子四段を破り、初優勝を果たしました。
表三段は、板垣友輝アマ、大西研也六段、西岡正織五段という実力者たちに勝利し、決勝の舞台に駒を進めました。一方の牛四段は、本戦で玉置節丸アマ、竹田和正アマ、ベテランの結城聡九段を下し、決勝に進出しました。
本因坊秀策杯は、江戸時代後期の名棋士・本因坊秀策(1829–1862)の故郷である尾道市因島にて毎年開催される記念イベントです。プロ棋士8名とアマチュア棋士8名によるトーナメントで、優勝賞金は100万円、準優勝には30万円が授与されます。今大会の審判長は中根直行九段が務めました。
女流棋士・万波奈穂四段が、7月25日に自身のX(旧ツイッター)を更新し、第2子を妊娠していることを公表しました。現在は安定期に入っており、年末年始ごろの出産を予定しているとのことです。
万波四段は投稿の中で、「私事で恐縮ですが、このたび新たな命を授かったことをご報告させていただきます」と述べ、妊娠の喜びを報告しました。
また、「今は安定期に入り、年末年始ごろの出産を予定しています」と、順調な経過であることも明かしました。
今後については「娘とお腹の赤ちゃんを最優先にしつつ、無理のない範囲で対局や仕事を続けていきたいと思っています。どうか、温かく見守っていただけたら嬉しいです」と、ファンに向けたメッセージを添えました。
万波四段はさらに、フォロワーからの祝福に対し、「皆さん、たくさんのお祝いのお言葉をありがとうございます🥹」と感謝の気持ちを綴りました。
そして、「昨日の検診で先生に『女の子かも』と言われたので帰宅して娘に伝えると、『やった〜妹だ〜〜!』と喜んでくれました」とのエピソードも紹介しました。
第50期名人戦リーグのプレーオフが7月24日、東京・市ケ谷の日本棋院で行われました。芝野虎丸十段が井山裕太王座に白番中押し勝ちを収め、名人戦挑戦権を手にしました。
第1譜(1-30手)
白26手にはやや疑問があり、J15に打つのがより良いとされます。
白28手はやや繊細さに欠けており、E17がより良い着手です。
この譜では、形勢は両分けです。
第2譜(31-60手)
白40手にはやや疑問があり、E17への着手が望ましいです。
黒47手にもやや疑問があり、B15がより良いとされます。
黒49手もやや疑問で、B17に打つのが適切です。
黒59手はやや繊細さに欠けており、C12がより良い手とされます。
この譜では、白が一定の成果を挙げ、形勢をややリードしています。
第3譜(61-90手)
白72手はやや損であり、H2に打つのがより良いとされます。
白82手は再考の余地があり、G3が有力な選択肢です。
黒85手には少し疑問があり、C3に打つ方が有利です。
白88手にはやや不満があり、R3がより良い手とされます。
この譜では、黒が困難を乗り越え、局面の主導権を握りました。
第4譜(91-120手)
黒91手はやや損であり、H14への着手が望ましいです。
白102手は小さな損であり、H16に打つ方が有利です。
黒107手にはやや不満があり、H18がより良い選択です。
黒127手には少し疑問があり、P11に打つ方が有利です。
この譜では、黒は苦戦が続いています。
第5譜(121-150手)
白122手はやや繊細さに欠けており、L18がより良い手とされます。
白124手にはやや疑問があり、L18が検討されます。
白126手にもやや疑問があり、R9が適切な選択です。
黒127手には少し疑問があり、P11に打つ方が有利です。
この譜では、白の苦戦が続いています。
第6譜(151-182手)
黒151手はやや繊細さに欠けており、B12がより良い手とされます。
白152手は軽微なミスで、N7が適切な選択です。
黒153手には少し疑問があり、B12が良い手とされます。
この譜では、黒の奮闘も実らず、形勢は困難な状況に陥りました。
第7譜(181-210手)
黒191手は不十分であり、N11に打つ方が有利です。
この譜では、白が明確な優勢を築いています。
第8譜(211-230手)
230手まで、白番中押し勝ちで終局となります。
第50期名人戦リーグのプレーオフが7月24日、東京・市ケ谷の日本棋院で行われました。芝野虎丸十段が井山裕太王座に白番中押し勝ちを収め、名人戦挑戦権を手にしました。
