第49期棋聖戦七番勝負第3局は、2月5日から6日にかけて宮城県知事公館で行われます。一力棋聖が地元で白星を挙げるのか、それとも井山王座が勝ち越しを決めるのか、注目が集まります。第3局を前に、2月4日、宮城県知事公館で検分が行われました。
宮城県知事公館は、国内外の賓客を迎える迎賓館として利用されており、歴史的価値の高い建物です。特に正門は、大正9年(1920年)に取り壊された仙台城の中門(寅門)の部材を使用しており、仙台城の歴史を今に伝える貴重な遺構の一つとされています。
対局室は、雪見障子越しに美しい庭園を望む和室で、床の間には伊達政宗公の像が飾られています。昨年も同じ部屋で対局が行われたことから、検分は数分で終了しました。その後、一力棋聖と井山王座は前日インタビューに応じ、それぞれ第3局への意気込みを語りました。
碁石や碁盤の感触、室内の温度、トイレの位置などを確認した両対局者は、数分で検分を終えました。
「3年連続で棋聖として地元に戻ってこられたことをうれしく思います。第2局以降は、研究会でほかの方と打ったり、自分で勉強したりしながら、比較的リラックスして過ごせました。第2局で勝てたのは大きかったですが、内容的には押されていた部分もあり、そこが課題です。1勝1敗で仕切り直しということで、集中して第3局に臨みたいと思います。」
「これまでの2局はいずれも難しい内容でしたが、自分なりにそれなりのパフォーマンスは出せていると思います。これまで通り、その場で感じたことを最優先に考えて打っていくつもりです。仙台での対局はアウェーではありますが、温かく迎えていただいているので、気持ちよく打てています。スポーツとは違い、観客がその場で応援することもないので、一手一手に全力を尽くしていくだけです。」
同日夜には、仙台市の仙台国際ホテルで前夜祭が行われました。前夜祭には、第3局の共催者である河北新報社の一力雅彦社長や郡和子仙台市長をはじめ、多くの囲碁ファンが参加し、国内外で活躍する地元の英雄・一力棋聖を応援しました。
特に注目を集めたのは、記念の花束贈呈を担当したプレゼンターの存在でした。贈呈を務めたのは、一力棋聖が幼少期に指導を受けた大沢伸一郎さんの娘、巴さんと希さん。一力棋聖は、意外なプレゼンターの登場に思わず笑顔を見せました。
大沢さんは当時の一力棋聖について、「教えられたことを頭の中で整理して処理する能力がずば抜けて高かった。その一方で、負けたら悔しくて泣くこともあり、すごく情緒豊かでした」と振り返りました。また、第3局について「一力棋聖の性格上、『周りの期待』を感じるかもしれませんが、こういう局面を乗り越えてほしいですね。自然体でいれば、きっと勝てると思います」とエールを送りました。
第49期棋聖戦七番勝負第3局は、2月5日から6日にかけて宮城県知事公館で行われます。一力棋聖が地元で白星を挙げるのか、それとも井山王座が勝ち越しを決めるのか、注目が集まります。第3局を前に、2月4日、宮城県知事公館で検分が行われました。
宮城県知事公館は、国内外の賓客を迎える迎賓館として利用されており、歴史的価値の高い建物です。特に正門は、大正9年(1920年)に取り壊された仙台城の中門(寅門)の部材を使用しており、仙台城の歴史を今に伝える貴重な遺構の一つとされています。
対局室は、雪見障子越しに美しい庭園を望む和室で、床の間には伊達政宗公の像が飾られています。昨年も同じ部屋で対局が行われたことから、検分は数分で終了しました。その後、一力棋聖と井山王座は前日インタビューに応じ、それぞれ第3局への意気込みを語りました。
碁石や碁盤の感触、室内の温度、トイレの位置などを確認した両対局者は、数分で検分を終えました。
「3年連続で棋聖として地元に戻ってこられたことをうれしく思います。第2局以降は、研究会でほかの方と打ったり、自分で勉強したりしながら、比較的リラックスして過ごせました。第2局で勝てたのは大きかったですが、内容的には押されていた部分もあり、そこが課題です。1勝1敗で仕切り直しということで、集中して第3局に臨みたいと思います。」
「これまでの2局はいずれも難しい内容でしたが、自分なりにそれなりのパフォーマンスは出せていると思います。これまで通り、その場で感じたことを最優先に考えて打っていくつもりです。仙台での対局はアウェーではありますが、温かく迎えていただいているので、気持ちよく打てています。スポーツとは違い、観客がその場で応援することもないので、一手一手に全力を尽くしていくだけです。」
同日夜には、仙台市の仙台国際ホテルで前夜祭が行われました。前夜祭には、第3局の共催者である河北新報社の一力雅彦社長や郡和子仙台市長をはじめ、多くの囲碁ファンが参加し、国内外で活躍する地元の英雄・一力棋聖を応援しました。
特に注目を集めたのは、記念の花束贈呈を担当したプレゼンターの存在でした。贈呈を務めたのは、一力棋聖が幼少期に指導を受けた大沢伸一郎さんの娘、巴さんと希さん。一力棋聖は、意外なプレゼンターの登場に思わず笑顔を見せました。
大沢さんは当時の一力棋聖について、「教えられたことを頭の中で整理して処理する能力がずば抜けて高かった。その一方で、負けたら悔しくて泣くこともあり、すごく情緒豊かでした」と振り返りました。また、第3局について「一力棋聖の性格上、『周りの期待』を感じるかもしれませんが、こういう局面を乗り越えてほしいですね。自然体でいれば、きっと勝てると思います」とエールを送りました。
第49期棋聖戦七番勝負第3局は、2月5日から6日にかけて宮城県知事公館で行われます。一力棋聖が地元で白星を挙げるのか、それとも井山王座が勝ち越しを決めるのか、注目が集まります。第3局を前に、2月4日、宮城県知事公館で検分が行われました。
宮城県知事公館は、国内外の賓客を迎える迎賓館として利用されており、歴史的価値の高い建物です。特に正門は、大正9年(1920年)に取り壊された仙台城の中門(寅門)の部材を使用しており、仙台城の歴史を今に伝える貴重な遺構の一つとされています。
対局室は、雪見障子越しに美しい庭園を望む和室で、床の間には伊達政宗公の像が飾られています。昨年も同じ部屋で対局が行われたことから、検分は数分で終了しました。その後、一力棋聖と井山王座は前日インタビューに応じ、それぞれ第3局への意気込みを語りました。
碁石や碁盤の感触、室内の温度、トイレの位置などを確認した両対局者は、数分で検分を終えました。
「3年連続で棋聖として地元に戻ってこられたことをうれしく思います。第2局以降は、研究会でほかの方と打ったり、自分で勉強したりしながら、比較的リラックスして過ごせました。第2局で勝てたのは大きかったですが、内容的には押されていた部分もあり、そこが課題です。1勝1敗で仕切り直しということで、集中して第3局に臨みたいと思います。」
「これまでの2局はいずれも難しい内容でしたが、自分なりにそれなりのパフォーマンスは出せていると思います。これまで通り、その場で感じたことを最優先に考えて打っていくつもりです。仙台での対局はアウェーではありますが、温かく迎えていただいているので、気持ちよく打てています。スポーツとは違い、観客がその場で応援することもないので、一手一手に全力を尽くしていくだけです。」
