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第50期碁聖戦第3局 1勝1敗のに

第50期碁聖戦五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の第3局が7月18日、東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われました。芝野虎丸十段が井山裕太碁聖に黒番中押し勝ちを収め、2勝1敗で王手をかけました。

第4局は、8月1日に同じく日本棋院東京本院にて行われます。

対局の流れ

7月18日 9:00 - 立会人の王銘琬九段の合図で対局が始まりました。
対局開始

7月18日 12:00 - 昼食。井山裕太碁聖:あづまやのうな重。芝野十段:あづまやの親子重。
昼食・うな重
昼食・親子重

7月18日 15:00 - 午後おやつ時間。井山裕太碁聖:ティラミス。芝野十段:マンゴープリン。
ティラミス
マンゴープリン

7月18日 18:59 - 芝野虎丸十段が井山裕太碁聖に黒番中押し勝ちを収め、2勝1敗で王手をかけました。
終局

特設ページ:

第50期碁聖戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:

【第50期碁聖戦挑戦手合第3局】(黒)芝野虎丸十段 対 井山裕太碁聖(白)

囲碁学習 形を崩す手筋③

封鎖と関連した形を崩す手筋です。白の反発によっては実利に転換するなど、変化の余地もあります。


失敗図 - 黒1のハネから黒3のオシは、十分ではありません。これより積極的手段があります。
失敗図

正解図 - 黒1のハサミツケが封鎖と関連した形を崩す手筋です。白6まで、失敗図とは大違いです。
正解図

変化図 - 黒1に対して、白2の反発があります。黒9まで実利を占めて不満はありません。
変化図


関連リンク

囲碁学習 形を崩す手筋③

形を崩しに行けば、当然相手の反発が予想されます。その反発に対して、十分に対抗できるかどうか、読みの裏付けが必要となります。


失敗図 - 黒1のアタリは安易な手段です。これよりきびしいがないと、何か物足りないです。
失敗図

正解図 - 黒1のマクリが形を崩す手筋です。黒9まで気持ち良く封鎖できます。
正解図

変化図 - 黒1のマクリに対して、白2の反撃があります。黒3とツナギ、黒5のハネで隅を全部取ることができます。白の反撃は無理です。
変化図


関連リンク

第44期女流本因坊準決勝 星合、挑戦者決定戦へ進出

第44期女流本因坊戦の本戦準決勝、向井千瑛六段対星合志保四段の一局が、7月17日に打たれました。星合志保四段が黒番で5目半勝ちを収め、挑戦者決定戦進出を決めました。

挑戦者決定戦の相手は牛栄子四段と上野愛咲美女流名人の勝者となります。星合四段は第40期の挑戦者で、4年ぶりの再挑戦まで、あと1勝です。


関連棋譜

【第44期女流本因坊戦準決勝】(黒)星合志保四段 対 向井千瑛六段(白)

囲碁学習 形を崩す手筋②

形を崩すのと形を整えることは表裏の関係があります。急所ということです。一手の差で、石の強弱が入れ替わります。


正解図

黒1のノゾキが白の断点を狙って、形を崩す手筋です。白2と守れば、黒3と飛ぶと攻めの態勢が整います。

囲碁学習 形を崩す手筋②


変化図

白2のツケも考えられます。黒は9まで厚く封鎖して、十分満足です。

囲碁学習 形を崩す手筋②


変化図

白2の強い抵抗手段もあります。黒3コスミで、aの躍り出しとbのキリが見合いです。白の形が薄いので、黒は十分に戦えます。

囲碁学習 形を崩す手筋②


関連リンク:

囲碁学習 形を崩す手筋①

形を崩すには、形の良し悪しが分からなければ、崩すこともできません。本型、形に急所があります。


失敗図

黒1のサガリでは白に安心されてしまいます。白2のトビが良い手で、黒aのノビなら、白bのオサエが先手なので、白が十分戦えます。

囲碁学習 形を崩す手筋①


正解図

黒1のアテコミが急所です。白8まで、二つ弱石に分断されました。

囲碁学習 形を崩す手筋①


関連リンク:

棋譜解説 【第50期名人戦リーグ】(黒)井山裕太王座 対 余正麒八段(白)

第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ(朝日新聞社主催)は7月14日に注目の一局が行われました。余正麒八段が、井山裕太王座に238手まで、白番中押し勝ちを収めました。井山王座はリーグ成績6勝1敗となり、挑戦権決定は21日の最終戦に持ち越しとなりました。

棋譜解説

黒番:井山裕太王座
白番:余正麒八段
手数:238手
結果:白番中押し勝ち
対局日:2025-07-14


第1譜(1-30手)

第1譜
白26手はやや繊細さに欠けており、K3に打つのがより良い選択とされています。
この譜では、形勢は両分けです。


第2譜(31-60手)

第2譜
白34手はやや損であり、K16がより良い手とされています。
白42手は軽微な損で、F15が適切な着手です。
白54手は小さなミスで、C19に打つのがより有利です。
黒57手はやや繊細さに欠けており、J17に打つのが望ましいです。
この譜では、黒が一定の成果を挙げ、やや形勢をリードしています。


第3譜(61-90手)

第3譜
白70手はやや損であり、E12がより良い手とされています。
黒83手もやや損で、C8が適切な着点です。
白84手には少し不満があり、H19が良い選択です。
白86手もやや損で、H19が検討されます。
この譜では、白の苦戦が続いています。


第4譜(91-120手)

第4譜
黒91手には少し疑問があり、D7がより良い選択です。
黒93手は軽微な損であり、N13が良い手とされています。
黒109手にはやや疑問があり、L11に打つほうが有利です。
黒115手はやや損で、K7が選択肢として考えられます。
この譜では、白が困難を打開し、局面の主導権を握りました。


黒109手の変化図

変化図


第5譜(121-150手)

第5譜
黒121手はやや損であり、C12が良い手とされています。
白132手は好ましくなく、A13が適切な選択です。
白136手には少し不満があり、E7に打つのが有利です。
黒143手はやや損であり、H12がより良い手とされています。
この譜では、黒の苦戦が続いています。


第6譜(151-182手)

第6譜
白164手はやや損であり、J3がより良い選択です。
黒165手もやや損で、E6に打つのが適切です。
黒173手は良い手です。
黒175手はやや不満があり、O3が良い手とされています。
白178手はやや繊細さに欠けており、L3がより良い着手です。
この譜では、黒の苦戦が続いています。


第7譜(181-210手)

第7譜
黒189手は非常に良くなく、K5が正着とされています。
白204手は小さなミスであり、K8が良い手です。
白208手はやや繊細さに欠けており、J6に打つのが適切です。
黒209手も軽微なミスであり、O11が好手とされています。
この譜では、黒の奮闘も実らず、形勢は苦境に陥りました。


第8譜(211-238手)

第8譜
黒227手は目に見えるミスであり、F10に打てば危機を回避できたとされています。
白228手は考慮不足であり、E1がより良い選択です。
白230手は非常に疑問があり、O16が有効な手です。
黒231手も非常に疑問のある一手であり、O15が適切な着手とされています。
238手まで、白番中押し勝ちで終局となります。


関連棋譜:

【第50期名人戦リーグ】(黒)井山裕太王座 対 余正麒八段(白)

第50期囲碁名人戦リーグ 名人戦挑戦者決定は最終戦へ持ち越し

2025年7月14日、第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ(朝日新聞社主催)の注目局が行われ、井山裕太王座が余正麒八段との対局にて、黒番中押し負けを喫しました。対局は238手まで続き、これにより井山王座のリーグ成績は6勝1敗となり、挑戦者決定は7月21日の最終戦へと持ち越されました。

勝てば挑戦決定、敗れればプレーオフ

井山王座が最終戦で広瀬優一七段に勝利すれば、挑戦者として名人位への挑戦が確定しますが、敗れた場合は他の棋士と同率となり、プレーオフに突入します。

最終成績で6勝2敗が複数名出た場合、名人リーグの規定により、リーグ序列上位の2名が挑戦者決定プレーオフを行います。井山王座は現在、序列上位に位置しているため、少なくともプレーオフ進出が確定しています。


関連棋譜

【第50期名人戦リーグ】(黒)井山裕太王座 対 余正麒八段(白)


成績表(2025年7月14日時点)

序列 棋士 芝野 井山 山下 村川 広瀬 福岡 成績 昇降
1 芝野 × × 5-2
2 × × × 4-3
3 井山 × 6-1
4 × × 5-2
5 山下 × × × × × × 1-6 陥落
6 村川 × × × × × 2-5 陥落
6 × × × × × × 1-6 陥落
6 広瀬 × × × × × 2-5 陥落
6 福岡 × × 6-2

2025年7月14日、東京・市ヶ谷の日本棋院本院にて行われた第50期棋聖戦B2リーグで、大竹優七段が富士田明彦八段との対局にて黒番2.5目勝ちを収め、通算成績を5勝1敗とし、リーグ内の序列が上位であることで、最終戦を待たずしてB2リーグの優勝が確定しました。


関連棋譜

【第50期棋聖戦Bリーグ】(黒)大竹優七段 対 富士田明彦八段(白)


成績表:

序列 棋士 富士田 安達 志田 大竹 佐田 小池 瀬戸 成績 昇降
1 富士田 × × × × 2-4
2 安達 × × × × 2-4
3 志田 × × × × 2-4
4 大竹 × 5-1 1位
5 佐田 × × × 3-3
6 小池 × × × 3-3
7 × × 4-2
8 瀬戸 × × × 3-3

囲碁学習 入門編② -- 囲碁用具

対局に最低限必要な用具は、碁盤(ごばん)碁石(ごいし)の2つだけです。これだけあれば、どなたでもすぐに対局を始められます。


碁盤(ごばん)

正式なサイズで、縦横にそれぞれ線が19本入った「19路盤」と呼ばれます。本格的な対局や大会などでも使われる標準サイズです。

最初は広すぎて覚えづらい場合もあるため、小さな盤から始めるのがおすすめです。13路盤、9路盤、7路盤は、お子様や入門講座で使われる場合が多いです。


碁石(ごいし)