芝野十段は前期の名人戦七番勝負で一力遼名人に敗れ、タイトルを失いました。今期はそのリベンジをかけた挑戦となります。リーグ序盤では2連敗スタートと苦しい状況でしたが、後半戦で6連勝を重ね、プレーオフに持ち込んだ末の挑戦となりました。
一方の井山王座は、リーグ戦で6連勝という圧巻の滑り出しを見せていましたが、最終盤の3連敗が響き、挑戦権を逃す形となりました。あと一歩で七番勝負の舞台に届かなかった結果に、悔しさが残ります。
第1局 8月26日(火)・27日(水) 鹿児島県鹿児島市「城山ホテル鹿児島」
第2局 9月3日(水)・4日(木) 長野県高山村「藤井荘」
第3局 9月11日(木)・12日(金) 三重県鳥羽市「戸田家」
第4局 9月22日(月)・23日(火) 神奈川県箱根町「ホテル花月園」
第5局 10月7日(火)・8日(水) 山梨県甲府市「常磐ホテル」
第6局 10月14日(火)・15日(水) 愛知県田原市「角上楼」
第7局 11月5日(水)・6日(木) 千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」
第44期女流本因坊戦の本戦準決勝、牛栄子四段と上野愛咲美女流名人の一局が、7月24日に打たれました。牛四段が白番中押し勝ちを収め、挑戦者決定戦進出を決めました。
牛四段は次戦で、すでに挑戦者決定戦進出を決めている星合志保四段と対局します。勝者が藤沢里菜女流本因坊への挑戦権を獲得します。
若手棋士(2025年4月1日時点で17歳以下)および院生、計16名によるリーグ戦、第4回イベロ・ジャパン杯(後援:(株)イベロ・ジャパン)の第1日目が7月22日に行われました。
桑原樹二段、嵯峨駿太郎初段、國松聡院生、吉田透真院生の4名が2連勝と好スタートを切りました。
大会は明日、7月23日(水)に第3回戦・第4回戦が行われ、全4回戦を終えて優勝者が決定します。
番号 | 出場者 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 桑原樹二段 | ○ | ○ | 2-0 | ||
2 | 篠田優也院生 | × | × | 0-2 | ||
3 | 竹下奈那初段 | × | ○ | 1-1 | ||
4 | 朝日悠俊初段 | ○ | × | 1-1 | ||
5 | 荒井幹太初段 | × | ○ | 1-1 | ||
6 | 高山希々花初段 | ○ | × | 1-1 | ||
7 | 吉田透真院生 | ○ | ○ | 2-0 | ||
8 | 後藤一二段 | × | × | 0-2 | ||
9 | 國松聡院生 | ○ | ○ | 2-0 | ||
10 | 張心治初段 | × | ○ | 1-1 | ||
11 | 栁原咲輝二段 | ○ | × | 1-1 | ||
12 | 関山穂香初段 | × | × | 0-2 | ||
13 | 嵯峨駿太郎初段 | ○ | ○ | 2-0 | ||
14 | 小幡みのり初段 | × | × | 0-2 | ||
15 | 陳奕航院生 | × | ○ | 1-1 | ||
16 | 表悠斗三段 | ○ | × | 1-1 |
第50期名人リーグの最終一斉対局が7月21日に行われ、首位で最終戦に臨んだ井山裕太王座は、広瀬優一七段に敗れ、リーグ成績を6勝2敗としました。挑戦者決定はプレーオフに持ち越されることになりました。
一方、芝野虎丸十段は村川大介九段との対局で白番中押し勝ちを収め、6勝2敗で並びました。
芝野さんはリーグ序盤で2連敗を喫していたものの、その後6連勝で驚異の追い上げを見せました。「今朝もプレーオフのことは考えなかった」と語った芝野さんですが、結果として井山王座との一騎打ちに持ち込みとなりました。
井山裕太王座と芝野虎丸十段によるプレーオフは、7月24日(木)に行われる予定です。2連敗で迎える井山さんが意地を見せるのか、それとも波に乗る芝野さんが勢いのまま挑戦権をつかむのか、注目の一戦となります。
注目が集まる第50期名人リーグ最終一斉対局が、7月21日に行われます。現在6勝1敗で単独首位の井山裕太王座が、広瀬優一七段との大一番に臨みます。井山さんが勝利すれば、名人戦挑戦者としての座が確定しますが、敗れた場合はプレーオフとなります。
ほかの対局結果と関係なく、井山さんが挑戦権を獲得します。