同日夜には、仙台市の仙台国際ホテルで前夜祭が行われました。前夜祭には、第3局の共催者である河北新報社の一力雅彦社長や郡和子仙台市長をはじめ、多くの囲碁ファンが参加し、国内外で活躍する地元の英雄・一力棋聖を応援しました。
特に注目を集めたのは、記念の花束贈呈を担当したプレゼンターの存在でした。贈呈を務めたのは、一力棋聖が幼少期に指導を受けた大沢伸一郎さんの娘、巴さんと希さん。一力棋聖は、意外なプレゼンターの登場に思わず笑顔を見せました。
大沢さんは当時の一力棋聖について、「教えられたことを頭の中で整理して処理する能力がずば抜けて高かった。その一方で、負けたら悔しくて泣くこともあり、すごく情緒豊かでした」と振り返りました。また、第3局について「一力棋聖の性格上、『周りの期待』を感じるかもしれませんが、こういう局面を乗り越えてほしいですね。自然体でいれば、きっと勝てると思います」とエールを送りました。
ヨセは、通常対局終盤に打たれる地の境界に関する着手のこと。かつては「侵分」とも呼んだが、現在では一般的ではない。布石、中盤を通じて明らかになってきた双方の地を確定していく段階であるが、中盤とヨセの境目は明確ではない。
力戦(りきせん)とは、定石(定跡)から外れた戦いのことである。前例がない対局であれば、対局者自身の実力のみで戦うという意味からか。
白と黒の眼のない石が接触し、先にダメの詰まった方が取られてしまう状態をいう。
フリカワリは、相手に利益を与える代わり、自分も別の場所で利益を取って変化することを指す。漢字では「振り替わり」と表記される。布石からヨセに至るまで、幅広く用いられる概念である。
打ち込みや模様の消しの際に、石の強弱を適切に判断して「弱い石や孤立した石の始末をうまくつけること」(大辞泉)。全てを助けようとするのではなく、捨て石の手筋を活用して形を整えるなどが代表的なサバキの手筋で、高度なテクニックに属する。敵の重包囲網下でなんとか二眼を作り、生きを求めるような打ち方は「シノギ」と呼ばれ、サバキと区別される。
日本の刃物(日本刀・和包丁)の刃身部分で、刃と峰の間の膨らんでいる部分。鎬に走っている線を鎬筋(しのぎすじ)、鎬筋と峰との間の平地の部分を鎬地(しのぎじ)という
相手の勢力が圧倒的に強い場所で、相手の攻めを巧みにいなして自分の石を生存に導くこと。
相手の石を攻撃して利得を図ることを指す。必ずしも相手の石を取ることを意味しない。相手の石を挟撃する、厚みを活用する、根拠を奪うなど、様々なパターンがある。
急場(きゅうば)とは、物事が差し迫ってすぐに対処しなければならない状況をいう。
特に序盤、中盤の石の根拠に関わる要点のことをいい、大場よりも優先される場合がある。また、石の競り合いの場面、模様の接点も急場と言える。
大場(おおば)とは広い場所のこと。
転じて、囲碁の用語の一つとして、一手(一着)で地を広く囲うことができる点という意味で用いられる。
辺にヒラいている相手の石の間に割って入るように打つ手のこと。また星に対して三々に侵入するような手も「打ち込み」と称される。相手の模様に深く入り込むのではなく、浅く臨む手法は消しと呼んで区別される。相手の石を分断して攻める、相手の模様の荒らしなどの効果を狙って打つ手である。
荒らし(あらし)とは、囲碁の対局の中で、相手の地になりかかっている場所(模様)に侵入し、地になることを防ぐ手段のこと。多くの場合、深々と侵入して敵陣を蹂躙するイメージの手を指す。
模様、大きな地になりうる可能性のある勢力圏のことを指す。多くの場合、隅から辺、中央へ広がるものを呼ぶ。カタカナで「モヨウ」と表記されることもある。
「厚み」は「薄み」に対する対義語である。囲碁で「薄い」というのは連絡が十分取れていない形、眼に不安がある石のことであり、相手に攻撃される可能性を持っている状態を指す。
これに対して強力な「厚み」は相手からの攻撃を受ける可能性が低く、周囲に近づいた敵の石に対して攻撃するための基盤となる。また、相手が近づいてこなければ大きな模様や地を形成する拠点となる。
天元(てんげん)は、碁盤の中心点のこと。下図における黒1の点。
五ノ五(ごのご)は、碁盤上の位置を指す言葉。文字通り、碁盤の隅から数えて(5,5)の地点。布石の段階で隅の着点として稀に打たれる。「5の五」と表記されることも多い。
大高目(おおたかもく)は、碁盤上の位置を指す言葉。高高目とも呼ぶ。碁盤の隅から数えて(4,6)または(6,4)の地点。布石の段階で隅の着点としてまれに打たれる。 小目へのカカリを受けての大型で複雑な変化を含む。
大目ハズシ(おおもくはずし、または大目外し)は、碁盤上の位置を指す言葉。碁盤の隅から数えて(3,6)または(6,3)の地点。 布石のバランスを取るために稀に打たれるが、 空き隅へ単独で打たれることは滅多にない。
高目(たかもく)は、アキスミへの着手を指す言葉のひとつ。碁盤の隅、第四線と第五線の交点に打つことをいう。下図黒1またはaの点が高目である。
星(ほし)は、 碁盤の左上隅から数えて(4, 4)、(4, 10)、(4, 16)、(10, 4)、(10, 10)、(10, 16)、(16, 4)、(16, 10)、(16, 16)に当たる9か所の交点を指す言葉。
目ハズシ(もくはずし、または目外し)、碁盤上の位置を指す言葉。碁盤の隅から数えて(3,5)または(5,3)の地点。布石の極めて初期の段階で、隅の着点として打たれることが多い。
小目(こもく)は、空きスミへの着手を指す言葉のひとつ。碁盤の隅から数えて(3,4)または(4,3)の地点に打つことをいう。下図黒1、あるいはaの位置が小目である。星と並び、隅を占める手の中で最もよく打たれる着点である。
三々(さんさん)は囲碁用語の一つで、碁盤上の位置を指す言葉。碁盤の隅から数えて(3,3)の地点(下図参照)。布石の段階で隅の着点として単独で打たれる他、星や高目、目ハズシなど位の高い着点に対する隅への侵入手段として打たれることも多い。
対局の中断時に有利不利がでないよう、次の手をあらかじめ決めておく方法のことである。
持ち時間制の対局を途中で中断する場合に、手番のプレイヤーが中断中も次の手を考え続けられるのでは不当に有利になり、持ち時間制の興も削がれる。このような不公平をなくすために、封じ手が用いられる。
制限時間が通常の対局よりも短く設定された対戦形式。
持ち時間(もちじかん)とは、あらかじめ定められた対局に使用できる時間限度のこと。持ち時間を使い切った対局者は負けとなるのが通例。対局両当事者に同じ持ち時間を定めることで公平を保ち、ゲームの途中放棄や故意の遅滞による相手への嫌がらせを排除する目的で設定される。
置き碁、置碁(おきご)は、囲碁用語のひとつで、棋力の差がある二人が対局する場合、ハンデとしてあらかじめ碁盤に石を置いて対局することをいう。
通常置き石1つは、目数にして約10目のハンデといわれる。例えば互先で打って30目ほどの開きが出る実力差であれば、3子で打つのが適当ということになる。ただし置き石が増えるとその相互の関連によってさらに威力が増し、9子局のハンデは約130目に相当するといわれる。なお、定先と2子局、2子局と3子局、3子局と4子局、…は置き石1子分の差があるが、互先と定先には半子分の差しかない
定先(じょうせん)は囲碁の手合割の一つ。対局者の棋力にわずかに差がある場合用いられる方式で、置石が無し、コミなしで行われる対局。