19路盤には交点が361カ所あるため、
黒石181個+白石180個=361個 が基本セットです。

  • プラスチック製・ガラス製:安価で割れにくく、初心者におすすめです。
  • 那智黒(なちぐろ)製の黒石/蛤(はまぐり)製の白石:美しい模様と手触りが魅力。本格派向けの高価な碁石です。

碁笥(ごけ)

碁石を収納するための容器です。木製やプラスチック製など、さまざまな素材があります。


対局時計(たいきょくどけい)

制限時間をはかる道具です。デジタル式は秒読み設定など多機能で、初心者には操作が簡単なものがおすすめです。

棋譜解説 【第10回扇興杯女流囲碁最強戦決勝】(黒)上野梨紗女流棋聖 対 藤沢里菜扇興杯(白)

「第10回扇興杯女流最強戦」(協賛:センコーグループホールディングス株式会社)の決勝が、2025年7月13日に滋賀県東近江市の「迎賓庵あけくれ」にて行われました。
上野梨紗女流棋聖が、藤沢里菜扇興杯に306手までの激戦の末、黒番5目半勝ちを収め、初の扇興杯優勝を果たしました。


棋譜解説

  • 黒番:上野梨紗女流棋聖
  • 白番:藤沢里菜扇興杯
  • 手数:306手
  • 結果:黒番5目半勝ち
  • 対局日:2025-07-13

第1譜(1-30手)

第1譜

  • 黒23手はやや損であり、R18に打つのがより良い手とされています。
  • この譜では、白が一定の成果を挙げ、やや形勢をリードしています。

第2譜(31-60手)

第2譜

  • 黒39手はやや繊細さに欠けており、J17が検討されます。
  • 黒43手もL13がより良い選択です。
  • 白46手はL16が好手。
  • 白54手はL13が良い手。
  • この譜では、黒が局面の主導権を握りました。

第3譜(61-90手)

第3譜

  • 黒61手はQ5が検討されます。
  • 白70手はB2が良い選択。
  • 黒81手はN15が適切な手。
  • 白84手は勝率を11.5%引き上げた妙手。
  • 黒89手はH18が望ましい。
  • この譜では形勢は非常に拮抗。

第4譜(91-120手)

第4譜

  • 白102手はG13が検討されます。
  • 白108手は勝率を8.1%上昇させた妙手。
  • 白110手はK6がより有利。
  • 黒111手はR10が好手。
  • 黒119手はN7が良い手。
  • 白がやや形勢をリード。

第5譜(121-150手)

第5譜

  • 黒133手はN6がより良い選択。
  • 白138手はB4が好手。
  • 黒139手はE18が良い手。
  • 白146手には大きな疑問があり、N3が有効。
  • 黒が局面の主導権を握る。

第6譜(151-182手)

第6譜

  • 白152手はN3が有利。
  • 黒155手はC18が良い選択。
  • 黒157手は良い手。
  • 白164手はN3が望ましい。
  • 黒177手はF17が有利。
  • 形勢は互角。

第7譜(181-210手)

第7譜

  • 白192手はN4が好手。
  • 黒195手はN4が良い。
  • 白198手もN4が良い手。
  • 黒199手はN4が正着。
  • 白の苦戦が続く。

第8譜(211-240手)

第8譜

  • 白216手はH18がより良い。
  • 黒217手はF17が正着。
  • 白220手は良い手。
  • 白236手はG13が良い手。
  • 黒237手はF16がより良い。
  • 白の苦戦が続く。

第9譜(241-270手)

第9譜

  • 白246手はM19が検討される。
  • 黒251手はM19がより良い選択。
  • 白254手はC7がより良い。
  • 白256手はF7が適切な着手。
  • 白の奮闘も実らず、苦境に陥る。

第10譜(271-306手)

第10譜

  • 306手までの激戦の末、黒番5目半勝ち。

関連棋譜:

第10回扇興杯決勝 上野(妹)が扇興杯初優勝

「第10回扇興杯女流最強戦」(協賛:センコーグループホールディングス株式会社)の決勝が、7月13日に滋賀県東近江市の「迎賓庵あけくれ」にて行われました。
上野梨紗女流棋聖が、藤沢里菜扇興杯に306手までの激戦の末、黒番5目半勝ちを収め、初の扇興杯優勝を果たしました。

乱戦の末に勝利をつかむ

この日の対局は、両者が幾度となく大きなミスを犯す波乱含みの展開となりました。
序盤から終盤にかけて形勢が目まぐるしく変わる中、AIの形勢判断グラフも230手を過ぎても大きく上下を繰り返し、勝敗の行方が読めない状態が続きました。

勝負を決めたのは、終盤の白236手における藤沢扇興杯の緩手でした。
上野女流棋聖はこの一手を逃さず的確に攻め立て、一気に勝勢を築き上げました。
その後は危なげなく打ち進め、白旗を受け取るまで主導権を手放すことはありませんでした。

関連棋譜:

第10回扇興杯準決勝 藤沢と上野(妹)が決勝進出

「第10回扇興杯女流最強戦」(協賛:センコーグループホールディングス株式会社)の準決勝が、7月11日に滋賀県東近江市の「迎賓庵あけくれ」にて行われました。

藤沢里菜扇興杯が上野愛咲美女流名人を相手に白番中押し勝ちを収め、決勝進出を果たしました。もう一方の準決勝では、上野梨紗女流棋聖が加藤千笑三段に白番中押し勝ちし、藤沢扇興杯と決勝の舞台で対局することとなりました。

藤沢と上野(妹)が決勝進出1
藤沢と上野(妹)が決勝進出2

決勝戦は7月13日(日)、同じく「迎賓庵あけくれ」にて行われます。


恒例イベント「囲碁フェスティバル」も開催

7月12日(土)には、会場近くのクレフィール湖東にて、毎年恒例となっている「囲碁フェスティバル2025」が開催されます。

当日は、プロ棋士による指導碁、クラス別対局、囲碁トーク、抽選会など多彩なプログラムが予定されており、囲碁ファンの方に対して、楽しめる内容となっています。

囲碁フェスティバル


関連棋譜:

囲碁学習 封鎖する手筋⑤

包囲する黒に断点があって、その傷をカバーしながら、白の逃走路を塞ぎます。


失敗図

黒1のふくらみは白2のキリから、4、6がシノギの好手です。白10まで脱出しました。

失敗図


正解図

黒1のナラビが味の良い封鎖の手筋です。脱出が不可能となれば、攻め合いが白の2手負けです。

正解図


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囲碁学習一覧

囲碁学習 封鎖する手筋⑤

直接封鎖しても、うまくいかない場合があります。その時は、一歩後退して、味よく封鎖する手段を考えていただきたいです。


失敗図

黒1のオサエは白2のキリがきびしいです。この白を取ればいいのだが、うまくいかないです。

失敗図


正解図

黒1のトビから黒3のコスミが手筋です。これで黒は連絡しており、当面は白の攻めを回避することもできます。

正解図


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囲碁学習 封鎖する手筋④

隅の黒三子に生きる手立てはないです。しかし活用することはできます。これを利用してどう封鎖に結びつけますか?


失敗図

黒1のツケは白2とハネられて思うように行かないです。黒7まで地に甘い結果になります。

失敗図


正解図

黒1のカドが手筋です。黒9まで先手の締め付けが成功しました。

正解図


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囲碁学習一覧

囲碁学習 入門編① -- 5分で分かる囲碁ルール

囲碁の盤の上には、黒と白の石が入り組んでいて、ルールが難しそうに見えます。実は囲碁のルールはとても簡単です。はじめての人も、5つの基本ルールを覚えれば、すぐに対局ができるようになります。


ルール1:黒と白が一手ずつ、交互に打つ

黒番が先手、白番が後手として交互に石を置いて進行します。タテとヨコの線の交わった場所に着手し、1手ずつ順番に打っていきます。


ルール2:着手禁止点がある

ルール上石を置いてはいけない場所のことです。下の図のように、石を置くと、その石がすぐに取られてしまう場所や、相手に完全に囲まれてしまう場所などが該当します。

着手禁止点の例


ルール3:相手の石の周まわりを自分の石で囲めば取れる

石を囲んで取る例


ルール4:陣地を相手よりも多く囲った方が勝ち

陣地の例


ルール5:コウのルール

コウとは、同じ形を繰り返すことができないルールです。例えば、黒が白の石を取った後、白がその石を取り返すと、また黒がその石を取り返すことができてしまいます。これを防ぐために、同じ形を繰り返すことはできません。

黒1と取った後、白はそこ以外の場所にしか打てないルールです。

コウの例


以上の5つの基本ルールを覚えれば、囲碁を始めることができます。次回は、囲碁の基本的な用語や、実際の対局の流れについて学んでいきましょう。

囲碁学習 封鎖する手筋②

封鎖するあとに傷が残らないようにしてください。傷が残っていては厚みとして働きが悪くなります。

失敗図

直接黒1にケイマするのは白2がきびしいです。白6から8までに押し出してくる手がきついです。右辺の二子が苦戦となります。

失敗図

正解図

黒1とアテて、白の受け方を聞きます。黒1、3、5の手順で、味よく封鎖が決まります。

正解図


第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦 芝野虎丸十段、関航太郎九段に半目勝ち

第50期名人戦挑戦者決定リーグ戦(主催:朝日新聞社)は7月10日、村川大介九段と広瀬優一七段の対局が行われ、村川九段が黒番中押し勝ちを収めました。敗れた広瀬七段は通算2勝5敗となり、リーグからの陥落が確定しました。

村川・広瀬・山下・関の4名が来期は最終予選から

今回の結果により、今期の陥落4枠がすべて決定しました。2勝5敗の村川九段、広瀬七段、そして1勝6敗の山下敬吾九段、関航太郎九段は、来期は名人戦最終予選からの出場となります。一方、広瀬七段の敗戦によって、余正麒八段(3勝3敗)のリーグ残留が確定しました。