芝野さんと井山さんによるプレーオフが行われます。
許さんと井山さんによるプレーオフが行われます。
福岡さんと井山さんによるプレーオフが行われます。
第19期朝日アマ名人戦三番勝負第2局が打たれ、夏冰アマ名人が挑戦者栗田佳樹さんに黒番中押し勝ちを収め、2勝0敗でアマ名人位を防衛し、2連覇を達成しました。
第19期朝日アマ名人戦三番勝負第2局が打たれ、夏冰アマ名人が挑戦者栗田佳樹さんに黒番中押し勝ちを収め、2勝0敗でアマ名人位を防衛し、2連覇を達成しました。
第19期朝日アマ名人戦三番勝負第1局、夏冰アマ名人が挑戦者栗田佳樹さんに白番で3目半勝ちを収め、防衛まであと1勝となります。
中盤では、夏さんの打ち込んだ石が丸ごと取られるなど、苦しい展開が続きましたが、直後に栗田さんの誤算があり、下辺1線の敵石を止める判断を誤ったことで、逆に自陣を塗り替えられる結果となり、勝負が一気に逆転しました。
第2局は、あす7月20日(日)午前9時より打たれる予定です。もし栗田さんが勝てば、同日の午後に決勝の第3局が行われます。
第19期朝日アマ名人戦三番勝負第1局、夏冰アマ名人が挑戦者栗田佳樹さんに白番で3目半勝ちを収め、防衛まであと1勝となります。
中盤では、夏さんの打ち込んだ石が丸ごと取られるなど、苦しい展開が続きましたが、直後に栗田さんの誤算があり、下辺1線の敵石を止める判断を誤ったことで、逆に自陣を塗り替えられる結果となり、勝負が一気に逆転しました。
第2局は、あす7月20日(日)午前9時より打たれる予定です。もし栗田さんが勝てば、同日の午後に決勝の第3局が行われます。
第50期碁聖戦五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の第3局が7月18日、東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われました。芝野虎丸十段が井山裕太碁聖に黒番中押し勝ちを収め、2勝1敗で王手をかけました。
この譜では、形勢は両分けです。
白52手はやや軽率であり、H4に打つのが妥当とされます。
黒53手は疑問があり、K4が正着です。
白54手にはやや不満があり、K2が良い選択とされます。
黒55手も非常に疑問であり、K4を選ぶのが望ましいです。
この譜では、白が一定の成果を挙げ、形勢をややリードしています。
黒63手はやや損であり、K8がより良い着手です。
黒73手にはやや疑問があり、K12が良い手とされます。
白74手もやや疑問で、H10が適切な選択です。
白90手は軽微なミスであり、N13に打つのがより有利です。
この譜では、黒は依然として苦戦が続いています。
黒91手には少し疑問があり、O11がより良い手とされます。
白102手はやや損であり、J12が良い選択です。
白108手もやや損で、S16が適切な選択です。
白112手もやや損で、P15が適切な一手とされます。
この譜では、黒が困難を打開し、局面の主導権を握りました。
白132手にはやや不満があり、L14が良い選択です。
白140手はやや繊細さに欠け、D15がより良い手とされます。
黒143手はやや損であり、D15が検討されます。
白148手は軽微なミスで、L14に打つのがより有利です。
この譜では、白の苦戦が続いています。
白154手はやや損であり、L14が適切な着手です。
黒155手もやや損で、K17がより良い手とされます。
白166手は好ましくなく、Q19が良い選択です。
黒179手はやや軽率であり、P19が正着とされます。
この譜では、白が困難を乗り越え、局面の主導権を握りました。
白186手はやや損であり、L8が検討されます。
白188手にも少し疑問があり、L8が良い選択です。
白190手は非常に良くなく、L8が正着とされます。
黒191手は問題があり、L2が有力な一手とされます。
この譜では、黒の苦戦が続いています。
黒223手はやや損であり、D11が検討されます。
黒225手は疑問であり、D11が正着です。
白232手はやや損であり、A2がより良い手とされます。
白238手もやや損で、D11がより良い選択です。
この譜では、黒が苦境を脱し、局面の主導権を握りました。
269手まで、黒番中押し勝ちで終局となります。