なお、「定先」という言い方は先二や先相先といった複数局を一組とするハンデに対し、「常に先番で対局している」ハンデであるということ強調するための呼び方であり、その意識がなければ単に先と呼ぶこともある。
コミ(込み)、コミ出しは、ゲームの性質上先手の黒が有利である。勝率を五分五分にするため、地の計算の段階で与えられるハンデキャップを指す。
現在の日本の一般的なルールでは、対等な条件で行われる互先(たがいせん)の場合、先手(黒)が後手(白)に対して6目半(6.5目)のハンデを負う(「コミを出す」と表す)。
ニギリは、黒番(先手)、白番(後手)を決める方法。
握る側の対局者と当てる側の対局者を決める(年長者が握るのが慣習である)。握る側は任意の数の白石を片手に握り、碁盤の上で握った手を伏せて置く。握る石の個数は自由であるが、10個~20個程度が一般的である。
当てる側が黒石を1個(奇数の意)ないし2個(偶数の意)盤に置く。その際に、「奇数先」、「偶数先」と声に出すこともある。
黒石が置かれたら握る側は手を開いて白石が奇数か偶数かを調べ(わかりやすいように、石を2列に並べて、残ったのが1個か2個か表すこともある)、当たった場合は黒石を置いた方すなわち当てた方がそのまま先手(黒番)となり、外れた場合は白黒を交換して後手(白番)になる[1]。プロの公式対局ではモニター撮影がある関係で、碁石を交換せずに席を移ることもある。
互先(たがいせん)は、囲碁の手合割の一つ。
ハンデキャップのない対局を指し、棋力が近い場合に採用される。
囲碁は単純に目数で勝敗を決するとすると先手が有利であるため、一局で勝敗を決する場合、コミを用いて先手(黒)と後手(白)の均衡を図る。日本では2000年代以降、後手に6目半のコミを与える(先手が7目以上リードしていないと勝ちとしない)のが一般的となっている。先手・後手はニギリによって決められる。
互先の用語はもともとコミの無い時代に、互いに先(交互に白黒)を持つところからきている。
棋力に差がある場合には定先や置き碁を採用する。
長生(ちょうせい)、死活がらみで同型反復になる特殊な形。中国にある長生殿での対局中にこの形が出現したことからこの名がついた。
現代の日本ルールでは、実戦で黒白双方とも譲らなかった場合ルールにより無勝負となる。
取らず三目(とらずさんもく)は、下図のような形が代表的なもの。現行の日本ルール(1989年制定の日本囲碁規約)では黒白共にセキ扱いとなる。下図の場合、黒から打てば白地3目(場合によれば最大8目)になり、白から打てば白地2目(場合によれば1目)になる。
囲碁の対局で互いの地が同じになり引き分けになること。「ジゴ」とカタカナで表記されることが多い。
注:長生の出現などによる引き分けは「無勝負」と扱われ、「ジゴ」とは称されない。
整地(せいち)は、両対局者が投了せず、最後まで打ち切って終局した際に、地を数えやすいように石をずらしたり取り替えたりして整形すること。
終局して整地まで行うことを単に「作る」とも言い、また、整地まで行った対局のことを「作り碁」または「数え碁」と言う。
1.終局後、全てのダメを詰め終わったら、自分の地の中にある相手の死石を取り上げアゲハマに加える。
2.双方が相手側の地に整地の作業を行う。
3.アゲハマを相手の地の中に置く。
4.地を数えやすいように石をずらしたり取り替えたりして整形する。この際、地の大きさが変わらないように注意する。
図1は架空の終局図の一部であり、△が死石である。右上の黒地は16目-死石1目で15目、その左隣の白地は12目-死石2目で10目であるが、この状態では地がデコボコと入り組んでいて数えづらい。そこで、△の死石をお互いの地の中に置いた後、□の石を地の中で移動させて図2のようにする。
図2のような形になれば、黒地は上部分が4×3-2で10目+下部分が5目=15目、白地は5×2=10目と非常に計算しやすい。こうした作業を整地という。なお整地後は、必ずしも黒地は黒石だけ・白地は白石だけで完全に囲んでいる必要はない。例えば、図2の下部分の黒地を囲む白石のように相手の石が混じって囲んでいる部分があっても、両対局者が黒地5目と認識できれば問題ない。
ハマ、アゲハマは、囲碁では対戦中に盤上の相手の石のいくつかを取り上げることがあり、日本ルールにおいてはその取り上げた石をハマもしくはアゲハマと呼ぶ。後で数がわかるように手元に置いておかなければならず、通常碁笥の蓋を裏返して、ハマを乗せておく。なお投了の意思表示の際の作法の一つとして、投了する側がハマを盤上に置く行為が一般化している。
囲碁は地を大きく囲んだ方が勝ちとなるゲームなので、極めて重要な概念である。
重要な概念ではあるが、自分の地を守ることや相手の地を攻めることにこだわりすぎたり、まだ地になっていないそれ以外が疎かになるのも問題であり、その攻守と次への展開のバランスを取っていく難しさもある。
下図のような終局図では、aの点が「白地」、bの点が「黒地」となる。cはどちらの地でもない「ダメ」である。
地の中に相手の死んだ石がある場合、終局後に取り上げられて敵の地に埋められることになる。上の図では△の白石は生きられないため、終局を確認した後取り上げられ、白地に埋められる。これを勘定して、黒地は21目、白地は17目あるため、上図では黒の盤面4目勝ちとなる。
囲碁において重要な概念で、「相手に絶対に取られる事の無い石」と「取られても新しく取られない石を置ける石」を活きた石、それ以外の相手に取られる石を死んだ石と表現するため、これを合わせて死活と呼ぶ。
詰碁などの死活を扱った問題のことを死活問題(しかつもんだい)といい、現代日本語で「わが社にとっての死活問題」などと言うのは、囲碁の死活に由来する。
お互いが交互に相手の石を取り、無限に続きうる形。
実際には下記のようなルールによって、無限反復は禁止されている。
対局者の一方がコウの一子を取った場合、もう一方は他の部分に一手打ち、相手がそれに受けたときに限り、コウの一子を取り返すことができる。すなわち、(盤面全体として)同じ形を繰り返してはならない。
手抜くことが出来ない部分に打って相手に受けさせる手のことを「コウダテ」といい、その部分のことを「コウ材」といい、その数によってコウ勝負が決まる。相手のコウダテを受けず(手抜き)、コウをツグまたはコウを作っている相手の石を取ることを「コウに勝つ」や「コウを解消する」と表現する。コウに勝つことを目指すか、コウを譲って他で得をするかは、全局的な形勢判断のもとに決める。
棋譜(きふ)とは、互いの対局者が行った手を順番に記入した記録を指す。また同時に、棋譜が記入された用紙(つまり棋譜用紙)を意味する時もある。
碁盤(ごばん)は、囲碁の用具の一つで碁石を打つ板のことである。
盤上の線のことを「路」と呼ぶ。現代の標準は19路であり、公式な対局でも19路盤が使われている。
碁石(ごいし)は、囲碁に使用する用具で、黒・白2色の円盤形の物体である。黒白2色で一揃いとなり、碁笥(ごけ、または、ごす)ないし碁器(ごき)と呼ばれる容器に入れておく。囲碁を行う上では単に「石」と呼んだりする。
碁笥(ごけ、または、ごす)とは、碁石を入れる容器。碁器(ごき)とも呼ばれる。
一間にトンだ相手の石の間に、文字通り割り込むように打つ手のこと。一間トビの連絡を断つ手段として打たれる。下図黒1が「ワリコミ」である。