挑戦権争いは井山王座がリード

挑戦権をめぐる争いでは、井山裕太王座(6勝0敗)が単独首位を走っており、14日に予定されている余八段との対局に勝利すれば、一力遼名人への挑戦権が確定します。

成績表

関連棋譜

囲碁学習 封鎖する手筋②

頻繁に現れる常用の筋です。ここは攻め上げる場面ではなく、封鎖をするところです。

失敗図

黒1は封鎖でなく、攻めに重点をおいた打ち方です。
失敗図

正解図

黒1のツケコシが常用の手筋です。白2から4のアテに、黒5のアテ返しが封鎖を目的とする手筋です。黒7まで白を閉じ込められます。
正解図


関連リンク

第50期碁聖戦第2局 1勝1敗のに

第50期碁聖戦五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の第2局が7月9日、東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われました。
井山裕太碁聖が芝野虎丸十段に黒番中押し勝ちを収め、シリーズ成績を1勝1敗に戻しました。
終局は午後6時10分、185手まででした。

第3局は、7月18日に同じく日本棋院東京本院にて行われます。

対局の流れ

  • 7月9日 9:00 - 立会人の小林覚九段の合図で対局が始まりました。
    開始の様子

  • 7月9日 12:00 - 昼食

    • 井山裕太碁聖:あづまやのうな重
    • 芝野十段:あづまやの親子重
      うな重
      親子重
  • 7月9日 15:00 - 午後おやつ時間
    両者ともに「モロゾフ」のカスタードプリン
    プリン

  • 7月9日 18:10 - 終局
    井山裕太碁聖が芝野虎丸十段に黒番中押し勝ちを収め、シリーズ成績を1勝1敗に戻しました。
    終局

特設ページ:

関連棋譜:

第80期本因坊戦第5局 一力、本因坊3連覇

第80期本因坊戦五番勝負(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛)の第5局が7月2日、神奈川県箱根町のホテル花月園で打たれました。
一力遼本因坊が芝野虎丸十段に黒番2目半勝ちを収め、本因坊位3連覇を達成しました。


対局の流れ

7月1日 - 検分

一力本因坊:「毎局毎局、進行を想定して臨んでいますが、早い段階で外れることもよくあります。芝野さんは他棋戦を見ても調子が良さそうで、第3局、第4局は個人的には不本意な内容だったので、最終局はしっかり自分の碁を打てるようにしたいです。」

芝野十段:「連敗スタートだったので、ここまで来られてよかったという気持ちです。ただ、やることはこれまでと変わらないので、集中して打てたらと思います。」

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7月1日 - 前夜祭

一力本因坊:「今日は温泉で疲れを取り、ベストな状態で臨みたい」
芝野十段:「明日も集中して戦えたらと思います」

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7月2日 10:00 - 對局開始

立会人・武宮正樹九段の合図で対局開始。

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7月2日 10:30 - 午前のおやつ

  • 一力本因坊:ぶどうジュース
  • 芝野十段:クラシックショコラ・ぶどうジュース

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7月2日 12:00 - 昼食

  • 一力本因坊:冷天ぷらそば
  • 芝野十段:サーロインステーキ重

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7月2日 15:00 - 午後のおやつ

  • 一力本因坊:季節フルーツの盛り合わせ・ぶどうジュース
  • 芝野十段:季節フルーツの盛り合わせ・桃ジュース

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7月2日 17:57 - 終局

一力遼本因坊が芝野虎丸十段に黒番2目半勝ちを収め、本因坊位3連覇を達成。

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特設ページ:

第80期本因坊戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:

【第80期本因坊戦挑戦手合第5局】(黒) 一力遼本因坊 対 芝野虎丸十段(白)

第3回衢州爛柯杯世界囲碁オープン戦 「第3回爛柯杯」、日本勢3名が本戦出場

「第3回衢州爛柯杯世界囲碁オープン戦」の本戦出場者48名が決定しました。
日本からは3名が本戦に出場します。
シードとして余正麒八段と大竹優七段が選ばれ、さらにベテランの蘇耀国九段も名を連ねました。

1回戦は7月1日にスタートします。


開催国・中国から最多の31名が出場

前回準優勝者の辜梓豪九段をはじめとする31名が出場します。
シード選手として、李轩豪九段、党毅飛九段、李钦诚九段、丁浩九段、王星昊九段が本戦に臨みます。
さらに、ワイルドカード枠として柁嘉熹九段と屠晓宇九段が選出されました。

そのほかにも、芈昱廷九段、谢尔豪九段、杨鼎新九段、赵晨宇九段、許嘉陽九段、李維清九段など
中国トップレベルの棋士たちが勢揃いしています。


韓国からは10名が出場

前回大会の優勝者・申真諝九段をはじめ、韓国からは10名が出場します。


世界からも各地域代表が出場

  • 台湾からは徐靖恩六段が出場
  • 欧州代表:アンドリー・クラヴェツ二段(ウクライナ)
  • 北米代表:江鸣久七段(アメリカ)
  • 東南アジア代表:曾富康三段

第1回日本女子囲碁リーグ 囲碁・将棋チャンネル、初代王者

初となる公式団体戦「日本女子囲碁リーグ」(特別協力・日本経済新聞社)の決勝ラウンドが6月28日、東京・市ケ谷の日本棋院で行われ、チーム囲碁・将棋チャンネルが2勝1敗でチームセンコーグループを破り、初代優勝チームに輝きました。

「日本女子囲碁リーグ」は、日本棋院創立100周年を記念して創設されたもので、女性棋士20人が5チームに分かれ、1チーム3人ずつが出場するホーム&アウェー方式の総当たり戦が約1年にわたって行われました。
今回の決勝は、リーグ戦1位のセンコーグループと2位の囲碁・将棋チャンネルによる頂上決戦でした。

決勝風景1
決勝風景2
決勝風景3


主将戦:藤沢里菜女流本因坊が快勝

主将戦は上野愛咲美女流名人(センコーグループ)対藤沢里菜女流本因坊(囲碁・将棋チャンネル)という女流トップ棋士の注目対決。
序盤から藤沢女流本因坊が優位に立ち、上野女流名人の粘りを振り切って勝利を収めました。

【第1回日本女子囲碁リーグ決勝】(黒)藤沢里菜 女流本因坊 対 上野愛咲美 女流名人(白)

主将戦


副将戦:センコーが取り返す

副将戦では牛栄子四段(センコーグループ)が星合志保四段(囲碁・将棋チャンネル)に黒番中押し勝ちを収め、1勝1敗のタイに持ち込みました。
勝敗の行方は最後の三将戦に託されました。

【第1回日本女子囲碁リーグ決勝】(黒)牛栄子四段 対 星合志保四段(白)

副将戦


三将戦:高山希々花初段が勝利

運命の三将戦は万波奈穂四段(センコーグループ)対高山希々花初段(囲碁・将棋チャンネル)です。
一進一退の攻防が続く激戦となりましたが、高山初段が黒番3目半勝ちを収め、囲碁・将棋チャンネルに勝利をもたらしました。

【第1回日本女子囲碁リーグ決勝】(黒)高山希々花初段 対 万波奈穂四段(白)

三将戦

第50期碁聖戦第1局 芝野が初の碁聖獲得へ向け、先勝

第50期碁聖戦五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の第1局が2025年6月25日、東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われました。
挑戦者の芝野虎丸十段が、井山裕太碁聖に黒番中押し勝ちを収め、シリーズの先勝を飾りました。終局は午後5時38分、159手まででした。


中盤の勝負どころで白大石を仕留める

対局は中盤以降、黒の芝野十段が鋭く白石を分断したことから難解な攻め合いに発展しました。
粘る井山碁聖に対し、芝野十段は冷静に白の大石を仕留め、勝負を決定づけました。
残り時間は、井山碁聖が4分、芝野十段が2分と、ギリギリの攻防となりました。


リベンジを期す芝野十段、井山碁聖は5連覇を目指す

芝野十段と井山碁聖の顔合わせは、昨期に続く2期連続となります。
前期は芝野十段が3連敗を喫してタイトル奪取はなりませんでしたが、今期はその雪辱を果たすべく、見事な滑り出しを見せました。
一方、井山碁聖は5連覇、そして通算11期目の碁聖獲得が懸かる大一番です。


芝野十段、今年のタイトル戦で活躍

芝野十段は今春、井山九段から十段タイトルを奪取。
さらに、本因坊戦でも一力遼本因坊(棋聖・名人・天元)に対し、連敗スタートから連勝で巻き返し、7月2日に控える最終局に望みをつなげています。
6月2日に行われた十段就位式では「ここをスタートラインとして改めて精進していきたい」と語っており、その言葉通り、今年は各タイトル戦で活躍が続いています。

第2局は、7月9日に同じく日本棋院東京本院にて行われます。


対局の流れ

6月26日 9:00

立会人の片岡聡九段の合図で対局が始まりました。
対局開始

6月26日 12:00 昼食

  • 井山裕太碁聖:明治座の「桔梗」
  • 芝野十段:あづまやの「親子重」
    昼食1
    昼食2

6月26日 15:00 午後おやつ

  • 井山裕太碁聖:ガトーショコラとりんごジュース
  • 芝野十段:ブルーベリーフロマージュとももジュース
    おやつ1
    おやつ2

6月26日 17:38 終局

挑戦者の芝野虎丸十段が、井山裕太碁聖に黒番中押し勝ちを収め、シリーズの先勝を飾りました。


特設ページ

第50期碁聖戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜

【第50期碁聖戦挑戦手合第1局】(黒)芝野虎丸十段 対 井山裕太碁聖(白)

第12期会津中央病院・女流立葵杯 上野、立葵杯4連覇達成

会津若松でフルセット熱戦

第12期女流立葵杯三番勝負は、2025年6月21日から23日にかけて福島県会津若松市にて行われました。
上野愛咲美女流立葵杯と挑戦者・藤沢里菜女流本因坊による頂上決戦は、白熱のフルセットにもつれ込み、3日間にわたる熱戦となりました。

会津中央病院女流立葵杯
会津中央病院女流立葵杯
会津中央病院女流立葵杯
会津中央病院女流立葵杯


第1局:上野女流立葵杯が先勝

初戦は6月21日に行われ、上野女流立葵杯が黒番中押し勝ちを収めて好スタートを切りました。
183手で勝負を決め、女流立葵杯4連覇へ向けて一歩リードしました。

【第12期女流立葵杯挑戦手合第1局】(黒)上野愛咲美立葵杯 対 藤沢里菜女流本因坊(白)

第1局
第1局
第1局
第1局


第2局:藤沢女流本因坊が粘りを見せる

続く第2局は翌22日に同会場で行われ、今度は藤沢女流本因坊が黒番1目半勝ちを収めて反撃。
285手に及ぶ大熱戦を制し、対戦成績を1勝1敗のタイに戻しました。
勝負の行方は、翌日の最終局に持ち越されることとなりました。

【第12期女流立葵杯挑戦手合第2局】(黒)藤沢里菜女流本因坊 対 上野愛咲美立葵杯(白)

第2局
第2局
第2局
第2局
第2局
第2局


第3局:決着、上野女流立葵杯が4連覇達成

決着局となる第3局は23日に行われました。
上野女流立葵杯が白番中押し勝ちを収め、シリーズ通算成績2勝1敗で見事にタイトル防衛に成功しました。
198手での勝利により、女流立葵杯4連覇を達成。現在保持する女流名人と合わせて二冠を守りました。

【第12期女流立葵杯挑戦手合最終局】(黒)藤沢里菜女流本因坊 対 上野愛咲美立葵杯(白)

第3局
第3局
第3局
第3局
第3局

棋譜解説 【第80期本因坊戦挑戦手合第4局】(黒)一力遼本因坊 対 芝野虎丸十段(白)

第80期本因坊戦五番勝負第4局が2025年6月18日、三重県鳥羽市の老舗旅館「戸田家」で打たれました。
挑戦者の芝野虎丸十段が、一力遼本因坊に白番中押し勝ちを収め、2連勝で決着を最終局に持ち込みました。


棋譜解説

  • 黒番:一力遼本因坊
  • 白番:芝野虎丸十段
  • 手数:236手
  • 結果:白番中押し勝ち
  • 対局日:2025-06-18

第1譜(1-30手)

第1譜
この譜では、形勢が両分けです。


第2譜(31-60手)

第2譜

  • 黒43手はやや損であり、H4に打つのがより良い選択とされています。
  • 白56手は少し不満があり、S16に打つのが有利です。
  • 黒57手もやや損であり、H4がより良い手とされます。
  • 白58手にはわずかな疑問があり、K4が検討されます。
    この譜では、形勢は依然として非常に難解です。

第3譜(61-90手)

第3譜

  • 白64手はやや損であり、C6に打つのがより有利です。
  • 白76手もやや損で、C2が適切な選択とされています。
  • 白78手にはわずかな疑問があり、C4が良い手です。
  • 黒89手は良くなく、E7が好手とされています。
    この譜では、白が一定の成果を挙げ、やや形勢をリードしています。

第4譜(91-120手)

第4譜

  • 白100手はやや不満があり、G11が好手とされています。
  • 黒113手は非常に良くなく、G11が有効な一手です。
  • 白118手は軽微なミスで、B9が良い選択です。
  • 白120手には再考の余地があり、B9が望ましい選択です。
    この譜では、黒の奮闘も実らず、形勢は苦境に陥りました。

第5譜(121-150手)

第5譜

  • 黒127手には再考の余地があり、P11が良い選択とされています。
  • 黒133手には大きな問題があり、P11のほうが実戦の着手よりも明らかに優れています。
  • 白140手は疑問があり、S7が適切です。
  • 黒141手も再考の余地があり、O8が良い選択です。
    この譜では、白の作戦が成功できました。

第6譜(151-180手)

第6譜
この譜では、疑問手は見られません。


第7譜(181-210手)

第7譜
この譜では、疑問手は見られません。


第8譜(211-236手)

第8譜
この譜では、疑問手は見られません。


関連棋譜

【第80期本因坊戦挑戦手合第4局】(黒)一力遼本因坊 対 芝野虎丸十段(白)

第80期本因坊戦第4局 芝野が2連勝、最終局へ

第80期本因坊戦五番勝負(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛)の第4局が2025年6月18日、三重県鳥羽市の老舗旅館「戸田家」で打たれました。
挑戦者の芝野虎丸十段が、一力遼本因坊に白番中押し勝ちを収め、2連勝で決着を最終局に持ち込みました。

第5局は7月2日、神奈川県箱根町「ホテル花月園」で打たれる予定です。


対局の流れ

6月17日 - 検分と箱書き

検分1
検分2
検分3
検分4
検分5

6月17日 - 前夜祭

前夜祭1
前夜祭2
前夜祭3

6月18日 10:00 - 対局開始

立会人の山城宏九段の合図で対局が始まりました。

対局開始1
対局開始2

6月18日 10:30 - 午前のおやつ

  • 一力本因坊:アイスティー
  • 芝野十段:「戸田家特製アップルパイ」とアイスコーヒー

午前おやつ1
午前おやつ2

6月18日 12:00 - 昼食

  • 一力本因坊:「伊勢茶そば(ざるそば)」
  • 芝野十段:「マグロカツ丼」

昼食1
昼食2

6月18日 15:00 - 午後のおやつ

  • 一力本因坊:季節フルーツの盛り合わせとアイスコーヒー
  • 芝野十段:パンナコッタとレモンゼリーのフルーツ添えとアイスティー

午後おやつ1
午後おやつ2

6月18日 17:57 - 終局

芝野虎丸十段が一力遼本因坊に白番中押し勝ち。2連勝で勝負は最終局へ。

終局


特設ページ

第80期本因坊戦挑戦手合五番勝負


関連棋譜

【第80期本因坊戦挑戦手合第4局】(黒)一力遼本因坊 対 芝野虎丸十段(白)

棋譜解説 【第37期女流名人戦博多カマチ杯予選B】(黒)関山穂香初段 対 櫻本絢子初段(白)

2025年6月16日、関山穂香新初段の初手合が打たれました。関山初段は親子5代目のプロ棋士です。結果は櫻本絢子初段に敗れ、デビュー戦が黒星となります。


棋譜解説

  • 黒番: 関山穂香初段
  • 白番: 櫻本絢子初段
  • 手数: 154手
  • 結果: 白番中押し勝ち
  • 対局日: 2025-06-16

第1譜(1-30手)

第1譜

  • 黒19手はやや損であり、M17に打つのがより良い選択とされています。
  • 白20手はやや繊細さに欠けており、L17に打つほうが望ましいです。
  • 黒21手もやや損であり、L17が検討されます。
  • 白26手には少し疑問があり、F14がより良い手とされています。
    この譜では、形勢が両分けです。

第2譜(31-60手)

第2譜

  • 白54手は非常に良くない手であり、O19が正着です。
  • 黒55手には再考の余地があり、P18に打つのが良いとされています。
  • 黒57手は軽微なミスで、D15が適切な選択です。
  • 白60手はやや損であり、J16に打つのがより良いです。
    この譜では、白が一定の成果を挙げ、やや形勢をリードしています。

第3譜(61-90手)

第3譜

  • 黒77手は好ましくなく、D15が適切な選択とされています。
  • 白78手はやや損であり、J6が好手です。
  • 黒79手もやや損で、Q18が良い選択です。
  • 白88手もやや損であり、J4が適切な一手とされています。
    この譜では、黒が困難を打開し、局面の主導権を握りました。

第4譜(91-120手)

第4譜

  • 黒91手は少し不満があり、G4に打つのがより有利です。
  • 黒113手は軽微なミスであり、M12が好手とされています。
  • 白114手には少し疑問があり、H14が好手です。
  • 黒119手はやや不満があり、M13がより良い選択とされます。
    この譜では、白が激しい戦いを展開し、形勢は非常に拮抗しています。

第5譜(121-154手)

第5譜

  • 黒127手には再考の余地があり、P11が良い選択とされています。
  • 黒133手には大きな問題があり、P11のほうが実戦の着手よりも明らかに優れています。
  • 白140手は疑問があり、S7が適切です。
  • 黒141手も再考の余地があり、O8が良い選択です。
    この譜では、白の作戦が成功できました。

関連棋譜:

【第37期女流名人戦博多カマチ杯予選B】(黒)関山穂香初段 対 櫻本絢子初段(白)

藤沢秀行名誉棋聖、生誕百年の集い 記憶は生き続ける

2025年6月15日、藤沢秀行名誉棋聖の生誕百年を記念し、「生誕百年の集い」が日本棋院で盛大に行われました。会場には棋士たちが多数出席し、それぞれが藤沢先生との思い出を語りました。

勝負師としての厳しさに加え、人間味あふれる一面を持っていた藤沢先生の独特な人柄が生き生きと語られ、会場には笑顔と感動が広がりました。


数々の成績を残した、挑戦の人生

藤沢秀行名誉棋聖は、大正14年(1925年)6月14日、神奈川県横浜市に生まれ、本名は「保(たもつ)」です。昭和9年に院生となり、1950年にはモト子夫人と結婚、家庭を築きながら囲碁人生を歩み始めました。

棋士としての転機は1957年、第1期首相杯争奪戦の優勝。その後も、日本棋院第一位決定戦(1959年)、第1期名人位獲得(1962年)と、次々にタイトルを獲得します。新設タイトルの初代王者になることが多かったことから、「初物食いの秀行」とも呼ばれました。

1964年には、のちの女流本因坊・藤沢里菜さんの父である五男・一就さんが誕生。家庭には6男1女の子宝に恵まれましたが、経済的には困難な時期もあり、自宅が競売にかけられたこと(1975年)もあったそうです。夫人は池坊の免状を取得し、家計を支えるために生け花教室を開いたこともありました。

棋士としては、棋聖・名人・王座・天元などのビッグタイトルを数多く制覇。1977年には棋聖位を獲得し、1982年には棋聖戦6連覇という偉業を成し遂げました。その間にもNHK杯や早碁選手権、プロ十傑戦などでも優勝を重ね、勝利数のトップ賞を獲得した年もあります。


闘病と共に歩んだ晩年

藤沢先生はがんやリンパ腫の治療中も一切対局を休まず、不屈の精神を貫かれました。胃がんの手術後や放射線治療の副作用の中でも碁盤に向かい続ける姿勢は、関係者だけでなく多くのファンに感動を与えました。