相手が隣り合った隅を占めた時、その中間付近に打つ手を指していう。「割り打ち」とも表記される。下図左辺黒1がワリウチの一例である。相手の勢力圏を分割するように打ち、模様化を防ぐ目的で打たれる。多くの場合、第3線(第4線のこともある)に打たれる手を指す。相手の勢力圏の真ん中に打つ手でも、中央付近に打たれる手は通常ワリウチとは呼ばない。
相手の石に上からかぶせるように打ち、進路を阻む手を指す。下図の黒1のような手が「ボウシ」である。文字通り相手の頭にかぶせるように打つため、「帽子」の連想で名付けられた。
自分と相手の石が接触している状態から、相手の石の行く手を制限するように、自分の石から見て斜めの位置に打つ手を指す。図1の白△に打つ手が「ハネ」である。
主に隅の石にカカってきた相手の石を、ヒラキを妨害するように挟撃する手を指す。多くの場合、挟む石も挟まれる石も3線か4線にある場合に使い、中央にある石を挟撃しても「ハサミ」とは呼ばない。下図黒1がハサミの例である。
横に二路、縦に二路離れた2つの石の間にある点を指す[1]。下図黒1と▲がハザマの位置関係である。黒1のようにハザマを作る手を「ハザマトビ」[2]、白2のようにその間隙を衝く手を「ハザマを衝く」と表現する。ただしハザマトビとハザマをつく手を両方とも単に「ハザマ」と表記してあることも多い。
次に相手の石を切断することを狙って接近する手を指す。動詞では「ノゾく」という。
すでに打たれている相手の石に隣接させるように打つ手を指す。例えば下図の黒1などがツケの例である。
相手と自分の石が一路隙間を空けて対峙しているとき、その隙間に打つ手のこと。文字通り相手に突き当たるような手。下図が「ツキアタリ」の一例である。
斜めの位置関係にある相手の石を、つながらせないように連絡を絶つ手のこと。「切り」と表記されることも多い。動詞では「キる」「切る」と表現される。
相手の石の斜め上に打つ手を指す。文字通り、相手の石の「肩」を上方から衝く手段で、「カタツキ」とカタカナで表記されることも多い。動詞では「肩をつく」と表現される。
相手の石より高い位置からかぶせるように打って封鎖を図る、あるいは相手を低位に圧迫するような手のこと。動詞では「カケる」となる。
相手の打った隅の石に対して接近して打ち、シマリを妨害して敵に確定地を作らせないように打つ着点のことである。カカリは囲碁における石の接触の第一段階であり、ほとんど全ての対局で打たれる。
自分の石と相手の石が斜めの位置関係にあるとき、その両方に隣接させるように打ち、相手の石を押しつけるようにして自分の石の勢力範囲を伸ばす手である。
相手の石が進出してくるのを止めるように打つ手[1]。形式としてはハネの形になるもの、マガリの形になるものなどが含まれ、きちんとした定義は難しい。あくまで進出を止めるニュアンスの手段の総称である。例えば、下の図1・2の黒1のように、相手の隅への侵入を防ぐ手はいずれも「オサエ」と表現される。
相手の石が斜めに並んでいる(コスんだ形)とき、その両方に接触させるように打って次の切断を狙う手のこと。動詞では「アテコむ」となる。「ガチャン」とも。
相手の石を完全に囲んで取る一歩手前の状態のこと[1]。次に相手が逃げ出さなければ石を取られることになる。アタリの状態にすることを「アタリをかける」「アテる」などといい、アタリをかける手のことをアテと呼ぶ。
相手の石の下をくぐるように盤端に打って自分の石同士を連絡する手を指す。動詞では「ワタる」「渡る」と表現する。
すでにある自分の石から曲がった形に打つ手のこと[1]。動詞では「マガる」という。漢字では「曲がる」と表記される。下図黒1が「マガリ」の例。
すでに打たれた自分の石から辺へ向かって展開するように打つ手を指す。根拠の確保や勢力圏の拡大を目指す手である。漢字では「拆き」と表記する。動詞では「ヒラく」と表現する。
横に二路、縦に二路離れた2つの石の間にある点を指す[1]。下図黒1と▲がハザマの位置関係である。黒1のようにハザマを作る手を「ハザマトビ」[2]、白2のようにその間隙を衝く手を「ハザマを衝く」と表現する。ただしハザマトビとハザマをつく手を両方とも単に「ハザマ」と表記してあることも多い。
漢字では「這い」と表記し、動詞では「ハウ」となる。形としては「オシ」に似ているが、相手の石よりも低い位置で、辺に平行するように打つ手。下図の黒1,3がハイの一例である。
すでに打たれた自分の石に隣接させて打つ手を指す。文字通り自分の石を伸ばすように打つ手で、動詞では「ノビる」となる。下図1がノビの実例である。
自分のすでに打たれた石の隣に打つ手。動詞では「ナラぶ」となる。似たような術語に「ノビ」「ヒキ」などがあるが、ナラビは相手の打った石に呼応して打つのではなく、自分の石だけに隣接させて打つ手のイメージである。また盤の端に向かって打つ手には「サガリ」が用いられる。
すでに打った石を相手に切断されないよう連絡する手を指す。ツナギとも。
自分の石から1路または2路離れた位置に打つ手のことをいう[1]。あまり離れすぎているものは繋がりとしての意味がないため、3路以上の間があるものは普通はトビとは呼ばない。動詞形では「トブ」または「飛ぶ」という。また、根拠を確保する目的で三線や四線で辺に平行に打った場合はヒラキといい[2]、トビとは区別する。
「スベリ」とは、盤面の辺において、高い位置にある相手の石に対し、自分の石を低く(第一線あるいは第二線へ)滑り込ませるように打つ手のことを指す。また、「走る」という表現を使うこともある(「二線へ走る」など)。通常既にある第三線の石から第二線へ、あるいは第二線の石から第一線へ、ケイマや大ゲイマの位置に打つことになる。二線へのスベリは相手の地を荒らす手として、また自らの根拠を確保する手として大きな価値を持つことが多い。
隅にすでに打った石(小目・星・目ハズシ・高目など)の周辺に打ち、隅の地を確保する手をいう。動詞としては「シマる」という言い方をする。
線の石から1線にスベリを打つこと[1]。通常サルスベリといった場合大ゲイマスベリを指し、「大ザル」とも呼ぶ。小ゲイマスベリの場合は区別して「小ザル」と呼ぶことがある。大ザルは場合にもよるが先手8目ほどの大きなヨセであるため、ヨセの初期段階で打たれることが多い。
すでに打たれた自分の石から、盤端に近い方に向けて隣接させて打つ手のこと。多くの場合第1~第3線に打つ手を指し、それより高い場合は「ノビ」や「ナラビ」という語が使われることが多い。動詞では「サガる」となる。昔は「オリる」という言葉も使われたが、近年では廃れている。下図1がサガリの実例である。
すでにある自分の石から斜め隣に打つ手のこと。動詞では「コスむ」という。漢字では「尖み」と表記されるが、近年ではほとんど用いられない。
下の黒1に打つ手がコスミである。aやbの点に黒石や白石がある場合には「コスミ」とは言わない(黒石がある場合は「マガリ」、白石がある場合は「ハネ」という言葉を用いる)。 コスミは白がaに打ってくればb、bに打ってくればaとツゲば切断されることがない。このため足は遅いが確実に連絡しており、中央への堅実な進出手段となる。また、死活やヨセの手段としても頻出する。