1991年には66歳で王座を奪取、翌年に防衛。1999年に73歳で引退するまで、生涯を囲碁に捧げ続けた棋士として、その生き様を示しました。2009年、83歳で永眠されましたが、その精神は今も色褪せることはありません。


主な年表(抜粋)

  • 1925年:神奈川県横浜市生まれ
  • 1957年:第1期首相杯争奪戦優勝
  • 1962年:第1期名人位獲得
  • 1967年:王座獲得
  • 1976年:天元戦優勝
  • 1977年:棋聖位獲得
  • 1982年:棋聖戦6連覇達成
  • 1991年:王座奪取
  • 1999年:現役引退
  • 2009年:永眠

ギャラリー

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棋譜解説 【第4回テイケイグループ杯レジェンド戦準決勝】(黒)小林泉美女流レジェンド 対 趙治勲名誉名人(白)

6月12日、第4回テイケイグループ杯レジェンド戦準決勝が打たれました。趙治勲名誉名人が、小林泉美女流レジェンドに白番1.5目勝ちを収め、決勝進出を果たしました。

棋譜解説

  • 黒番: 小林泉美女流レジェンド
  • 白番: 趙治勲名誉名人
  • 手数: 293手
  • 結果: 白番1.5目勝ち
  • 対局日: 2025-06-12

第1譜(1-30手)

第1譜
この譜では、双方に明確な疑問手は見られず、形勢は両分けです。


第2譜(31-60手)

第2譜

  • 白32手はやや損であり、S7がより良い着手です。
  • 白34手には大きな問題があり、N3が有力な一手とされています。
  • 白42手は好ましくなく、R9が好手です。
    この譜では、黒の作戦が成功し、形勢は非常に良好です。

第3譜(61-90手)

第3譜

  • 黒73手には少し疑問があり、K4が検討されます。
  • 白76手には小さな疑問があり、L2がより有利です。
  • 黒77手は考慮不足であり、L2が有力な選択です。
    この譜では、白が差を縮めました。

第4譜(91-120手)

第4譜

  • 白100手は考慮不足であり、G9に打つのが適切です。
  • 黒101手は非常に良くなく、J10が正着です。
  • 黒119手は軽微なミスであり、E16が好手です。
  • 白120手は再考の余地があり、J14が望ましい選択です。
    この譜では、白の苦戦が続いています。

第5譜(121-150手)

第5譜

  • 黒137手はやや繊細さに欠けており、K16に打つほうが良いです。
  • 黒145手も同様に繊細さを欠いており、N15がより良い手とされています。
  • 白146手はやや損であり、M13が適切な選択です。
  • 黒147手もやや損であり、N13が好手とされています。
    この譜でも、白の苦戦が続いています。

第6譜(151-180手)

第6譜

  • 白154手は良手であり、勝率を一気に昇させた鋭い着手でした。
  • 黒165手はやや損であり、E16に打つのがより良いです。
  • 白166手には少し疑問があり、B16がより有利な選択です。
  • 白172手もやや損で、C4がより良い着手です。
  • 黒173手もやや損であり、E16が適切とされています。
    この譜でも、白の苦戦が続いています。

第7譜(181-210手)

第7譜

  • 黒191手はやや損であり、H2がより良い選択です。
  • 白192手はやや繊細さに欠けており、J9に打つのが適切です。
  • 黒203手もやや繊細さに欠けており、L18が検討されます。
  • 白210手は軽微なミスで、C19がより有利とされています。
    この譜では、白の苦戦が続いています。

第8譜(211-240手)

第8譜

  • 白216手には少し疑問があり、S15がより良い選択です。
  • 黒235手は非常に疑問のある手であり、S15が正着です。
  • 白238手にはやや疑問があり、S8が良い手とされています。
  • 黒239手は再考の余地があり、T4が適切な選択です。
    この譜では、白が困難を打開し、局面の主導権を握りました。

第9譜(241-270手)

第9譜

  • 黒241手はAI予想外の妙手であり、非常に鋭い一手でした。
  • 黒247手はやや損であり、O1がより良い着手です。
  • 黒251手は非常に疑問のある手であり、L14が正着とされています。
    この譜では、黒の奮闘も実らず、形勢は苦境に陥りました。

第10譜(271-293手)

第10譜
本譜では、双方に明確な疑問手は見られません。


関連棋譜:

【第4回テイケイグループ杯レジェンド戦準決勝】(黒)小林泉美女流レジェンド 対 趙治勲名誉名人(白)

棋譜解説 【第50期棋聖戦Sリーグ】(黒)山下敬吾九段 対 河野臨九段(白)

6月12日、第50期棋聖戦Sリーグの一局が打たれました。山下敬吾九段が、河野臨九段に黒番中押し勝ちを収め、Sリーグ成績を1勝1敗としました。河野臨九段は開幕2連敗となりました。

棋譜解説

  • 黒番: 山下敬吾九段
  • 白番: 河野臨九段
  • 手数: 225手
  • 結果: 黒番中押し勝ち
  • 対局日: 2025-06-12

第1譜(1-30手)

第1譜
この譜では、双方に明確な疑問手は見られず、形勢は両分けです。


第2譜(31-60手)

第2譜

  • 黒49手には少し疑問があり、L17に打つことが検討されます。
  • 白52手はやや損であり、J14に打つほうが良いとされています。
  • 黒55手にも少し疑問があり、J17がより良い選択です。
  • 黒57手もやや疑問があり、G10への着手が望ましいです。
    この譜では、白が一定の成果を挙げ、やや形勢をリードしています。

第3譜(61-90手)

第3譜

  • 白70手には少し疑問があり、D9が検討に値します。
  • 黒85手はやや損であり、M12に打つのが良い選択です。
  • 白86手はやや不満があり、J13が有力な着手です。
  • 黒87手にも少し疑問があり、N16への着手がより有利とされています。
    この譜では、黒が激しい戦いを繰り広げ、形勢は非常に拮抗しています。

第4譜(91-120手)

第4譜

  • 白96手はやや不満があり、F3に打つのがより有利です。
  • 白98手は軽微なミスであり、F3が好手です。
  • 黒101手はやや損で、E2がより有利な着手です。
  • 白106手はやや繊細さに欠けており、E8が適切な選択とされます。
    この譜では、黒の作戦が成功し、形勢は非常に良好です。

第5譜(121-150手)

第5譜

  • 黒139手は軽微なミスであり、C3がより有利です。
  • 黒145手には大きな問題があり、C5が正着です。
  • 白146手にも重大な問題があり、D5が正着とされています。
  • 黒149手は非常に疑問のある一手で、C5が正しい選択です。
    この譜では、白が苦しい状況から形勢を逆転させました。

第6譜(151-180手)

第6譜

  • 白152手には少し疑問があり、J13に打つのがより有利とされます。
  • 黒153手は妙手であり、勝率を一気に引き上げた良手でした。
  • 白158手は軽微なミスであり、O4が好手です。
  • 黒161手は再考の余地があり、N7が有力な選択とされます。
  • 白162手はやや損であり、P4に打つほうが良いと評価されます。
    この譜では、黒が明確な優位を築きました。

第7譜(181-210手)

第7譜
本譜では、双方に明確な疑問手は見られません。


第8譜(211-225手)

第8譜
本譜では、双方に明確な疑問手は見られません。


関連棋譜:

【第50期棋聖戦Sリーグ】(黒)山下敬吾九段 対 河野臨九段(白)

棋譜解説 【第50期棋聖戦Sリーグ】(黒)山下敬吾九段 対 河野臨九段(白)

6月12日、第50期棋聖戦Sリーグの一局が打たれました。山下敬吾九段が、河野臨九段に黒番中押し勝ちを収め、Sリーグ成績を1勝1敗としました。河野臨九段は開幕2連敗となりました。

棋譜解説

  • 黒番: 山下敬吾九段
  • 白番: 河野臨九段
  • 手数: 225手
  • 結果: 黒番中押し勝ち
  • 対局日: 2025-06-12

第1譜(1-30手)

第1譜
この譜では、双方に明確な疑問手は見られず、形勢は両分けです。


第2譜(31-60手)

第2譜

  • 黒49手には少し疑問があり、L17に打つことが検討されます。
  • 白52手はやや損であり、J14に打つほうが良いとされています。
  • 黒55手にも少し疑問があり、J17がより良い選択です。
  • 黒57手もやや疑問があり、G10への着手が望ましいです。
    この譜では、白が一定の成果を挙げ、やや形勢をリードしています。

第3譜(61-90手)

第3譜

  • 白70手には少し疑問があり、D9が検討に値します。
  • 黒85手はやや損であり、M12に打つのが良い選択です。
  • 白86手はやや不満があり、J13が有力な着手です。
  • 黒87手にも少し疑問があり、N16への着手がより有利とされています。
    この譜では、黒が激しい戦いを繰り広げ、形勢は非常に拮抗しています。

第4譜(91-120手)

第4譜

  • 白96手はやや不満があり、F3に打つのがより有利です。
  • 白98手は軽微なミスであり、F3が好手です。
  • 黒101手はやや損で、E2がより有利な着手です。
  • 白106手はやや繊細さに欠けており、E8が適切な選択とされます。
    この譜では、黒の作戦が成功し、形勢は非常に良好です。

第5譜(121-150手)

第5譜

  • 黒139手は軽微なミスであり、C3がより有利です。
  • 黒145手には大きな問題があり、C5が正着です。
  • 白146手にも重大な問題があり、D5が正着とされています。
  • 黒149手は非常に疑問のある一手で、C5が正しい選択です。
    この譜では、白が苦しい状況から形勢を逆転させました。

第6譜(151-180手)

第6譜

  • 白152手には少し疑問があり、J13に打つのがより有利とされます。
  • 黒153手は妙手であり、勝率を一気に引き上げた良手でした。
  • 白158手は軽微なミスであり、O4が好手です。
  • 黒161手は再考の余地があり、N7が有力な選択とされます。
  • 白162手はやや損であり、P4に打つほうが良いと評価されます。
    この譜では、黒が明確な優位を築きました。

第7譜(181-210手)

第7譜
本譜では、双方に明確な疑問手は見られません。


第8譜(211-225手)

第8譜
本譜では、双方に明確な疑問手は見られません。


関連棋譜:

【第50期棋聖戦Sリーグ】(黒)山下敬吾九段 対 河野臨九段(白)

2025年中国乙級リーグ開幕 中日友好チームが参加

2025年「恵山杯」中国囲碁団体戦が6月9日、江蘇省無錫市の中威藍海御華ホテルで開幕しました。今大会には、男子・女子乙級各16チーム、丙級30チーム、計232名の選手が出場しています。

中日友好チーム、日本棋士4名が出場

中日友好チームは、2024年の丙級優勝によって乙級に昇格したチームです。チームメンバーは広瀬優一七段、大竹優七段、酒井佑規六段、三浦太郎四段の4名です。

第1ラウンドでは深セン龍華青年チームに1-3で敗戦、そして第2ラウンドでは杭州市棋類協会チームにも再び1-3で敗れ、連敗スタートとなりました。

全8ラウンド、13日は休息日

  • 6月9日~12日: 第1ラウンド~第4ラウンド
  • 6月13日: 休息日
  • 6月14日~17日: 第5ラウンド~第8ラウンド

日本時間13時半、対局開始。

大須賀聖良三段が逝去 突然の別れ

日本棋院は6月9日、所属女流棋士の大須賀聖良三段が、7日、事故による頭部外傷のため都内の病院で亡くなったと発表しました。21歳というあまりに早すぎる旅立ちに、囲碁界全体が深い悲しみに包まれています。

棋譜解説  【第50期棋聖戦Cリーグ】(黒)加藤千笑三段 対 鈴木伸二八段(白)

2025年6月9日、第50期棋聖戦Cリーグの一局が打たれました。今期Cリーグにおいて唯一の女性棋士である加藤千笑三段が、鈴木伸二八段に黒番中押し勝ちを収め、白星スタートを切りました。強い相手に実力を発揮した内容となりました。


棋譜解説

  • 黒番:加藤千笑三段
  • 白番:鈴木伸二八段
  • 手数:149手
  • 結果:黒番中押し勝ち
  • 対局日:2025-06-09

第1譜(1-30手)

第1譜

  • 白24手はやや損をしており、P15に打つのがより良いとされています。
  • この譜では、双方に明確な疑問手は見られず、形勢は両分けです。

第2譜(31-60手)

第2譜

  • 白50手には少し疑問があり、P8を選ぶのがより良い選択です。
  • 黒51手はやや損であり、M13に打つのが適切です。
  • 白54手はやや繊細さに欠けており、O10が好手です。
  • 白60手は非常に良くない一手で、O6が有力な着点です。
  • この譜では、黒が一定の成果を挙げ、形勢をややリードしています。

第3譜(61-90手)

第3譜

  • 白64手には少し疑問があり、O2が適切な選択です。
  • 黒69手はやや損であり、M5が良い手とされています。
  • 白80手はやや不満があり、R10が好手です。
  • 黒87手は良くない一手であり、K18に打つのがより良いと評価されています。
  • この譜では、白の苦戦が続いています。

第4譜(91-120手)

第4譜

  • 白102手は軽微なミスであり、L4に打つのがより有利です。
  • 白108手は非常に良くない一手で、S15が正着です。
  • 黒117手も疑問あり、R14が有力な選択です。
  • 白118手は大きな疑問手であり、N10に打つのが適切です。
  • この譜では、白の奮闘も実らず、形勢は苦境に陥りました。

第5譜(121-149手)

第5譜

  • 白128手には検討の余地があり、N10が有力な選択です。
  • 黒133手は良くなく、L8が実行可能な一手とされています。
  • 白136手には大きな問題があり、L7が正着です。
  • 白144手もミスであり、M8に打つのが望ましいです。
  • この譜では、黒の優勢が明らかになりました。

関連棋譜

【第50期棋聖戦Cリーグ】(黒)加藤千笑三段 対 鈴木伸二八段(白)

第6回ワールド囲碁チャンピオンシップ 山下、初出場で準優勝

第6回ワールド囲碁チャンピオンシップの決勝戦が6月7日、全羅南道・新安郡のラマダプラザホテル&C-ONEリゾート慈恩島で行われ、睦鎮碩九段山下敬吾九段に勝利し、初優勝を飾りました。


25年ぶりの再戦

決勝戦では、午前中に行われた準決勝をそれぞれ勝ち抜いた2人が激突。
睦九段は劉昌赫九段に、山下九段は安祚永九段にそれぞれ勝利して決勝へと駒を進めました。

睦九段と山下九段の対戦は、1999年の第1回農心辛ラーメン杯以来、約25年ぶり
当時も睦九段が白番中押し勝ちを収めており、これで対戦成績は睦九段2勝0敗となりました。


山下九段も初出場で準優勝

決勝では石を選んで白番となった睦九段が、序盤から優勢な展開を構築。
中央の戦いでは山下九段の攻撃をしのぎ、冷静に対応することで形勢を維持しました。

その後、左辺で対応ミスがあったものの、山下九段側の応手に誤りがあり、逆に睦九段が得をする展開に。

最後は細かい局面で勝機を逃さず、勝利を収めました。

  • 優勝賞金:3000万ウォン(約330万円)
  • 準優勝賞金:1500万ウォン(約165万円)

歴代優勝者

  • 第1回:王立誠 九段
  • 第2回:劉昌赫 九段
  • 第3回:劉昌赫 九段
  • 第4回:兪斌 九段
  • 第5回:劉昌赫 九段
  • 第6回:睦鎮碩 九段

ギャラリー

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関連棋譜

【第6回ワールド囲碁チャンピオンシップ決勝戦】(黒)山下敬吾九段 対 睦鎮碩九段(白)

第80期本因坊戦第3局 芝野が第3局を制す、1勝2敗

第80期本因坊戦五番勝負(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛)の第3局が6月6日、大阪府守口市のホテルアゴーラ大阪守口で打たれました。挑戦者の芝野虎丸十段が、一力遼本因坊に黒番中押し勝ちを収め、シリーズ初勝利を挙げました。

第4局は6月18日、三重県鳥羽市の老舗旅館「戸田家」で打たれる予定です。

対局の流れ

  • 6月6日 10:00
    立会人の張栩九段合図で対局が始まりました。
    対局開始
    対局風景
    張栩立会人

  • 6月6日 10:30
    午前のおやつ。
    両者とも:ピスタチオとラズベリーのムース、100%りんごジュース
    午前おやつ

  • 6月6日 12:00
    昼食。
    一力本因坊:大海老と鮑のXO醬炒め
    芝野十段:鴨と九条ネギのおそば、鉄火丼
    一力の昼食
    芝野の昼食

  • 6月6日 15:00
    午後おやつ時間。
    一力本因坊:季節フルーツの盛り合わせ、アイスコーヒー
    芝野十段:フルーツの盛り合わせ、100%りんごジュース
    午後おやつ1
    午後おやつ2

  • 6月6日 16:50
    終局。
    挑戦者の芝野虎丸十段が、一力遼本因坊(27)に黒番中押し勝ちを収め、シリーズ初勝利を挙げました。
    終局後の様子

特設ページ:

第80期本因坊戦挑戦手合五番勝負

関連棋譜:

【第80期本因坊戦挑戦手合第3局】(黒)芝野虎丸十段 対 一力遼本因坊(白)

第6回ワールド囲碁チャンピオンシップ、6月5日より新安で開催

「第6回ワールド囲碁チャンピオンシップ」が、2025年6月6日(木)から7日(金)までの2日間、韓国・全羅南道新安郡のラマダプラザホテル&C-ONEリゾート(紫恩島)で開催されます。5日に開幕式が行われ、6日には16強と8強戦、7日には準決勝と決勝戦が行われる予定です。

「満45歳以上」各国レジェンド棋士

  • 日本:山下敬吾九段、依田紀基九段
  • 台湾:王銘琬九段
  • 韓国:曺薰鉉九段、劉昌赫九段、李昌鎬九段、李相勲九段、崔明勲九段、安祚永九段、睦鎮碩九段
  • 中国:芮乃偉九段、周鵪洋九段

賞金とルール

  • 優勝賞金:3000万ウォン(約330万円)
  • 準優勝賞金:1500万ウォン(約165万円)
  • 持ち時間:各自30分、秒読み60秒×3回

棋譜解説 【第80期本因坊戦挑戦手合第3局】(黒)芝野虎丸十段 対 一力遼本因坊(白)

第80期本因坊戦五番勝負(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛)の第3局が6月6日、大阪府守口市のホテルアゴーラ大阪守口で打たれました。挑戦者の芝野虎丸十段が、一力遼本因坊に黒番中押し勝ちを収め、シリーズ初勝利を挙げました。

棋譜解説

黒番:芝野虎丸十段
白番:一力遼本因坊
手数:175手
結果:黒番中押し勝ち
対局日:2025-06-06


第1譜(1-30手)

第1譜
この譜では、双方に明確な疑問手は見られず、形勢は両分けです。


第2譜(31-60手)

第2譜
白40手はやや繊細さに欠けており、K9への着手がより良いとされています。
白46手はやや損であり、M7に打つのが適切です。
黒47手もやや損であり、F8が望ましい選択です。
白52手もやや繊細さに欠けており、M7に打つほうが良いとされます。
この譜では、黒が一定の成果を挙げ、形勢をややリードしています。


第3譜(61-90手)

第3譜
黒71手はやや損であり、L6への着手がより良いとされています。
白78手もやや損であり、O10が望ましい手とされます。
黒79手には少し疑問があり、O10への着手が良い選択です。
白90手には少し疑問があり、G17が適切な一手とされています。
この譜では、白の奮闘も実らず、形勢は苦しい展開となりました。


第4譜(91-120手)

第4譜
黒101手にはわずかな疑問があり、O10に打つのがより良い選択です。
黒103手はやや損であり、G17への着手が検討されます。
白104手もやや損であり、R12がより良い手とされます。
この譜では、黒の優勢が明確に現れています。


第5譜(121-150手)

第5譜
白122手はやや損であり、K17への着手がより良いとされています。
黒137手もやや損であり、E15に打つのが適切です。
この譜では、黒の優勢が明らかになりました。


第8譜(151-175手)