ケイマは囲碁において、すでにある石から横に二路、縦に一路(または横に一路、縦に二路)離れた位置関係のことを指す。下図がケイマの位置関係である。 英語では "knight jump" 。将棋の桂馬やチェスのナイトの動きのような位置関係であることから名づけられた。向きは問わない。なお将棋では「桂馬」と漢字で書くが、囲碁ではふつうカタカナで表記する。
上図のケイマより石が一路遠い、下図の黒石ような位置関係は「大ゲイマ(おおげいま)」と称する。下図の白石のような、さらにもう一路遠いものは「大々ゲイマ(だいだいげいま)」である(白の配置)。これに対比させて通常のケイマを「小ゲイマ」と称することもある。
何らかの理由があって自らアキ三角を作りに行く形という意味で、動詞として「グズむ」「愚集む」
黒1のような手がグズミ。この手は自らアキ三角を作る手であるため悪手に見えるが、逆に白から1に打たれると白が非常に好形になるうえ、Aの断点を狙われる。黒からAと打てば、逆にBの断点を狙える。このような場合は1の地点がお互いの急所となる。
韓国で開催された第29回LG杯決勝戦の影響が続いています。中国棋院は、来月に予定されていた韓国主催の第1回ソパルコサノル世界最高棋士決定戦(柯潔九段がワイルドカード)への不参加を通知しました。韓国棋院は第1回ソパルコサノル世界最高棋士決定戦の開催が延期されたことを発表しました。
この大会は、韓国が新たに創設した国際棋戦で、2月6日から10日までの開催が予定されていました。韓国4名、中国3名、日本1名、台湾1名の計9名が総当たり戦を行い、優勝者を決める形式です。韓国棋院は、中国棋院からの不参加通告を受け、第1回ソパルコサノル世界最高棋士決定戦の開催が延期されたことを発表しました。
特に注目されていたのは、LG杯決勝戦に出場した柯潔九段が主催者推薦枠(ワイルドカード)で参加する予定だった点です。しかし、中国棋院の決定により、この大会の開催が不透明となりました。
1月25日には、中国棋院が2025年の中国甲級リーグ(男子甲級リーグ、女子甲級リーグ、全国囲碁団体戦「男子乙級、男子丙級、女子団体戦」)への外国棋士の参加を禁止する決定を発表しました。この決定について、中国棋院は「若手棋士の育成を徹底し、公正な競技環境を確保するため、慎重な検討の結果、このように決定した」と説明しています。
現在、中国と韓国は春節(旧正月)の大型連休中にあり、大型連休明けに事態がどのように進展するかは未知です。
また、農心辛ラーメン杯第3ステージが、影響を受ける可能性もあります。
産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「大和ハウス杯 第63期十段戦」の挑戦者決定戦が1月30日、東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われました。芝野虎丸九段が241手までで許家元九段に黒番中押し勝ちし、十段位の挑戦権を獲得しました。
芝野九段は、現在十段・王座・碁聖の三冠を保持する井山裕太十段に挑みます。シリーズ第1局は、3月3日に大阪府東大阪市の大阪商業大学で開幕予定です。
井山十段と芝野九段のこれまでの対戦成績は、井山十段が36勝、芝野九段が26勝となっており、井山十段がリードしています。
挑戦権を獲得した芝野九段は「こんなに早く挑戦の機会が来たことがすごくうれしい。本戦では内容の良くない碁もあったが、せっかくここまで勝つことができたので頑張りたい」と語りました。
第49期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・サントリーホールディングス)の第2局が、1月25日と26日の両日、栃木県日光市の「日光千姫物語」で打たれました。一力遼棋聖が190手で井山裕太王座に白番中押し勝ちを収め、シリーズ成績を1勝1敗としました。
第3局は2月5日(水)、2月6日(木)宮城県仙台市「宮城県知事公館」で行われます。
1月25日、第49期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・サントリーホールディングス)の第2局、1日目の対局が栃木県日光市の「日光千姫物語」で行われます。17時30分に白番の一力棋聖が88手目を封じて1日目が終了しました。
1月24日 - 検分と前夜祭 👈👈
1月25日 8:53 - 一力棋聖が入室。
1月25日 8:55 - 井山王座も入室。
1月25日 9:00 - 立会人の片岡聡九段の合図で対局が始まりました。
1月25日 9:05 - 黒番の井山王座が右上隅小目に打ちました。
1月25日 10:30 - 午前のおやつ。一力棋聖がコーヒーゼリー(アイスクリーム抜き)とオレンジジュース(左)、井山王座がホットコーヒー
1月25日 12:00 - 昼食時間。一力棋聖:ちらし寿司。井山王座:天ぷらそば。
1月25日 13:00 - 対局が再開されました。
1月25日 15:00 - 午後のおやつは、両者ともにフルーツ盛り合わせ
1月25日 17:30 - 手番だった一力棋聖が「封じ手」を行いました。
1月25日 17:40 - 盤上の石が片付けられ、1日目の対局が終了しました。
1日目が終了した時点、一力遼棋聖(白番)の勝率は31%です。
1月25日、第1回日本女子囲碁リーグの第6ラウンド(第2試合)が、チーム名古屋のホームである「日本棋院中部総本部」で行われました。チーム名古屋がチーム福岡を相手に2勝1敗で勝利し、勝ち点1を獲得しました。
先に終わった2局、両チームが1勝ずつを挙げる接戦となりました。チーム福岡の向井千瑛六段は、チーム名古屋の羽根彩夏二段に勝利しました。一方、チーム名古屋の加藤千笑三段が謝依旻七段を下しました。
勝負の行方を決めたのは、チーム福岡の辻華三段とチーム名古屋の高雄茉莉二段の対局でした。辻三段は中盤まで優勢を保っていましたが、後半で流れを崩してしまい、最終的には高雄二段に逆転を許してしまいました。この結果により、チーム名古屋が勝利を収めました。
辻華三段にとって、この対局は2025年の公式戦初戦でした。優位を築きながらも勝利を逃してしまい、チームを勝利に導くことができなかったのは悔しい結果となりました。
1月24日、一力遼棋聖に井山裕太王座が挑む第49期棋聖戦七番勝負第2局、栃木県日光市の旅館「日光千姫物語」にて対局室の検分と前夜祭が行われました。この地での開催は昨年に続き2年連続となります。
碁石や碁盤の感触、室内の温度、トイレの位置などを確認した両対局者は、数分で検分を終えました。
日光入りは東武鉄道の「スペーシアX」に乗りましたね。
(去年は乗れず)楽しみにしていました。初めて乗ることができてうれしかったですし、乗り心地もすごくよかったです。
去年のシリーズから白番が勝つ傾向がありますが、意識はしますか?
特に意識はしていないですが、1勝1敗と2連敗ではだいぶ違うので、重要な対局だと思っています。
今週は大相撲を観戦に行っていたそうで、テレビにもばっちり映っていました。
国技館自体も初めて行きましたし、迫力があって楽しかったですね。気分転換になりました。
明日からの対局に向けて
必勝祈願もしていただきました。体調も問題ないですし、自分にできるベストを尽くしたいです。2日間戦い抜きたいですね。
先勝して迎える2局目です。2連勝できるか、1勝1敗になるかでは大きく変わるのでは?
序盤ではありますし、深く意識することはないですが、第1局同様、自分のベストを尽くして、いいパフォーマンスができればと思っています。
過密日程が続いています。体調の方はいかがでしょう。
重要な対局が続くと日程はどうしても過密になり、大変さもありますが、それ以上に充実感を感じています。それもプラスに働いているのではないかと思います。
今日のネクタイピンは眼鏡ですか。オシャレですね。
いや、特に意図はないです(笑)。時々つけていますよ。
日光と言えば、去年は前夜祭で歌の歓迎がありましたが、今年もあるという話です。
去年を鮮明に覚えています(笑)。今まで数多く前夜祭は経験しましたが、初めての経験だったので。今年は去年の経験がありますから、それを踏まえて前夜祭に臨めれば。
今年もその伝統を引き継ぎ、手作り感あふれる素敵な会が開かれました。特に盛り上がりを見せたのは、地元の日光吹奏楽団による生演奏のコーナーです。音楽教室の先生が「囲碁の聖地日光の歌」と「囲碁よろしくの歌」というオリジナルソングを熱唱すると、会場は一体となって盛り上がりました。
井山裕太王座が「ほかにはない雰囲気の前夜祭でありがたい」と語り、一力遼棋聖も「熱烈な歓迎をうれしく思います」と挨拶しました。
女流本因坊5連覇を果たした藤沢里菜女流3冠の第43期女流本因坊就位式が、1月24日に東京都内のホテルで行われました。5連覇を達成した藤沢女流3冠は「連覇はとても大変だが、これから少しでも連覇を積み重ねていけたらいい」と意欲を語りました。
昨年11月に入籍した夫で囲碁棋士の横塚力七段も花束を手に祝福に駆け付け、「10連覇でも20連覇でも続けていただきたい」とお祝いの言葉を述べました。
藤沢女流3冠が5連覇を決めた第43期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負(共同通信社・日本棋院主催、JA共済連・共栄火災協賛)は、昨年9月18日に岩手県花巻市の温泉旅館「佳松園」で第1局が開始されました。藤沢女流3冠は2連勝でスタートしましたが、挑戦者の牛栄子四段が2連勝で追い上げる展開となりました。そして昨年11月15日に行われた第5局では、藤沢女流3冠が勝負強さを発揮して制し、同じ年齢のライバルである牛四段の挑戦を退けました。
主催者の株式会社共同通信社・三土正司社長は、「藤沢女流3冠の5連覇とご結婚は、日本棋院が創立100周年を迎えた昨年にふさわしい慶事です」と、公私ともに充実した藤沢女流3冠を祝福しました。また、花巻市で第1局を主催した岩手日報社・川村公司社長は、「花巻は多くの人に力や幸運を与える“パワースポット”です」と地元の喜びを語りました。
日本棋院の武宮陽光理事長は「実力者同士の熱戦でしたが、いくつもの修羅場を乗り越えてきた藤沢さんが素晴らしい実力を発揮して勝利しました」と称賛しました。藤沢女流3冠のファンである宮本文義さんも「夫である横塚力さんの力も得て、さらなる高みを目指していただきたいです。」
就位式には関係者約80人が参加しました。協賛社であるJA共済連・共栄火災からは、5連覇を記念してJAタウンギフト券やおコメ券の副賞が藤沢女流3冠に贈られました。
1月23日、最年長対局記録保持者である杉内八段が、自己記録をさらに「70日」更新し、97歳10カ月17日を達成しました。千代田区の日本棋院で杉内八段は今年最初の対局に臨みました。対局相手は70歳の石倉昇九段でした。
昭和2年(1927年)3月6日生。静岡県出身。12年故喜多文子名誉八段に入門。昭和17年入段、19年二段、23年三段、24年四段、28年五段、31年六段、48年七段、58年八段杉内雅男九段は夫。旧姓本田。楠光子八段、本田幸子七段は実妹。門下に加藤朋子六段、菅野尚美三段。
1月23日、第28期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負の第2局では、上野梨紗女流棋聖が向井千瑛六段に白番中押し勝ちを収め、2勝0敗でタイトル防衛を果たしました。
対局後、上野女流棋聖は「今日は勝つとは思っていなかったが、逆転で勝つことができてうれしかった」と感想を語りました。また、「姉(愛咲美女流立葵杯)のアドバイス通りに最強に打つことができたかな」と振り返り、感謝の気持ちを表しました。さらに、「防衛できたからには、来期からも気合を入れて頑張りたい」と笑顔で意気込みを語りました。
「まず防衛できてよかったです。昨年はベスト4で負けたことが多かったので、もっと上に上がることを目指したいです。今年は45勝を目標にします」。さらに、「本当は50勝と言いたいところですが、その大変さはよく分かっています。毎年たくさん勝っている里菜先生や姉は、本当にすごいと思います」。
韓国が主催する第1回ソパルコサノル世界最高棋士決定戦の9人による総当たりリーグ戦の対局スケジュールが公開されました。注目の初戦は2月6日から始まります。
2月6日 第1ラウンド
2月7日 第2ラウンド
2月8日 第3ラウンド
2月9日 第4ラウンド
2月10日 第5ラウンド
6月9日 第6ラウンド
6月10日 第7ラウンド
6月11日 第8ラウンド
6月12日 第9ラウンド
持ち時間は各1時間、さらに1手ごとに30秒の加算がある累積時間制で進行されます。
最終的にリーグ戦の上位2名(2位同点の場合、6月13日プレーオフを行う予定)が10月に三番勝負の決勝戦で対決します。
優勝賞金は2億ウォン(約2000万円)、準優勝賞金は1億ウォン(約1000万円)とされています。
1月20日、ソウル韓国棋院特別対局室で行われた第29回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝三番勝負の第1局、卞相壹九段が柯潔九段に敗れました。284手の熱戦の末、2.5目差での黒番勝ちとなりました。
1997年生まれの同い年による韓中決勝戦は、中盤で訪れたチャンスを卞相壹九段が逃したことで苦しい展開に陥りました。解説の白洪淅九段は「勝機を難しい形で掴みながら、あまりにも簡単に手放してしまった」とコメントしています。特に問題となったのは142手目の一手。左側のノゾキを選択しなかったことで、白が外側に抜ける余地を与えてしまいました。この大きなミスにより形勢は黒に傾き、卞相壹九段は新たな戦機を模索せざるを得ませんでした。
終盤では、黒の勝率が97%を超える場面もありましたが、柯潔九段の思わぬミスと卞相壹九段の粘りで勝負は振り出しに戻りました。しかし、その後も勝利の女神は卞相壹九段に微笑まず、試合は午後4時13分、約6時間に及ぶ激闘の末に幕を閉じました。これで卞相壹九段は柯潔九段に対して7連敗となり、2015年の初対決以来、まだ1勝も挙げられていません。
1996年に創設されたLG杯は、これまで韓国が13回、中国が12回、日本が2回、台湾が1回優勝を果たしています。優勝賞金は3億ウォン、準優勝賞金は1億ウォンであり、メジャー国際棋戦です。
両棋士ともに今回がLG杯決勝進出2回目であり、いまだ優勝経験はありません。卞相壹九段は第28回大会で申眞諝九段に0-2で敗北し、柯潔九段も第25回大会で申旻埈九段に1-2で敗れています。
三番勝負の第2局は1月22日に同じ会場で行われる予定です。卞相壹九段が勝利して1勝1敗のタイに持ち込めば、翌23日に最終局が行われ、第29回LG杯の優勝者が決定します。持ち時間は各3時間、秒読み40秒5回の形式で進行します。
日本棋院の2024年賞金ランキングが確定しました。このランキングは、2024年1月1日から12月31日までの全公式戦の賞金と対局料を集計したものです。賞金ランキングの1位に輝いたのは、一力遼棋聖です。一力棋聖は昨年に続き、2年連続での1位となり、獲得賞金は1億2181万5066円に達しました。