第8譜
白172手にはやや疑問があり、F7が好手とされています。
黒173手は好ましくなく、R2に打つほうが有利です。
この譜では、黒番の勝勢が確実となりました。


関連棋譜:

【第80期本因坊戦挑戦手合第3局】(黒)芝野虎丸十段 対 一力遼本因坊(白)

囲碁と脳の関係 囲碁は認知科学研究の理想的モデル

囲碁棋士が碁盤上の「地(ジ)」の広さを目測で見積もる能力が、通常の数感覚の高度な形であります。プロ棋士と一般人を比較して脳の働きをfMRI(機能的磁気共鳴画像法)で分析しました。

難しい形勢判断で「右側小脳」が活性化

MRI装置の中で2枚の碁盤の画像を同時に見せられ、「どちらの地が広いか」を即座に判断する課題を行いました。分かりやすい局面では、数的認知に関与する大脳皮質の領域が主に活性化しましたが、差が小さく判断が難しい局面では、特に右側の小脳が顕著に活性化していることが分かりました。

さらに注目すべきは、この小脳の活性度が高いほど、囲碁を学び始めてからプロ棋士になるまでの期間が短いという傾向が見られたことです。これは、長年「運動制御」や「バランス」に関わるとされてきた小脳が、高度な数的判断や直感的意思決定にも関与している可能性を示唆する重要な発見です。

囲碁は認知科学研究の理想的モデル

今回の研究は、人間の数的感覚がどのように発達し、専門家レベルの直感的判断がどの脳回路で働いているのかを示す重要な手がかりです。特に囲碁という伝統的ゲームが、脳の認知機能の研究において非常に有用なモデルとなることを示しています。数学教育、認知発達研究、AIの直感的判断モデルの開発など、幅広い分野への応用が期待されます。

囲碁は最も難解で知的なスポーツとされており、その直感的判断と脳機能の関係を解き明かした研究は、大きな意義を持ちます。

十段就位式 芝野、2期ぶりの戴冠

「大和ハウス杯 第63期十段戦」(産経新聞社主催)で優勝を果たした芝野虎丸十段の就位式が、6月2日、東京都港区のグランドニッコー東京台場で行われました。芝野十段は2期ぶり3度目の十段奪還となり、再び七大タイトル保持者の座に返り咲きました。

祝福の声、「虎の復活」

式典では、日本棋院および関西棋院より十段就位を認める允許状が授与された後、産経新聞社の近藤哲司社長より賞金目録と賞杯が、大和ハウスの泉本圭介上席執行役員より副賞がそれぞれ贈られました。

近藤社長は「十段獲得おめでとうございます。今回の五番勝負は、まさに『虎の復活』を強く印象付ける鮮やかな奪還劇でした」と祝意を述べました。また、日本棋院の武宮陽光理事長は「不調説を吹き飛ばす連戦連勝だった。この勢いのまま、勝ち続ける一年にしていただければ」と激励しました。

激闘の振り返り

今回の五番勝負は、十段7期を目指した井山裕太王座との対決でした。芝野十段はシリーズを3連勝で制し、「ミスが多く、3連勝という結果はできすぎだったが、ミスも含めて自分らしく戦えた」と振り返りました。

昨年、芝野十段は七大タイトル戦で挑戦手合に5度敗北するという苦しい時期を過ごし、「碁に対する気持ちが切れたときもあった」と明かしました。今回の十段獲得については、「非常に大きな意味があるタイトルになった」と語り、感慨深げな表情を見せました。

就位式の最後に芝野十段は、「ここを新たなスタートラインという気持ちで、今後も精進していきたい」と力強く語りました。

ギャラリー

十段就位式 芝野、2期ぶりの戴冠
十段就位式 芝野、2期ぶりの戴冠
十段就位式 芝野、2期ぶりの戴冠

西、朝日、星合は2月上昇TOP3 2月の碁力昇降ランキング

2025年5月の対局統計結果をまとめました。
5月の碁力スコア上昇トップ3は大竹優七段(+322)依田大空二段(+177)星合志保四段(+151)です。

スコア上昇ランキング(トップ20)

順位 棋士名 スコア変動 5月初 5月末 勝敗
1 大竹優 七段 ▲322 3228 3550 勝 勝 勝 勝 負
2 依田大空 二段 ▲177 2540 2717 負 勝 勝
3 星合志保 四段 ▲151 2669 2820 勝 勝 勝 負 勝 負 負 負 勝 勝 勝
4 孫喆 七段 ▲150 3332 3482 負 勝
5 曽富康 三段 ▲146 2747 2893 勝 負 負 勝 勝 勝
6 木部夏生 三段 ▲142 2264 2406 勝 負 勝 勝 勝
7 後藤一 二段 ▲138 2635 2773 勝 勝 勝 勝
8 張栩 九段 ▲131 3113 3244 勝 勝 勝 負 勝
9 佐藤昌晴 九段 ▲127 2156 2283 勝 勝 勝
10 井口豊秀 八段 ▲122 2318 2440 勝 勝 勝
11 井澤秋乃 五段 ▲117 2269 2386 負 負 勝 勝 負
12 宮谷風雅 初段 ▲114 2351 2465 勝 勝 勝
13 一力遼 棋聖・名人・本因坊・天元 ▲104 5782 5886 負 勝 勝 勝
14 張豊猷 九段 ▲100 2546 2646 負 勝
15 河野光樹 八段 ▲98 2426 2524 勝 勝 勝
16 中村秀仁 九段 ▲93 2106 2199 負 勝
17 村川大介 九段 ▲93 3305 3398 負 勝 勝 勝
18 張心澄 初段 ▲90 2242 2332 勝 負 勝
19 桑原樹 二段 ▲89 2733 2822 勝 勝 勝
20 山田至宝 七段 ▲85 2088 2173 負 勝

スコア下降ランキング

順位 棋士名 スコア変動 月初 月末 勝敗
1 許家元 九段 ▼399 5754 5355 勝 勝 負 勝
2 井山裕太 王座・碁聖 ▼220 5455 5235 負 勝 負 負
3 大橋成哉 七段 ▼213 2739 2526 勝 負 負 負
4 伊田篤史 九段 ▼185 4027 3842 負 負 勝
5 謝依旻 七段 ▼161 3194 3033 勝 勝 勝 勝 負 勝 負 負 負 勝
6 余正麒 八段 ▼148 4518 4370 勝 勝 負 勝 負
7 酒井佑規 六段 ▼139 3883 3744 負 勝 勝 負
8 広瀬優一 七段 ▼121 3456 3335 勝 負 負 負 勝
9 上野梨紗 女流棋聖 ▼121 3175 3054 勝 勝 勝 負 勝 勝 勝 勝 勝 勝 負 勝 負
10 佐田篤史 七段 ▼115 3798 3683 勝 負 負

第1回日本女子囲碁リーグ第10R 決勝

「第1回日本女子囲碁リーグ」の第10ラウンドが5月24日(土)、日本棋院で打たれました。
第1試合では、「チーム囲碁・将棋チャンネル(ホーム)VS チーム福岡」の対戦が行われ、囲碁・将棋チャンネルが2勝1敗で勝利を収めました。
この結果、勝ち点を5とし、最終的にリーグ2位が確定。決勝ラウンド進出を決めました。


チーム囲碁将棋チャンネル 2-1 チーム福岡

  • 主将戦
    (勝) 星合志保四段 vs 謝依旻七段 (負)
    主将戦

  • 副将戦
    (勝) 藤沢里菜女流本因坊 vs 向井千瑛六段 (負)
    副将戦

  • 三将戦
    (負) 徐文燕二段 vs 辻華三段 (勝)
    三将戦


同日午後、「チームセンコーグループ(ホーム)VS チーム若鯉」が対戦し、こちらもセンコーグループが2勝1敗で勝利しました。
センコーグループはすでに第9ラウンドの時点でリーグ1位を確定しており、最終ラウンドでも安定した強さを見せました。


チームセンコーグループ 2-1 チーム若鯉

  • 主将戦
    (勝) 上野愛咲美女流名人 vs 大森らん二段 (負)
    主将戦

  • 副将戦
    (負) 牛栄子四段 vs 上野梨紗女流棋聖 (勝)
    副将戦

  • 三将戦
    (勝) 井澤秋乃五段 vs 奥田あや五段 (負)
    三将戦


決勝戦「チームセンコーグループ VS チーム囲碁・将棋チャンネル」は、6月28日(土)に日本棋院東京本院にて開催される予定です。


📘 関連棋譜

第80期本因坊戦第2局 一力が連勝、防衛まであと1勝

第80期本因坊戦五番勝負(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛)の第2局が5月25日、秋田県能代市の「旧料亭金勇」で打たれました。
一力遼本因坊が挑戦者の芝野虎丸十段に黒番中押し勝ちし、防衛まであと1勝となりました。

第3局は6月6日、大阪府守口市のホテルアゴーラ大阪守口で打たれる予定です。


対局の流れ

5月25日 10:00
立会人の高尾紳路九段合図で対局が始まりました。
対局開始

5月25日 10:30(午前のおやつ)

  • 一力本因坊:能代名物「志んこ」とオレンジジュース
  • 芝野十段:能代名物「志んこ」と緑茶
    午前おやつ1
    午前おやつ2

5月25日 12:00(昼食)

  • 一力本因坊:稲庭うどん(天ぷら)とウーロン茶
  • 芝野十段:東雲そば(天ぷら)と緑茶
    昼食1
    昼食2

5月25日 15:00(午後のおやつ)

  • 一力本因坊:秋田古代米ロール(ずんだあん)とアイスコーヒー
  • 芝野十段:秋田古代米ロール(生クリーム)とオレンジジュース
    午後おやつ1
    午後おやつ2

5月25日 18:50(終局)
一力遼本因坊が挑戦者の芝野虎丸十段に黒番中押し勝ちし、防衛まであと1勝となりました。
終局


🔗 特設ページ

第80期本因坊戦挑戦手合五番勝負


📘 関連棋譜

第30回LG杯2回戦 一力、日本勢で唯一の8強進出

5月21日、韓国・京畿道広州市のゴンジアムリゾートにて、第30回LG杯朝鮮日報棋王戦2回戦が打たれました。
出場者は韓国11名、日本3名、台湾2名という構成で、日本からは一力遼九段、井山裕太九段、張栩九段の3名です。