女流棋士の中では、藤沢里菜女流本因坊が1位となりました。藤沢女流本因坊が賞金ランキングで女流棋士トップになるのは3年ぶりで、これで通算7回目です。賞金総額は3518万7216円となりました。
10代の若手棋士からは福岡航太朗七段と上野梨紗女流棋聖がトップ10入りを果たし、新世代の活躍が注目されています。
順位 | 棋士名 | 賞金額 |
---|---|---|
1 | 一力 遼 棋聖 | 121,815,066円 |
2 | 井山 裕太 王座 | 57,449,414円 |
3 | 芝野 虎丸 九段 | 48,370,316円 |
4 | 藤沢 里菜 女流本因坊 | 35,187,216円 |
5 | 上野 愛咲美 女流立葵杯 | 20,390,526円 |
6 | 許 家元 九段 | 15,562,094円 |
7 | 山下 敬吾 九段 | 13,423,000円 |
8 | 関 航太郎 九段 | 11,952,000円 |
9 | 福岡 航太朗 七段 | 11,645,000円 |
10 | 上野 梨紗 女流棋聖 | 9,770,000円 |
「第1回日本女子囲碁リーグ」の第6ラウンドが1月18日(土)、東京イーストサイドホテル櫂会で開催されました。ホームのチームセンコーグループが「チーム囲碁・将棋チャンネル」と対戦し、2勝1敗で勝利を収めました。この勝利でチームセンコーグループは4勝目を挙げ、首位の座をしっかりと守りました。
個人成績では、チームセンコーグループ所属の上野愛咲美女流立葵杯がここまで5戦全勝中です。
主将戦 - (勝)藤沢里菜女流本因坊 vs 井澤秋乃五段(負)
副将戦 - (負)高山希々花初段 vs 上野愛咲美立葵杯(勝)
三将戦 - (負)星合志保四段 vs 牛栄子四段(勝)
第49期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・サントリーホールディングス)の第1局が、1月16日と17日の両日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われました。挑戦者の井山裕太三冠(王座、碁聖、十段)が白番中押しで一力遼四冠(棋聖、名人、天元、本因坊)に勝利し、開幕戦を制しました。
1月15日 - 対局前日に「検分」が行われ、盤や石、空調、トイレなどの場所が確認されました。
1月15日 - 前夜祭
井山王座「最高の舞台に戻ってこれて光栄。自分の感性を大切にして、ベストを尽くしたい。」
一力棋聖「棋聖戦第1局が行われる椿山荘の対局室に行くと、1年のタイトル戦が始まると実感する。大変な戦いになるがベストを尽くす。」
1月16日 8:53 - 一力棋聖が入室。
1月16日 8:54 - 井山王座も入室。
1月16日 9:00 - 立会人の高尾紳路九段の合図で対局が始まりました。
1月16日 9:05 - 黒番の一力棋聖が右上隅小目に打ちました。
1月16日 12:00 - 昼食時間。
一力棋聖:魚介のリングイネ トマトソース。
井山王座:うどん(冷)。
1月16日 13:00 - 対局が再開されました。
1月16日 15:00 - おやつが運ばれました。
一力棋聖:和菓子と抹茶・紅茶(ホット)。
井山王座:フルーツ盛り合わせ・アイスコーヒー。
1月16日 17:50 - 手番だった一力棋聖が「封じ手」を行いました。
1月16日 18:00 - 盤上の石が片付けられ、1日目の対局が終了しました。
1日目が終了した時点、一力遼棋聖(黒番)の勝率は54%です。
1月17日 9:00 - 前日まで封じた局面まで並べ直しました。
1月17日 9:10 - 封じ手を立会人の高尾紳路九段が開封しました。
1月17日 9:10 - 一力棋聖がその場所に打って対局が再開された。
午前のおやつ - 一力棋聖:グレープフルーツジュース。井山王座:ホットコーヒー。
1月17日 12:00 - 2日目の昼食。
一力棋聖:そば(冷)。井山王座:にぎり寿司。
1月17日 13:00 - 対局が再開されました。
1月17日 15:00 - 2日目の午後おやつ時間。両者ともにフルーツ盛り合わせ。
1月17日 18:00 - 終局しました。
井山裕太三冠(白番)が一力遼四冠(黒番)に中押し勝ちを収めました。
1月17日18:00の時点で、井山三冠が中押し勝ちを収めました。
第28期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負の第1局が、1月16日に神奈川県平塚市の「ホテルサンライフガーデン」で行われました。初防衛を目指す上野梨紗女流棋聖は、挑戦者の向井千瑛六段を黒番中押しで下し、好スタートを切りました。
上野女流棋聖は「形勢判断する余裕がないぐらい難しい碁でしたが、夢中で打ちました」と語りました。
第2局は1月23日、日本棋院東京本院で行われます。
第49期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・サントリーホールディングス)の第1局が、1月16日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われます。昨年と同じ顔合わせで、一力遼棋聖と井山裕太王座が再び激突する注目の頂上決戦です。
1月15日 - 対局前日に「検分」が行われ、盤や石、空調、トイレなどの場所が確認されました。
1月15日 - 前夜祭
井山王座「最高の舞台に戻ってこれて光栄。自分の感性を大切にして、ベストを尽くしたい。」
一力棋聖「棋聖戦第1局が行われる椿山荘の対局室に行くと、1年のタイトル戦が始まると実感する。大変な戦いになるがベストを尽くす。」
1月16日 8:53 - 一力棋聖が入室。
1月16日 8:54 - 井山王座も入室。
1月16日 9:00 - 立会人の高尾紳路九段の合図で対局が始まりました。
1月16日 9:05 - 黒番の一力棋聖が右上隅小目に打ちました。
1月16日 12:00 - 昼食時間。一力棋聖:魚介のリングイネ トマトソース。井山王座:うどん(冷)。
1月16日 13:00 - 対局が再開されました。
1月16日 15:00 - おやつが運ばれました。一力棋聖:和菓子と抹茶・紅茶(ホット)。井山王座:フルーツ盛り合わせ・アイスコーヒー。
1月16日 17:50 - 手番だった一力棋聖が「封じ手」を行いました。
1月16日 18:00 - 盤上の石が片付けられ、1日目の対局が終了しました。
1日目が終了した時点、一力遼棋聖(黒番)の勝率は54%です。
第28期ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負の第1局を前に、1月15日、神奈川県平塚市の「ホテルサンライフガーデン」で前夜祭が行われました。
上野女流棋聖は「去年平塚で女流棋聖戦に挑んでから1年が経ち、またこの地に来られて嬉しいです。防衛できるように頑張ります」と語りました。挑戦者の向井六段については「戦闘型の棋風で強いと感じます」とし、姉である上野愛咲美女流棋士からは「最強に頑張りなさい」との励ましを受けたことを明かしました。また、第1局に向けては「去年の悔しい敗北があるので、もう怖いものはありません。思い切って頑張りたい」とコメントしました。