日本勢は一力遼九段が韓国の金凡瑞五段に勝利し、唯一の8強進出を果たしました。
次戦では韓国の安国鉉九段と対戦する予定です。
井山裕太九段は姜東潤九段に敗れ、張栩九段は申旻埈九段に敗れました。

朴廷桓九段にとって約3年ぶり、申眞諝九段に勝利し、これまでの17連敗を止めました。


8強戦は8月4日開催

  • 一力遼九段 vs 安国鉉九段
  • 朴廷桓九段 vs 卞相壹九段
  • 偰玹準九段 vs 許皓鋐九段
  • 姜東潤九段 vs 申旻埈九段

8強戦は8月4日に行われ、準決勝は8月6日に開催予定です。決勝戦の会場は現在未定です。

賞金は以下の通りです:

  • 優勝:3億ウォン(約3,300万円)
  • 準優勝:1億ウォン(約1,100万円)
  • 準決勝進出者:2,400万ウォン
  • 8強:1,200万ウォン
  • 16強:600万ウォン
  • 24強:400万ウォン

ギャラリー

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関連棋譜

第30回LG杯1回戦 張が2回戦進出

第30回LG杯朝鮮日報棋王戦1回戦が、5月19日に韓国・京畿道広州市のゴンジアムリゾートで開催されました。
30回記念として特別招待された歴代優勝者 張栩九段が安成浚九段に白番中押し勝ちを収め、2回戦進出しました。


21日LG杯2回戦組み合わせ

  • 一力遼九段 vs 金凡瑞五段 (歴史対戦記録 0:0)
  • 井山裕太九段 vs 姜東潤九段 (歴史対戦記録 0:3)
  • 張栩九段 vs 申旻埈九段 (歴史対戦記録 0:0)
  • 申眞諝九段 vs 朴廷桓九段 (歴史対戦記録 46:23)
  • 仲邑菫四段 vs 許皓鋐九段
  • 黄宰淵六段 vs 偰玹準九段
  • 崔精九段 vs 安国鉉九段
  • 卞相壹九段 vs 周俊勲九段

2回戦は5月21日午前10時開始で、持ち時間は各3時間、秒読み40秒×5回です。

8月に準々決勝・準決勝、来年1月には決勝三番勝負が予定されています。

賞金は以下の通りです:

  • 優勝:3億ウォン(約3,300万円)
  • 準優勝:1億ウォン(約1,100万円)
  • 準決勝進出者:2,400万ウォン
  • 8強:1,200万ウォン
  • 16強:600万ウォン
  • 24強:400万ウォン

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棋譜解説 【第51期天元戦本戦2回戦】(黒)余正麒八段 対 藤沢里菜七段(白)

6月2日、第51期天元戦本戦2回戦が打たれました。余正麒八段が藤沢里菜七段に黒番中押し勝ちを収め、準々決勝に進出しました。許家元九段と対戦する予定です。

棋譜解説

  • 黒番: 余正麒八段
  • 白番: 藤沢里菜七段
  • 手数: 229手
  • 結果: 黒番中押し勝ち
  • 対局日: 2025-06-02

第1譜(1-30手)

第1譜

  • 黒23手はやや繊細さに欠けており、N4に打つのがより良い選択とされます。
  • この譜では、形勢は両分けです。

第2譜(31-60手)

第2譜

  • 白36手はやや損であり、Q2がより良い選択です。
  • 白56手もやや損であり、Q2が適切な着手とされます。
  • 白58手には若干の疑問があり、P10に打つほうが望ましいです。
  • 白60手はやや繊細さに欠け、H8に打つのがより良いとされています。
  • この譜では、黒が一定の成果を挙げ、やや形勢をリードしています。

第3譜(61-90手)

第3譜

  • 黒73手はやや損であり、Q2が望ましい選択とされます。
  • 黒79手もやや損であり、やはりQ2が良い手です。
  • 白80手はやや繊細さに欠け、G15への着手がより良いとされます。
  • 白86手は好ましくなく、G14が適切です。
  • この譜では、白は依然として苦しい戦いを強いられています。

第4譜(91-120手)

第4譜

  • 白94手にはわずかな疑問があり、G15がより良い手とされます。
  • 黒113手もやや疑問があり、Q11への着手が望ましいです。
  • 黒115手は少し不満があり、C14に打つのが良い選択です。
  • この譜では、白の奮闘も実らず、形勢は苦境に陥りました。

第5譜(121-150手)

第5譜

  • 白122手は非常に問題があり、J9が正着です。
  • 黒127手は極めて良くない手で、E18への着手が適切です。
  • 白128手は少し不満があり、R5が好手です。
  • 黒143手は良くなく、E18に打つのが有利です。
  • この譜では、黒の優勢が明らかとなりました。

第6譜(151-180手)

第6譜

  • 黒167手はやや繊細さに欠けており、O2がより良い手とされます。
  • 白168手はやや損であり、T15が良い選択です。
  • 黒175手もやや繊細さに欠け、R9に打つのが適切です。
  • 白176手にはわずかな疑問があり、T15に打つのが有利です。
  • この譜では、黒の優勢が明確になりました。

第7譜(181-210手)

第7譜

  • 黒187手にはわずかな疑問があり、J2がより良い選択です。
  • 黒197手はやや不満があり、M1が好手です。
  • 黒207手は小さな損であり、S17が好手とされます。
  • 白208手は軽微なミスで、S17への着手がより良い選択です。
  • この譜では、白が差を縮めました。

第8譜(211-229手)

第8譜

  • この譜では、双方に明らかな問題手がないですが、黒番の勝勢が確実となりました。

関連棋譜:

【第51期天元戦本戦2回戦】(黒)余正麒八段 対 藤沢里菜七段(白)

棋譜解説 【第44期女流本因坊戦本戦2回戦】(黒)吉田美香八段 対 上野愛咲美女流名人(白)

6月2日、第44期女流本因坊戦本戦2回戦が打たれました。上野愛咲美女流名人が吉田美香八段に白番中押し勝ちを収め、ベスト8に進出しました。8強戦は青木喜久代八段と対戦する予定です。

棋譜解説

黒番:吉田美香八段

白番:上野愛咲美女流名人

手数:162手

結果:白番中押し勝ち

対局日:2025-06-02


第1譜(1-30手)

第1譜
黒21手はやや損であり、S6への着手がより良い選択とされています。
白22手はやや繊細さに欠けており、S6に打つことが検討されます。
黒29手も同様に繊細さを欠いており、やはりS6が望ましい手とされています。
白30手はやや損で、K3に打つのが好手です。
この譜では、形勢は両分けです。


第2譜(31-60手)

第2譜
黒39手はやや繊細さに欠けており、L7への着手がより良い選択です。
黒57手は小さな損で、N6が好手とされています。
白58手は軽微なミスで、H8が良い選択です。
黒59手もまた軽微なミスであり、Q8への着手が適切と評価されています。
この譜では、白が戦いに成功し、形勢は良いです。


第3譜(61-90手)

第3譜
白78手にはやや疑問があり、H10が適切な選択とされています。
この譜では、白の優位が明確に現れました。


第4譜(91-120手)

第4譜
黒101手にはやや疑問があり、O15への着手が適切とされています。
白104手は軽微なミスで、Q16が有利です。
白106手もやや不満があり、N16が好手です。
黒107手は熟慮が足りず、N14が正着とされています。
この譜では、白の優位が明らかになりました。


第5譜(121-150手)

第5譜
黒131手は軽微なミスであり、S16が好手とされています。
黒137手にはやや疑問があり、C14が適切な選択です。
黒139手は大きな問題があり、S6への着手が正着です。
この譜では、白の優勢が明らかになりました。


第6譜(151-162手)

第6譜
黒155手は軽微なミスであり、B8が良い選択です。
白156手にはやや疑問があり、F15が好手とされています。
黒159手は問題手であり、B10への着手が正着です。
この譜では、白番の勝勢が確実となりました。


関連棋譜:

【第44期女流本因坊戦本戦2回戦】(黒)吉田美香八段 対 上野愛咲美女流名人(白)

棋譜解説 【第50期碁聖戦挑戦者決定戦】(黒)大竹優七段 対 芝野虎丸十段(白)

5月29日、第50期碁聖戦挑戦者決定戦が打たれました。芝野虎丸十段が大竹優七段に白番中押し勝ちを収め、井山裕太碁聖への挑戦権を獲得しました。挑戦手合は6月25日に開幕予定です。

棋譜解説

黒番:大竹優七段

白番:芝野虎丸十段

手数:182

結果:白番中押し勝ち

対局日:2025-05-29


第1譜(1-30手)

第1譜
白20手はやや損であり、B3への着手がより良い選択とされています。
黒23手もやや損で、G3に打つことが検討されます。
白30手もやや損であり、O16への着手が望ましいと評価されています。


第2譜(31-60手)

第2譜
黒37手はやや損であり、F7に打つのがより良いとされています。
黒43手は非常に疑問のある手であり、H9が有力な選択です。
黒45手は軽微なミスで、G7がより有利とされています。
黒47手はやや不満があり、こちらもG7がより良い選択と評価されています。
この譜では、白が戦いに成功し、形勢は良いです。


第3譜(61-90手)

第3譜
白74手は軽微なミスであり、K8に打つのがより有利とされています。
この譜では、白の優位が明確に現れました。


第4譜(91-120手)

第4譜
白102手はわずかに損であり、D6が良い選択とされています。
この譜では、白の優位が明らかになりました。


第5譜(121-150手)

第5譜
白128手はわずかに損であり、M15に打つのがより有利です。
白132手もわずかに損で、P17が好手とされています。
白144手にはわずかな疑問があり、L7に打つのが適切です。
白134手には少し疑問があり、L16が適切な選択です。
黒137手は敗着、Q19への着手が有力とされています。

黒137手の変化図
変化図


第6譜(151-171手)

第6譜
この譜では双方に明らかな問題手はなく、黒番の勝勢が確実となりました。


関連棋譜:

【第50期碁聖戦挑戦者決定戦】(黒)大竹優七段 対 芝野虎丸十段(白)