「本戦トーナメントでは逆転の対局もあり、幸運だったと思います。このチャンスを活かせるように全力を尽くします」と述べました。上野女流棋聖については「普段は可愛らしくニコニコしていますが、囲碁に対する姿勢は真剣そのもので、私も見習いたいと思います」と評しました。そして、「これまでの挑戦手合では第1局で負けることが多かった気がするので、明日は精一杯頑張りたい」と意気込みを語りました。
辻華三段
小林泉美七段
佃亜紀子六段
加藤優希初段
一力遼棋聖に井山裕太王座が挑む第49期棋聖戦七番勝負第1局は対局前日の14日、会場となるホテル椿山荘東京で前夜祭が行われました。
一般の囲碁ファンも参加して開かれた前夜祭、決意表明で井山王座は「最高の舞台に戻ってこれて光栄。自分の感性を大切にして、ベストを尽くしたい」。
一力棋聖も「棋聖戦第1局が行われる椿山荘の対局室に行くと、1年のタイトル戦が始まると実感する。大変な戦いになるがベストを尽くす」とそれぞれ力強く語りました。
新聞解説を担当する許家元九段は注目するポイントとして「井山王座の読みの深さと視野の広さ、一力棋聖のすきのなさと直線の読みの正確さ」と独特の表現で解説。「フルセットになる可能性が高いと思うが、年明け最初の大一番ということで、第1局をとった方が有利になる」と話しました。
ゲストとして読売日本交響楽団・次席第1バイオリン奏者の對馬哲男さんがバイオリンを演奏しました。對馬さんは地方で行われる演奏会でも空き時間を見つけて、地元の碁会所に囲碁を打ちに行くほどの囲碁好きだといい、新聞解説の許九段のファンであることが明かされました。ファンとともに作り上げた前夜祭は温かい雰囲気に包まれて幕を閉じました。
2024年中国囲碁甲級リーグが中国海南省三亜市で幕を閉じました。韓国の申真諝九段の活躍により、蘇泊爾杭州チームが柯潔九段率いる深圳龍華チームを下し、優勝を果たしました。
申真諝九段は今シーズン、15戦全勝という完璧な戦績を記録しました。蘇泊爾杭州チームは2年ぶり、通算7回目の優勝を達成しました。
決勝第2Rの主将戦では、申真諝九段が深圳龍華チームのエース柯潔九段と対局しました。この試合は4時間53分、304手に及ぶ激戦となり、申真諝九段が5目半勝ちを収めました。申真諝九段は柯潔九段との対戦成績を10連勝としました。
1位 蘇泊爾杭州チーム
申真諝九段、連笑九段、李欽誠九段、謝科九段、胡子豪五段、段博堯四段
2位 深圳龍華チーム
柯潔九段、朴廷桓九段、時越九段、陶欣然九段、戎毅七段、石豫来三段
3位 上海聚申体育チーム
李維清九段、王星昊九段、韓一洲八段、胡耀宇八段、黄明宇六段
4位 成都懿錦控股チーム
党毅飛九段、謝爾豪九段、廖元赫九段、屠曉宇八段、馬逸超六段
5位 龍元明城杭州チーム
丁浩九段、金禹丞七段、卞相壹九段、葉長欣五段、馬靖原四段、戴琪高三段
6位 重慶野狐囲碁チーム
李軒豪九段、楊鼎新九段、何語涵七段、李翔宇六段、劉宇航七段、何暘五段
1月9日、日本棋院東京本院で行われた第4回テイケイグループ杯レジェンド戦予選決勝で、淡路修三九段が福井正明九段を破り、公式戦通算1100勝(693敗3持碁1無勝負)を達成しました。これは日本棋士として20人目です。
1949年8月13日生まれの淡路修三九段は、東京都出身で伊藤友恵七段門下の棋士です。1968年に入段し、1984年に九段に昇段しました。主なタイトルとして、第21期と第25期首相杯優勝、第9期と第11期新鋭トーナメント優勝があります。さらに、1983年第8期碁聖戦、1984年第39期本因坊戦、1989年第14期名人戦などで挑戦者の座を獲得しました。
淡路九段の通算成績は1100勝693敗3持碁1無勝負、勝率は61.3%となります。達成時の年齢は75歳4カ月で、入段から56年9カ月を要しました。最多勝記録は趙治勲名誉名人の1611勝、最高勝率は結城聡九段の71.2%がそれぞれ保持しています。また、最年少達成は結城聡九段の42歳1カ月、最短期間での達成は山下敬吾九段の28年5カ月です。
ID | 棋士 | 達成日 | 年齢 | 期間 |
---|---|---|---|---|
1 | 林海峰 名誉天元 | 1998年03月02日 | 55歳9か月 | 42年11か月 |
2 | 加藤正夫 名誉王座 | 1999年03月18日 | 52歳0か月 | 34年11か月 |
3 | 小林光一 名誉棋聖 | 2002年02月28日 | 49歳5か月 | 34年10か月 |
4 | 趙治勲 名誉名人 | 2002年04月04日 | 45歳9か月 | 34年0か月 |
5 | 大竹英雄 名誉碁聖 | 2004年07月22日 | 62歳2か月 | 48年3か月 |
6 | 羽根泰正 九段 | 2008年06月19日 | 63歳11か月 | 50年2か月 |
7 | 武宮正樹 九段 | 2012年06月21日 | 61歳5か月 | 47年2か月 |
8 | 山城宏 九段 | 2012年12月20日 | 54歳4か月 | 40年8か月 |
9 | 王立誠 九段 | 2013年05月23日 | 54歳6か月 | 41年1か月 |
10 | 本田邦久 九段 | 2013年10月02日 | 68歳3か月 | 52年8か月 |
11 | 結城聡 九段 | 2014年03月31日 | 42歳1か月 | 30年0か月 |
12 | 小林覚 九段 | 2016年11月03日 | 57歳6か月 | 42年7か月 |
13 | 依田紀基 九段 | 2017年06月29日 | 51歳4か月 | 37年2か月 |
14 | 石田秀芳 二十四世本因坊 | 2019年01月17日 | 70歳5か月 | 55年8か月 |
15 | 片岡聡 九段 | 2020年07月23日 | 61歳11か月 | 48年3か月 |
16 | 王銘琬 九段 | 2020年09月03日 | 58歳9か月 | 43年5か月 |
17 | 山下敬吾 九段 | 2022年09月15日 | 44歳0か月 | 28年5か月 |
18 | 工藤紀夫 九段 | 2024年01月22日 | 83歳5か月 | 68年9か月 |
19 | 高尾紳路 九段 | 2024年09月19日 | 47歳10か月 | 33年5か月 |
20 | 淡路修三 九段 | 2025年01月09日 | 75歳4か月 | 56年9か月 |
2025-01-09
初開催「ソパルコサノル世界最高棋士決定戦」の本戦メンバー9名が確定しました。日本からは福岡航太朗七段が代表として参加し、中国の柯潔九段がワイルドカード枠で選出されました。
大会は2月5日にソウル・江南での前夜祭で幕を開け、6日から10日まで第1ラウンドが開催されます。
第2ラウンドは6月9日から12日まで行われます。
9名の棋士が総当たり形式で対戦し、順位を競います。
最終的にリーグ戦の上位2名が10月に三番勝負の決勝戦で対決します。
持ち時間は各1時間、さらに1手ごとに30秒の加算がある累積時間制で進行されます。
優勝賞金は2億ウォン(約2000万円)、準優勝賞金は1億ウォン(約1000万円)とされています。
【第36期女流名人戦博多カマチ杯リーグ】(黒)謝依旻七段 対 上野愛咲美立葵杯(白) 実戦からの問題です。△黒石をどう取るかどうかが課題、手順は大事です。
失敗図
白1、3とアテても、黒は捕まないです。
正解図
白1のゲタが手筋。a、bはどの逃げ道でも助かれないです。
変化図1
ハンマーパンチ🔨
変化図2
ハンマーパンチ🔨🔨
かなめ石の◯の二子をどう取るかどうかが課題。
失敗図
黒1のケイマは白を封鎖することはできるが、緩んでいるため、白4、6と出切られてうまくいかない。白8、10のナラビが手筋、黒攻め合い負け。
正解図
黒1のツケが手筋。その後、一本道。黒の攻め合い勝ち。